私は助産院で出産をしました。助産院は母乳育児を推奨しています。
入院中は母乳を出すために与え方、抱き方を指導してくれますし、胸のマッサージもしてくれます(マッサージは泣きたいくらい痛いですが)。
また私の助産師さんは、与える前に胸を拭く必要もなし、量や回数も赤ちゃんが飲みたいだけ飲ませていいよ、ということだったので、私はなんにも考えずに子供が泣けばとりあえず飲ませる、くらい気楽に授乳をしていました。
娘は他の子供に比べて生まれた時から身体が小さく、未だに食べる量も少ないですが、とにかく病気知らずで元気です(保育園は1回インフルエンザになっただけで、4年間皆勤でした)。
もしかしたらその理由の1つは母乳だったのかなー、と自画自賛したりもしています。
離乳食を経てご飯を食べるようになっても、うちは授乳を続けていました。
栄養のためというよりも、保育園を頑張ってきたご褒美、おやつみたいなものです。1
歳未満の時は、搾乳をして保育施設に預けていました。
搾乳は面倒だし、痛いときもあるし結構大変でした。
自然解凍するしかない母乳を受け入れてくれた保育施設には本当に感謝しています。
卒乳をしたのは2歳半です。
私がピロリ菌を保持していることが健康診断で判明し、除菌のために薬を飲まなければいけなくなったのがきっかけです。
その頃は保育園に行く前と帰ってきた後、それから眠るときだけ授乳をしていました。
2歳になればもう嗜好品みたいなものなので、他のことに気をそらしてなんとなく卒乳にもっていきました。結果10日後には完全に卒乳しました。
2歳になるとだいぶ言葉が増えていました。
授乳のときも娘は色々話をします。
飲みたいときは「おっぱいさんが飲みたいんだけど」。
終わった後は「ごちそうさまでした」とか「今日はちょっと(味が)ちがうよ」とか感想を言ったりしました。
ある時は、口を離して私を見たので「何?」と聞いたら
「すみません、こっち(逆側)も飲んでもいいですか?」
と言いました。
「すみません」なんて言葉、どこで覚えてきたんだろうと笑いながら
「どうぞ、どうぞ」
と言いました。
授乳期間が長いと薬が飲めない、お酒が楽しめないなどの制約がでてきますし、胸のケアを続けなければいけないので大変なことも多いですが、話ができるようになってからも授乳していると、授乳について言葉でコミュニケーションが取れるようになります。
これは全く予想していなかったことで、すごく面白い経験でした。