産後ラボ ママのための応援団

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上の子の壮絶な赤ちゃん返りに戸惑った経験

今回は産後の育児中にあるママの身体の悩みや問題ではなく、2人目のお子さんを産んだ後の育児中に起こる『上の子の赤ちゃん返り』について貴重な体験談を寄せて下さった方がいるので一緒に見て行きたいと思います。

上の子と下の子2人の子供を育てるママ

こんな感じで下の子ともども育ってくれると良いのですが・・・

2人目の子供が生まれると、上の子は生まれたばかりの赤ちゃんのお世話に必死になってしまうママを見て寂しい気持ちになってしまうことも多々あります。

それがその後の成長にも関わってくることなので実際に『上の子の赤ちゃん返り』を経験した方の体験談は克服方法を知るためにも今後のためにも役立ちますよね。

ではさっそく一緒に見て行きましょう。

上の子の赤ちゃん返りがすごかった!

わたしは36歳の主婦です。
今現在で3歳4ヶ月の息子と1歳2ヶ月の娘がいます。
産後の子育て中にわたしを困らせたことは、上の子の壮絶な“赤ちゃん返り”でした。
今回は、その体験談を書いて行きたいと思います。

娘の妊娠中は息子にだんだんと大きくなるお腹を触らせてここに赤ちゃんがいるよ、もうすぐお家に赤ちゃんが来るよ、赤ちゃんが大きくなったら一緒に遊べるよなど語りかけていました。当時2歳の息子がどこまで理解していたかは分りませんが、私としては少しでもショックが少ないように赤ちゃんが産まれることを説明したつもりでした。また、息子は2歳過ぎまで母乳を与えていたのですが妊娠8ヶ月のときにやめ、そのかわりに抱っこしたりスキンシップをたっぷり取るように心がけました。2歳はイヤイヤ期が始まる時期だといわれますが、息子にその兆候はまったくなく素直で言うことを聞いてくれる大人しい子供でした。それが出産を機に変わってしまい、落ち着くまでの4ヶ月間は本当に大変でした。

出産の間は息子は保育園に預けていました。夜中の2時に陣痛が始まり入院の準備をして息子を起こし、夫に産院まで連れて行ってもらいました。夫は一度家に戻り朝になって息子を保育園に預けてから駆けつけてくれました。なんとか出産に間に合い、無事健康に産まれてきてくれたのでほっとしました。次の日も夫は息子を保育園に預けてから一人でお見舞いに来ました。夫によると少し風邪気味でテンションがおかしいとのことでした。初めて私のいない夜を過ごしたのに私のことは一言も話さなかったそうです。

結局息子の風邪は長引き退院の日まで病院に来ることはありませんでした。退院の日に約一週間ぶりに顔を合わせたのですが、よそよそしく私の目を見てくれないので驚きました。私を見たら泣いて抱きついてくるだろうと予想していたのに、私に近付くこともなく遠巻きに私を見ていたので不思議に思いました。

その夜からは地獄のようでした。息子は私の言うことをまったく聞かず、やりたいことをめちゃくちゃにやってしまいます。急に走ったり、高いところから飛び降りようとしたり、注意すると大泣きして自分で頭を床に打ちつけたりするので怖かったです。しばらく離れていた間に手が付けられないようになってしまい、息子の受けたショックの大きさを思うと私まで泣けました。夫と2人で過ごしている間は大人しかったそうですが、赤ちゃんといる私を見て裏切られたという気分になったのかもしれません。

息子は夜も何度も目を覚まし泣き叫ぶようになりました。泣きながら私のベッドのほうに来て私が赤ちゃんと寝ているところを見ていました。授乳をしているときには赤ちゃんに噛み付くこともあり、一瞬も目を離すことはできませんでした。息子はよく眠れないせいで体調を崩すことが増え、病気のときにはさらに機嫌が悪くなるので悪循環でした。夜眠れないストレスと息子をどう扱えばいいのか分らない不安で私まで精神的におかしくなりそうで、産後1ヶ月たたないくらいで実家の母に電話しました。遠方に住んでいる母は産後3ヶ月くらいたったら遊びに来ると言っていたのですが、すぐに手伝いに来てくれると言ってくれました。

母は飛行機と電車を乗り継いで2日後にスーツケース1つでやってきました。母の顔を見ただけで何となく安心感がありました。息子の様子を説明すると2歳児が赤ちゃん返りをするのは当然だから、できる限り一緒に遊んで心を満たしてあげようと言ってくれました。その日から母が息子を毎日連れ出してくれ、公園で遊んだり抱っこしてもらったりして笑顔を見せてくれることが増えました。娘に危害を加えることも激減し、やっと息子がかわいいと思えるようになりました。

母が手伝いに来てくれたおかげで私も精神的・肉体的にラクになりました。夫の仕事の都合で知り合いのいない場所に住んでいたので、毎日の小さなグチを聞いてもらえたのが嬉しかったです。また、食事の準備なども手伝ってくれ、子供のころから好きだったメニューが食卓に並ぶと息子と一緒にはしゃぎました。母親の力の大きさを改めて感じた出来事でした。母は1ヶ月滞在してくれ、息子の一番難しい時期を乗り越える大きな力になってくれました。母が帰るころには息子はだいぶ妹を受け入れ、夜泣きをすることも減っていました。産後4ヶ月たって泣いている娘の顔を息子が優しく撫でてあやしているところを見て、もう大丈夫だと思いました。今でもときどき小競り合いはありますが、立派なお兄ちゃんになってくれています。