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産後の子宮収縮の痛みはいつまで続く?正しい収縮を促す為のコツ

出産と言うのは、女性にとってこの上ない喜びを感じるものであると同時に、その直後は非常に激しい痛みとの戦いでもあります。

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というのも、質問サイトなどを見てみると、産後の子宮の痛みに苦しんでいる方がとても目立ちます。

また、今このページをご覧の方も、もしかすると産後の子宮収縮に悩んでいる方や、これからに備えて予備知識を集めたいという方も多いと思います。

そこでこのページでは、産後の子宮収縮に対する悩みや不安を解決するために、以下の目次の順番で詳しく解説していきたいと思います。

産後に起こる子宮収縮はなぜ起こる?

まず、1番基本的な部分である、「子宮収縮ってなんだろう?」という部分について簡単に説明します。

これは簡単に言うと、妊娠によって膨らんでしまった子宮を、産褥期の時期に元に戻そうと言う働きです。

また、子宮内で続いてしまっている出血を止める働きもあるのですが、そういった子宮の回復のための収縮を、子宮復古と呼んでいます。このような子宮が元に戻ろうとするときに激痛が走ることを、後陣痛といいます。

 

肌に切り傷ができればそれがいずれ元に戻っていくのと同じように、ごく自然な身体の回復のことなので、何も異常ではないのでそこは安心してくださいね!

子宮収縮の痛みはいつまで続く?

子宮収縮について調べていると、痛みは人によって様々であり、人によっては陣痛の時より痛い!と言う方もいらっしゃいます。

こんな痛みは一刻も早く過ぎ去ってほしいですよね。

ただ、実際に子宮収縮はおよそ4週間から6週間ほど続くようです。
ですが幸いなことに、その期間ずっと陣痛並みの痛みを伴うわけではなく、そのような激しい痛みは、産後の3日前後までで、それ以降は子宮の収縮が穏やかになっていき、それに伴って痛みも軽減されていくようです。

まれに子宮収縮がうまくいかないこともある

子宮収縮にはうまくいかない場合もあり、それを子宮復古不全といいます。
その原因は以下のことが考えられます。

  • 子宮内に胎盤や卵膜が残っていて、子宮が収縮できない
  • 微弱陣痛や難産などで、子宮が過度に疲労している
  • 多胎児妊娠や巨大児出産で、子宮が過度に伸びている
  • 子宮筋腫や子宮後屈といった子宮の異常

こうなってしまうと感染症を引き起こしやすくなってしまったり、産褥熱が続いたりしてしまう原因になるようです。

自分で対策を取る事は特にできないため、もしも38度以上の熱が2日以上続くような場合は、いちどお医者さんに相談してみてください。

その際、感染症を起こしてしまった場合は、抗生剤等で治療をすることができます。

このように、子宮収縮が必ずしもうまくいくとは限らないため、正しい知識を持って、正しい判断をすることが大切になってきます。

悪露からわかる子宮収縮の状態

子宮収縮がうまくいかないことがあるとなると、それがきちんとうまくいってる状態を確認できると、少しでも安心することにつながりますよね。

完全にと言う訳では無いですが、悪露の状態を見ることで、子宮収縮の状態がある程度わかると言われています。

そもそも悪露ってなんだろう?と思う方もいらっしゃると思うので、簡単に説明を入れますが、悪露とは、体内の分泌液や、粘液、出産の際などに溜まった血などの、子宮内にある様々な液体が混ざったもののことです。

これらは、産後にまるで生理の月経血のように、子宮内から外に排出されて行きます。
この悪露の様子を見ることで子宮収縮の状態がある程度わかると言われているんです。

ではどのように判断していくのかと言うと、

悪露の期間

基本的には1ヵ月検診までに終わることが多いようですが、2ヶ月ごろになっても悪露が続くようであれば、子宮収縮がうまく行われていない可能性があるため、お医者さんに相談する必要が出てきます。

体臭悪露の色体臭

基本的に、産後間もなくは、濃い赤色ではなく薄い赤色の血が出てきます。
それがだんだんと褐色のある赤に変わってきます。

産後の1週間ごろまではそのような状態が続くのですが、それ以降はだんだんと黄色に変化していき、およそ4週間頃には半透明の悪露変化していきます。

このような変化をして行かずに、いつまでも産後間もなくと同じような悪露が続くようであれば、子宮復古不全の疑いがあります。

悪露の量

基本的に、産後3日程度は、産褥初期用のパットを使わなければ追いつかないほどの悪露が出てきます。

それはだんだんと減っていて、そのうちおりもののようになっていくのですが、そうなったときに、突然大量出血した場合は、異常ですので病院へ行きましょう。

悪露の匂い

基本的に悪露は血液が混ざっているため鉄のような匂いがします。ですがそれ以外の異臭を感じた場合は、感染症の可能性があるため、すぐにお医者さんに相談してください。

正常な子宮収縮を促すにはどうしたら良いか

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ここまで解説していく中で、産後の子宮収縮が必要なものであり、それは体の回復とともに落ち着いてくるものですが、場合によってはそれがうまくいかないこともある

というところまでわかったと思います。

当たり前ですが、できることであれば正常な子宮収縮を促していきたいですよね。
そのために必要な事は、ちょっとしたことでも良いので、適度に体を動かすことなんです。

産後の産褥期は、体の回復が最優先になってくるため、とにかく体を休めることが最優先だと言われていますが、全く動かない。というのは、子宮収縮がうまくいかない原因にもなってしまうんです。

そのため、産褥期の体の回復の妨げにならない程度に、ベットで寝返りを打ってみたり、短い距離であればゆっくりと歩いてみる事も大切なことなんです。
そして、徐々に体がある程度動かせるようになったら、産褥体操をやってみたり、適度に体を動かすと言う意味合いで、できる範囲で家事を始めてみましょう。

このように、体の回復の妨げにならない程度にある程度体を動かしてあげる事は、子宮収縮を活発化させるために必要なことなんです♪

まとめ

このページでは、産後の子宮収縮について解説してきましたが、少々難しい内容もあったかと思います。

ですが、要点を復習すると、

  • 子宮収縮は、体の回復のために必要なものであり、場合によってはそれがうまくいかないこともある。
  • そうならないために、体の回復を妨げない程度に適度に体を動かしてあげることが必要。

だと言うことです。

なお、悪露の様子を随時チェックして、子宮収縮が順調に行われているかチェックすることもとても大切なことです♪