産後ラボ ママのための応援団

産後に起こる経験談や悩みを解決にむけて記事を作っています。ママの応援になれれば。

35(産後)ラボ

記事内に広告を含む場合があります

産後の悪露が臭い!いつまで続くの?どう対処すべき?おすすめの対策方法は?

産後になっての悪露が臭いと感じている方は実は意外に多いんです。その悪露はいつまで続くのか、どう対処をしたらいいのかを詳しく見ていきたいと思います。

産後の悪露はいつまで?臭いの対処法や子宮の回復状態の見極め方をご紹介

産後の悪露(おろ)の臭いに悩まされていませんか?通常なら悪露は産後1ヶ月の検診の頃までには治まってくるものですが、その後も生臭かったり、血液のような鉄分系の匂いに悩まされる方も多いんです。

また、産後の悪露の状態によっては『産後の肥立ち』が順調に進んでいないことの判断基準にもなるため時間経過とともに減ってくる悪露の出方や色なども子宮がお産のダメージから回復しているかどうかを知る手がかりになる大切なものなんです。

 

そこで今回は産後の産褥期中の時間経過とともに起こる悪露の変化やいつまで匂いが続くのか、また病院での診断が必要になる子宮の戻りの不調のサインなどを分かりやすくまとめました。

また、具体的な対処法については産褥期に子宮の戻りを助けるウエストニッパーと骨盤矯正を一枚で行えるおすすめアイテム

その後もデリケートゾーンの臭いが気になるという方におすすめのインクリアという常在菌バランスを取り戻すアイテムをご紹介しています。

 

悪露の臭い

悪露ってなぜ出るの?

産後すぐの産褥期の悩みのひとつに『悪露(おろ)の匂い』があります。

お産のときに傷ついた子宮の戻りや産道の傷が残っていること、さらに胎盤の破片が少しずつ排出されるのが悪露。

悪露は産褥期に少しずつダメージが治って行く過程で最初は鮮血が出ていたのが、徐々に黄色味がかったものに変わって行くのですが、その匂いがきつく感じてしまうのは仕方のないことで、治りの早さやペースには個人差もあります。

とはいえ、いつまで悪露の匂いがきつい状態が続くの?もしかしたら匂いがきついこと自体が異常なの?お産から1ヵ月以上経って悪露の量が減ってきていたのに嫌な匂いはそのまま・・こんな状態なのはなぜ?などいろいろな悩みがあるのが悪露の量や匂いも含めたトラブルです。

今回はこの悪露の量や経過を見て行きながら、すでに治まって良い頃合いなのに匂いが気になるんだけどどうしたら良いの?と言ったトラブルについても触れつつ詳しく対処の仕方を特集して行きたいと思います。

まずは、普通の場合の産褥期の悪露の様子を時期ごとに経過をまとめたので一緒に見て行きましょう。

 

産後の悪露の臭いの経過

まず最初に、あなたを悩ませる悪露の臭いの一般的な経過についてみていきたいと思います。

産後3日までの悪露の状態

産後間もなくの間は、子宮からの出血量も非常に多く、子宮口の開きっぱなしの状態ですので、悪露が出てくる量は特に多い時期になります。
なお、このときの悪露は血液の量が非常に多いため、色はしっかりとした赤色で、臭いは生臭い匂いがするのが特徴です。

 

産後1週間あたりの悪露の状態

この時期になると以前よりも悪露の量もだんだんと減ってきて子宮口も閉じていきます。悪露の見た目もヘビーな赤色から鮮やかな赤い色に変わっていき、人によっては茶色がかった色へ変化していきます。
しかし、このタイミングでは、匂いはまだ血の匂いが混じった生臭さが残ってしまうかと思います。

 

産後2週間から3週間当たりの悪露の状態

このくらいになるとだんだん悪露もおさまってくるかと思います。それは子宮内膜がだんだんと再生してくるからです。
そして悪露の色も茶色のような色から薄い黄色のような色に変化していき、出血量の減少によって生臭い匂いも次第に落ち着いてくるかと思います。
個人差はありますが、中にはこのタイミングでほぼほぼ出なくなる位にまで回復が進む方もいらっしゃいます。

 

産後4週間あたりの悪露の状態

ここまでくると悪露が終了する方も出てきます。
多くの方が子宮口が閉じている状態で悪露はほとんど出ないかと思います。
中には白っぽいような無臭のものが出てきてくる場合もありますが、それは悪露が終了する予兆でもあります。
仮にこのタイミングで完全に悪露が終了しなくても、次の週には基本的には悪露が落ち着いてくるはずです。

 

産後5週目を越えても悪露が多く匂いもきつい場合の対処は?

