産後待ったなしで始まる育児は、とても一人きりで乗り切れるものではありません。
しかし夫は頼りなく、家事育児の頼めば返ってイライラすることばかり、一番頼れるのはやはり子育て経験のある実母!
というケースはとても多いと思います。
私は実家が近く、産後は実母が毎日通ってきて手伝ってくれるという恵まれた環境にありました。
赤ちゃんの抱き方も上手いし、オムツ替えも手早い、風呂にも入れてくれる、美味しいご飯もさっと作ってくれる…。
などなど涙が出るほど有難い存在ではあるのですが、実母ならではの遠慮のなさと育児の時代差で、度々衝突してそれがまたストレス全開でもありました。
私は母乳の出が悪く、混合にしていました。
おっぱいをあげてから足りない分をミルクでという形ですが、とにかく出が悪いので一生懸命おっぱいを吸いながらも泣き怒ります。
そしてミルクにすると「待ってました」とばかりにゴクゴク飲むのです。
私は母乳が出ない焦りや、申し訳なさもありつつも頑張っていたのですが、実母は可愛い孫、それも生まれたばかりの孫がお腹を空かせて泣いていることがたまらないのでしょう。
もともと下町育ちのチャキチャキの江戸っ子でもある母は、
「出ない乳をいつまでも吸わせてるんじゃねぇ!早くミルクをやれ!」
と口調も激しいのです。
それにカチンときた私も反論しまさに一触即発。
確執は授乳だけではなく、母の果汁攻撃も争いの種になりました。
母が子育てをしていた約30~40年前には、赤ちゃんにミルクの他にリンゴなどの果汁を飲ませることが普通だったそうです。
今は5ヶ月を過ぎて離乳食を食べるようになるまでは、母乳やミルク以外は口にしない方針が一般的です。
しかしそんなことはお構いなしの母は「果汁をやれー」と毎日のように始まります。
今はそんなに早くから果汁はやらないと言うと
「おまえは果汁を飲んで育ち、なにか悪いことあったのか?え?え?」
と攻撃にまた反論し、しまいには怒鳴り合いです。
手伝ってもらって有難いのと同時に、同じかそれ以上にストレスになり、しかも赤ちゃんの前で怒鳴り合いって…と、悩みの種にもなってしまいました。
しかし、生後5ヶ月くらいで夜もだいぶまとまって寝るようになり、果汁もOKになり生活リズムも整っていたころ、母のお手伝いも毎日は必要なくなり、それに比例して言い争いも減っていきました。
今でも新生児の思い出は母との確執が重きをしめていて、一番可愛い時期でもあるのでもったいなかったという気がしています。
小学生になった今、勝手にジュースは飲むしお菓子も食べるし、偏食も酷い我が子です。
今になって思えば、赤ちゃんのときに果汁を飲んだところで、その後の将来に何か影響することなんてないだろうと思うので、そんなにかたくなに母と対立することもなかったな~と感じています。。