産後ラボ ママのための応援団

産後に起こる経験談や悩みを解決にむけて記事を作っています。ママの応援になれれば。

実母との子育てについての葛藤と、幼少期のトラウマ

今回の体験談は、産後すぐの育児も含めた『子育ての方針』についてのお話です。

子育て方針は難しい

子育て方針には個人差がありますが・・

今回の投稿者の方は『両親の子育て方針によって自分自身の幼少期のトラウマを思い出した』という体験をされました。

子供の将来に大きく影響しかねない『人格形成』にも関係することですし、決して『これが正解』というものがない難しいテーマですが、だからこそ一緒に考えて行きたいと思います。

 

 

実母の子育ての方針との違いに悩まされた体験で思い出した幼少期のトラウマ

札幌在住の現在40代の専業主婦です。

三十歳を過ぎて初めての子供を出産しました。

女の子です。

それまで働いていた仕事をきっぱりと退職し、しばらくの間子育てに専念することを決意しました。

周りの友達も札幌に残っている人が多く、私よりも先に出産を経験した友人ばかりなので、何かと心強かったです。

お下がりのベビー服やベビーカー、抱っこ紐、ベビーベッド、ベビーバス、全てにおいて一切何も買うことなくお友達たちが提供してくれました。

とても助かりました。

主人の実家も札幌なのですが、私は生まれてすぐ一か月間だけ自分の実家に戻ることにしました。

実家は自営業を営んでいるので、何かと助けてもらえるという甘えがありました。

ちなみに自営業は年中無休で営業しており、私は家族で旅行に行った記憶も、運動会に両親が見に来てくれた記憶もありません。

それでもずっと家族のために汗水垂らして働く両親の後ろ姿を見て、とても尊敬していました。

ただ自分の子供には寂しい思いをさせたくないという気持ちがあって、それが仕事を辞めた理由でもありました。

退院の日、両親が病院まで車で迎えに来てくれました。

父親は新生児に怯えてしまって、あまり近づこうとはしません。

母は張り切って子供が寝る部屋と私が一か月過ごす部屋を整えてくれていました。

自営業とはいえ時間が全く自由になるわけではありません。

店の仕事、炊事洗濯、買い物全てにおいて母親のルーチンが決まっています。

そのルーチンに従って、私達親子も一か月間生活をしなくてはいけません。

子供の沐浴も母がやってくれたのですが、几帳面できちっとした性格の母には全てにおいてルールがありました。

「何々せねばいけない」「これをしてはいけない」

義母の方がどちらかというとゆるい感じで、「面倒な時はこれでも食べな」とインスタント食品を手土産で持ってきてくれるような人です。

しかし実家では、インスタント食品はもちろんレトルト、既製品、ファストフード全てが禁止の食べ物でした。

お腹がすいてチョコレートをつまむと、「良いお乳が出ないからやめなさい」とたしなめられ、横になってる間雑誌を読んでいたら「目が疲れるからあなたもおとなしく寝ていなさい」と言われたり・・・。

母親にバレないように携帯電話でネット閲覧していたものです。

私は初めての子育てで不慣れなこともあり、また可愛さもあり、娘が泣いたらすぐに抱っこをしていました。

これに関しても母は許してくれませんでした。

「抱きぐせがつくからやめなさい」「少しは泣かせてあげなさい。

それも運動になるんだから。

この時に私は自分が子供の時のことを思い出しました。

母親から抱っこしてもらった記憶が私にはないのです。

商売が忙しかったからというのもあるのですが、親に甘えることも、わがままを言うことも、風邪をひくことさえ許されない環境で育ってきました。

そのことを一か月の里帰りの間に急に思い出し、なんだかとても胸が苦しくなりました。

子供が泣いても抱っこができない。

こんな苦しいことがあるでしょうか?

「抱き癖論争」は親世代の年代と若い人の間ではよくあることの一つです。

「いっぱい抱っこした方がいいんだってよ?」とそれとなく言ってみても、「わがままな子供に育つだけ」「結局あんたが疲れるだけ」と言って受け入れてはくれませんでした。

様々な規制がある子育ての中で、私はいつしか早く1ケ月が経たないかなと、家に帰る日を心待ちにするようになりました。

1ヶ月が経ち実家を離れ、自分の家族だけで子育てに向き合った時、何とも言えない開放感がありました。

抱きたい時に子供を抱っこし、食べたいものを食べ、子供が寝た時は私も好きなことをしてだらける。

そんな毎日が自由でなりませんでした。

子供が少し大きくなって離乳食を食べるようになってからも、親の前では手作りの離乳食を食べさせていましたが、実際家では義母が差し入れしてくれたレトルトの離乳食をあげたりしていました。

母親の前ではいつまでも私は子供なのだと思います。

そして私もずっと母親の言うことを聞く子供を演じ続けなくてはいけません。

本当はもっと 自分の本音を母親にぶつけた方がいいのかもしれません。

「本当は寂しかったんだよ」「もっとあなたに抱きしめて欲しかったんだよ」ということを伝えることが解決策になるのかもしれません。

しかし私には未だにそれができていないのです。

今では子供も小学生になり、大分母親の価値観が私にまで及ぶことが少なくなってきました。

しかし今でも家族で遊びに行ったりしたことを報告すると、「たまには家でゆっくりすることも覚えさせなきゃダメ」というふうに言われてしまいます。

思うに母はずっと商売一筋で、楽しむことに抵抗感があるのだと思います。

子供に合わせてのびのびとした子育てをする環境を、体験してこなかったのだと思います。

母には母の苦しみや葛藤があることが分かるからこそ、余計何も言えません。

もしも産後自分の親と子育てについて価値観の違いで悩む人がいれば、自分を守ることを最優先にしてほしいと思います。

無理して里帰り出産をすることもなければ、その期間をあえて短くするという選択もあります。

実の親ではなく義母に対して違和感を覚えるようであれば、相手から距離を置いて、自分なりの子育てをまっとうすることをおすすめしたいです。

人の価値観はそれぞれです。

肉親であるからこそ、いろいろと和解できないことはあるのだと思います。