まれに、5週目に入ってもなかなか悪露が落ち着かない方もいます。
明らかに悪露が大量に出てきてしまっている場合や、その色や匂いが極端に強い場合は、何かの異常が考えられますので産婦人科の先生に相談しましょう。

f:id:nextzone:20171201160201j:plain

産後の1ヵ月健診で子宮の戻りが順調と診断されれば回復に関してはひと安心しても良いというのが一般的な考え方ですが、お産のダメージは思わぬところに及んでいる場合もあります。

子宮や産道も含めた膣の粘膜は薄くとてもデリケートにできています。

そのため常在菌や新陳代謝の働きで守られているのですが、そのバランスが乱れている場合もあり、治るのに普通の産褥期以上に時間が掛かるケースもあります。産後の1ヵ月健診で子宮の戻り(子宮復古と言います)が正常に進んでいると診断されても粘膜組織までは完全に戻ることが難しい場合もあり、それが産後の悪露が治まった後でも膣の匂いが気になる原因になってしまうことがあります。

これは、夫婦仲の悪化やコミュニケーション不足の原因になってしまう場合もあるので少しでも正常な新陳代謝や常在菌の働きができる状態に戻すことが大切なのですが、そのためには、ただ毎日お風呂に入ってきれいに洗っているというのでは却って逆効果になってしまう場合が多々あります。

大切なポイントは常在菌の正しいバランスを取り戻すことです。

 

悪露が排出されている期間の適切な対処方法

悪露自体は正常な体の回復に伴う副作用みたいなものですので、決して悪いものでは無いのですが、かといってそのまま放置するわけにもいきません。
では、悪露が出ている期間は、デリケートゾーンを清潔に保つためにどのように対処したらよいのでしょうか。

産褥パットを活用

出産予定の日が近づくと病院の方から出産準備品を用意するようにと指示が入るかと思います。
その中に産褥パットがありますので、用意を忘れる事はおそらく無いかと思いますが、これは悪露を吸い取るために使うアイテムです。
生理のときのナプキンと似ているのですが、大きさはそれよりも大きく厚みもあってしっかりとした感じです。

f:id:nextzone:20180918171834j:plain


これを活用して悪露を処理していくのですが、悪露の経過をまとめた部分でお伝えしましたが、産後間もなくはとても出血量が多いので、産褥パットは必ず必要となりますし、ちょっと多めにあると安心です。

産褥ショーツ

出産直後の入院中、ベッドに寝た状態のままでお医者さんもしくは看護師の方などが診察したり処置をしたりしてくれる場面がありますが、その際に産褥パットを交換する場面があります。その時に産褥ショーツがあれば脱がずに処置することができますので、これはあると便利ですよ。

実際にわたしが出産した直後に使っていました。股上の部分がボタンで外せるようになっているタイプで使いやすくてパッド交換もしやすかったので重宝してました。

f:id:nextzone:20180918171951j:plain

ウエストニッパーや骨盤ベルトを巻くと悪露が増える?

ウエストニッパーや骨盤ベルトの使用は、産後すぐの盛んに悪露の排出が行われている時点では着けずに過ごすことを勧めている産院が多いようですが、一方で産後すぐにウエストニッパーや骨盤ベルトで引き締めを行った方が『子宮の戻りを助けてくれるという意見』もあり、この点については産婦人科のよっても見解の違いがあります。

さらに、実際に産後すぐにウエストニッパーを巻いた人でも悪露が治まったという方もいれば逆に一旦は止まりかけた悪露がまた出始めて驚いて産院に相談しに行ったという方もいます。産後の子宮の戻りはママの身体の回復状態とリンクしていることで個人差があるため一概にウエストニッパーを勧めたり使用を禁止したりするのは正解とは言い切れない部分もあるようです。

ただし、骨盤ベルトやウエストニッパーは別々のパーツとして装着するアイテムというのが常識でしたが、骨盤矯正にしても子宮の戻りの手助けにしても『できるだけ早めのタイミングで行えた方が良いことは間違いない』ことは事実なので、いつでも装着を始めたり、様子を見てやめたりできるようにしておくのが良いでしょう。

体型戻しダイエットもできるだけ早く始める方が結果も良くなりやすいことは当然で骨盤のゆがみも産後2ヶ月程度で分泌が止まると言われているリラキシンの働きで骨盤の靭帯が柔らかいうちに行っておいた方が腰痛や脚の付け根の痛みなども軽減出来たり予防できたりすることにつながります。

骨盤ベルトもウエストニッパーも位置のズレや締め付けの強すぎは問題になるので、最近では一体式で位置のズレが起こりにくく、なおかつ締め付け強度の設定が細かくできるものが主流になりつつあります。

前述の通り個人差はありますが、ヒップや腰回りの引き締めを身体の回復と悪露の回復を同時並行で進められるというメリットもあります。早めに準備しておくという意味でも一見の価値はあると思います。

 

www.35labo.com

トイレの際は洗浄綿でデリケートゾーンをケア

実は悪露が排出されている期間は細菌感染を起こしてしまう危険性が高いんです。
特に、産後1週間程度の間は、外陰部分にも傷が残っていることが多く、その部分から細菌感染してしまうリスクが高まります。

