初産の後、診療所を退院していざ子育ての開始!
...の状況で見舞われたトラブルです。
一般的な出産後は、退院した後に自分の実家で協力を得つつ、静養しながらの子育てがよくある状況だと言えます。
しかし私の場合、実家との折り合いが良くなく、退院跡も実家に戻らずにそのまま自宅での単独子育てとなりました。
ここまではまだ良かったのですが、自宅に帰ったすぐにとんでもない事故が発生してしまったのです。
それは、自宅に帰り予め準備したベビーベッドに赤ちゃんを寝かせ、持ち物を片付けようとした矢先に思い切り転倒してしまったのですが、手のつき方が悪かったのか右中指を
「メキっ!」
ものすごい激痛が走り、私は痛みの発生箇所である右中指を押さえようと触れたら、さらに激痛を被せてしまい暫く蹲っていました。
いち早く病院に行きたかったのですが、赤ちゃんも居ますし誰も頼る人も居なかったので、身動きが取れなかったのです。
そうしている内に赤ちゃんが泣き出して授乳の時間になったのですが、右中指を庇いながら抱っこをしなければならず困難を極めました。
結果的には痛みに耐えつつ授乳は終わったのですが、その後を考えると今から近くの病院に行って固定だけでも済まそうと考え(この時点で骨折であるのは想像出来た)、タクシーで赤ちゃんを連れて病院に向かいました。
病院に行く道中も痛みがすごく、タクシーの運転手の方にかなり心配してもらいました。
病院に着いた後も運転手さんは私を介添えしていただき、何とか病院の受付に到着。
結局、想像通りの「右中指の単純骨折」で、ギプスで固定してもらい再度タクシーで病院を後にしました。
・・・実はその後も大変でした。
何せ右手なのでまともに料理も出来ませんし、その他の家事も同様で満足のいく行動が全く取れず、かなりのストレスでした。
そして何より、毎回の授乳も痛みがないにしてもギプスが煩わしいですし、とにかく不便な毎日を過ごしていたような記憶があります。
子育て開始でこのような事になるなんて、赤ちゃんにも今後何かあるんじゃないかと、考え方もネガティヴになっていたような気がします。
なお、ギプス自体は3週間くらいで外れたのですが、この時私は骨折よりも突き付けられた現実に苛まされていました。
と言うのも、「子育て始めで起きた」「頼る人が居ない状況」「何か起きた時に赤ちゃんを守れないのでは」という現実に、精神的に参っていたのです。
もっとも育児はそんな事を考える暇も与えてくれませんし、「何でもしなければならない」のでやがてそんな気持ちは消失しましたが、この出来事は私の心境を修羅場にするには十分なものでした。