産後ラボ ママのための応援団

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授乳がうまくいかない時を乗り越えて

 今回の体験談は、産後の育児中にママの誰もが経験すると言われる『授乳についての悩み』です。

授乳中のママと赤ちゃん

産後の育児中に付きものの授乳の悩み

我が子がちゃんと順調に育ってくれるだろうか・・

ママなら気にならないはずはないですよね。ですが『あまりにも気にしすぎて育児ノイローゼ一歩手前』なんていう状態になってしまうのは、赤ちゃんにとっても良くない事です。

そういった経験を踏まえた上で体験談を寄せて下さった方がいらっしゃるので皆さんと一緒に見て行きたいと思います。

授乳がうまくいかなくても気にしないで!育児を楽しもう

2100グラムと低体重で生まれた娘は、新生児の頃母乳を飲むのがとても下手な子でした。
入院中新生児室や授乳室で3000グラムを超えている赤ちゃんと娘の大きさの差は本当に分かりやすく、人の赤ちゃんとの大きさの差を目の当たりにしては私はいつも落ち込みました。
それと同時に「この子を何とかして大きくしたい」「たくさんおっぱいを飲ませてすくすく育って欲しい」そんなことばかり考えていたように思います。
少し思い詰めすぎなぐらいそんなことばかり考えていました。

この小さな我が子が、どうすれば大きくなるか、たくさん飲めるようになるかとても悩みました。
授乳前と授乳後にベビースケールで体重を測るのですが、その差は5グラムなんてことよくあって落ち込みました。
何分も、何十分も授乳に悪戦苦闘していたはずなのに、娘が飲んだ母乳はたった5グラム。
それからミルクを足すという感じでした。

飲んで欲しい、たくさん飲んで欲しい。
しかし、私の思いだけは大きくなるものの、体が小さい娘はなかなかそれに応えてくれません。
小さい娘はお腹いっぱいになるのも早く、授乳途中でウトウト眠ってしまうことも多々ありました。
足裏をこちょこちょしながら飲ませたことも何度もあります。
でも、本当になかなかおっぱいを飲んでくれませんでした。
そんな葛藤の日々を過ごす中、面会に来た義母や義父に「小さいね?」「この子が一番小さいね?」などと言われると、カチンときたものです。
義母や義父の言葉の裏には「小さくて可愛い」の意味が含まれていることを頭では理解しながらも一人落ち込んでいました。
入院中は、泣いてばかりいました。大きくしたい、たくさんおっぱいを飲んで欲しい、でも生まれたばかりの娘は上手に飲めない。
この状況を打破すべく私は色々考えました。
ネットで検索もしまくりました。
でも、まずは周りに頼ることから実践しようと決めました。
入院中、助産師さんや看護師さんをつかまえて遠慮せずに授乳の仕方をどんどん教わることに決めました。
常に満床な程人気のある病院での出産でしたが、今は忙しそうだななどはもう考えずに、恥ずかしいなども考えずに、近くにいる助産師さんや看護師さんを呼び止めて授乳をみてもらうことにしました。
するとそれぞれの方が色んなアドバイスをしてくれました。
赤ちゃんにとって乳首が吸いにくいのかもしれないからと乳首の保護器を勧めてくれる人もいました。
授乳の体勢をいくつも提案して色々工夫してくれる人もいました。
搾乳の仕方を教えてくれる人もいました。
このように、たくさんの方から色んなアドバイスをもらえました。
そして何より、それがきっかけで、入院中、より私や娘を気にかけてもらえるようになった気がします。
自ら聞かなくても、自然と側に来て教えてもらえるようになりました。
私が出産した病院は母子別室、基本的には決められた授乳時間に授乳室に授乳しに行くというスタイルだったのですが、小さくて毎回少量しか飲めない娘には、頻回授乳が適しているとアドバイスをもらいました。
ですから、私は基本の授乳時間は無視して、娘が泣くとその都度呼んでもらって授乳するというスタイルに変更しました。
何度も何度も授乳する、とにかく吸わせてみる。それを繰り返しました。
すると、それがとてもいい結果につながり、娘の体重も増えていきました。
また、最初は5グラムぐらいしか飲めなかった娘も、退院までには、ミルクを足さなくてもほとんど母乳だけで足りる状態まで持っていけました。
ミルクが悪いという意味ではなく、また、私は特に「完全母乳」にこだわっていたわけでもないのですが、結果として完母になりました。
看護師さんや助産師さんのアドバイスを受け、諦めずに繰り返し繰り返し授乳することが母である私にとっても、小さく生まれた娘にとっても授乳の上達に繋がったのだと実感しました。
だから、もし、もっと母乳で育てたいと思いながらも、なかなかうまくいかないと感じて悩んでいる人がいたら一人で悩まないで欲しいと思います。
出産した産院を頼ったり、母乳外来を探して出向くなどして一度専門家に相談してみることもいいと思います。
特に産後は情緒不安定になったりもするので、外に出て誰かに話を聞いてもらう、不安を話してすっきりするという点でもおススメします。
そして上手くいかなくても、とにかく何度も何度も授乳する、これが授乳が上達する一番の方法だと思います。
第一子なら特に、お母さんも初めて、赤ちゃんも初めて、何でもそうですが、授乳だって最初から上手くいくはずはないんですよね。でも、見方を変えると、赤ちゃんとお母さん、一対一の授乳の繰り返しなわけで、訓練すれば必ずお互い上手くなるのだと私は感じました。
私の場合、退院後もほとんど母乳、一日中おっぱいをあげているような状態からスタートしました。でも、無理せず、疲れた時はミルクにも頼って。何事もそうですが、考えすぎず、周りに頼れることは頼って、これが大事な気がしています。