だからこそ悪露が続いている期間は適切なケアが必要となるのですが、トイレに行けるようになりましたら特に清潔を保つように心がけます。
その時に使えるのが洗浄綿です。
洗浄綿を使って外陰部の消毒を行います。
また、悪露は赤い色からだんだんと黄色になっていきますが、黄色になるまではトイレットペーパーを使うのではなくできるだけ洗浄綿を使うようにします。
洗浄綿は1回拭いたら必ず捨てて、使い方も必ず前から後ろに拭くようにします。
何かと細かくてめんどくさいかもしれませんが、産後の最近感染しやすい体を守るために非常に大切なことです。
永遠としなければいけないわけではありませんので、このケアは特に丁寧に行いたいところです。

デリケートゾーンが生臭くなりやすい本当の理由

悪露が続くと、デリケートゾーンが生臭い状態になりやすいのは、デリケートゾーンが体の外側の部分の中でも、雑菌が繁殖しやすい最高の環境だからです。
悪露に限らず、汗の臭いですとかそういったものは、雑菌が繁殖することによって悪臭が強くなっていきます
そしてその雑菌と言うのは、通気性が悪くじめじめした場所であるほど繁殖しやすいです。
デリケートゾーンは、パンツを履いてズボンを履いて、、しかも体温が高くなりやすい場所にあるため、雑菌の繁殖にはもってこいの環境なのです。
もともと生臭い匂いが発生しやすい悪露の出口でもありますし、そこからさらに雑菌繁殖が起こりやすくなるため、デリケートゾーンは生臭くなりやすいのです。
 
なお、これについての最も効果的な対策というのは、ページ内でもお伝えしているように、デリケートゾーンを清潔に保つ事が最も重要であり、通気性の良い素材の衣類を身に付けるのも効果的です。

先輩ママの悪露の体験談

私の場合は、1ヶ月検診が終わって数日した頃にはなくなっていました。
3人子供がいるのですが、上の2人の時は病院を退院した頃にはほとんど薄いピンクの状態になっていて、1ヶ月検診の前に悪露がなくなっていました。
過去2回がそうだったので、1ヶ月検診の頃まで悪露が続いたのはちょっと焦りましたが、病院の先生に大丈夫だよと言われてほっとしました。
その数日後になくなったので本当に大丈夫でした!

体の回復とともに悪露の匂いは落ち着いてくる

悪露の臭い匂い自体は、生活習慣の改善や食生活の見直しなどで改善されていくようなものではありません。
なので、順調な悪露の経過を待つしかありません。
ただ、その中でもできる対処法としては、先ほどもお伝えしたような産褥パットを活用したり、こまめにデリケートゾーンを清潔に保つなどがあります。
それを怠ってしまうと、さらに悪臭が強くなってしまう恐れもあります。

ただしデリケートゾーンを清潔に保つこと=石けんやボディソープで洗う事ではない。ということは覚えておきましょう。

というのも、わたし達の肌と同じようにデリケートゾーンの粘膜にも『常在菌』がおり、それが雑菌の繁殖を防いでくれているからで、むやみに洗ってしまうと却って常在菌も落とし過ぎて悪臭が強くなってしまったり、匂いが改善出来ない原因になるからです。

悪露の原因をおさらい

先ほどまで、悪露の経過について詳しくご紹介していきましたが、そもそも悪露とは一体何のことで何が原因なのか。といった部分を簡単におさらいしたいと思います。

悪露と言うのは、出産をした後に子宮内に残ってしまった胎盤や卵膜、血液などの、いわゆる残ってしまった分泌物のことを指しています。
そんな悪露は、産後の肥立ちと深い関係性にあり、悪露の経過が順調であると言う事は、産後の体の回復の際に起こる子宮復古が順調であることを意味しています。
これは、子宮が収縮を繰り返しながら妊娠前のような子宮の状態に戻す活動で、それが正常に行われていることを意味していますので、体の回復が順調であるとも言えます。

なので、悪露の経過が先ほどご紹介したような感じで進んでいるのであれば、悪露の匂いが生臭いと感じるのは誰もが経験する産褥期の身体の変化なので、あまり気にしすぎないようにしましょう。

産後すぐの悪露の排出は子宮の戻りや回復を示すサインであり、その量や色が身体の回復具合を知るために貴重な情報なんです。その悪露の臭いを気にしすぎるとストレスが身体の回復を遅らせてしまうことになりかねません。

ですので、産婦人科医で受けられる『産後の1ヵ月健診までは悪露が出ているのは当たり前』と思うようにしましょう。そのタイミングを過ぎて悪露が止まっているのに生臭かったり、かゆみなどの症状が出ているようならデリケートゾーンの常在菌バランスが乱れているということなので『正しい常在菌バランスを取り戻すのが悩みの改善に直結する』ということなんですよ。

 

www.35labo.com