産後のママにアロマが効果的だという事をご存知でしょうか?
産後はホルモンバランスの変化の影響を受けて自律神経が乱れがちな時期です。
つまり出産する前に比べてストレスや不安を感じやすく、体に溜め込みやすい傾向にあるということです。
また、産後のストレスと言えば睡眠不足や生活リズムの変化、体が思い通りに回復しないことの不安や孤独感。
このように様々な面から心と体に様々なストレスがかかります。
そんなストレスを「どう解消したらいいのかわからない。」と言う産後のママも多くいらっしゃいます。
そんな方のためにこのページでは、産後のままさんのストレス解消方法としてアロマの魅力を一緒に見ていきたいと思います。
・・・アロマの話に入る前に、まずは産後のストレスが心と体にどのような悪影響を与えるのかについて簡単に見ていきましょう!
産後のままがストレスを“ため続ける”ことのデメリット
産後に無理をし続けてしまうと体に様々な不調が現れます。
また、体が疲れているのにもかかわらず眠れない。という悩みを抱える方も少なくないはず。。
産後の育児と言うのは、体がくたくたなはずなのに横になって眠ろうとしても目が冴えてしまってなかなか眠れない。
このような状態になってしまう場合が多く、これはさらなる疲れを生んでしまうので心と体に大きな負担を与えてしまいます。
体重の急激な増減
これはストレスが原因と言う場合が多く、過食に走って体重が急に増えたり、ストレスが影響して食べ物が合うと言うトラブルです。
肌にも悪影響がある
産後と言うのはホルモンバランスが乱れがちだと言う話をしました。
それは肌にも悪影響を与えてしまいます。
さらに、ストレスから不眠症や体の疲れが加わるとさらなる肌荒れをよんでしまうようです。
やる気が出ない
産後は、以前のように体を思うように動かせないことが多いかと思います。
そうなってしまうと、うまく体が動かせない自分にイライラしてしまったり、それがやがてやる気がなくなる。ということにも繋がってしまうようです。
母乳が出なくなる
ストレスは様々な部分に悪影響及ぼすものですが、母乳にも関係してきます。
なので、母乳の出を良くするためにはストレスや疲労ためないことがとても大事です。
・・・このように産後というのは様々な面から心と体に負担がかかりやすい時期であるが故に、ストレスはこまめに解消していく必要があります。
そこでアロマが登場するわけです。
次の段落で産後にアロマが最適な理由を説明していきます。
産後にアロマが最適な理由
産後と言うのは育児を始め、様々な方面から心と体に非常に負担がかかる時期です。
時間に余裕があるわけでもなく好きなことをしてストレスを解消するということがなかなか難しい時期でもあります。
そんな産後の方にアロマが進められている理由の1つとして、香から得られる非常に高いリラックス効果というものがあります。
さらには自分の生活スタイルに合った使い方等を選べば時間を取られることもありませんし、思いのほか楽にリラックス効果を得ることができます。
さらには、選ぶアロマオイルの種類によってはリラックス効果を得るだけでなく、心と体が元気になるためのものも存在し、さらには美容にも良いと言われています。
まさに忙しい産後のままにはうってつけのストレス解消方法だと思います。
精油の選び方と品質のポイント
アロマテラピーを始めるにあたって、まず大切なのが“精油(エッセンシャルオイル)の質”。せっかく良い香りでも、合成香料が含まれているものや品質の低い精油では、本来のアロマの力を引き出すことができません。
以下のポイントを意識して選びましょう:
チェック項目 | 内容 |
---|---|
学名の記載 | 精油ラベルに植物の学名が書かれているか |
100%天然 | 「100% Pure Essential Oil」と明記されているか |
オーガニック認証 | ECOCERT、USDAなどの認証マークがあると安心 |
遮光ビン入り | 光に弱いため、茶色や青のガラス瓶に入っているか |
信頼できるメーカーとしては、ニールズヤード、フロリハナ、生活の木などが有名です。初めての方は、アロマ専門店や自然食品店などで購入すると失敗が少ないですよ。
産後にアロマを使う際に気をつけたいこと
そんなアロマも、使うにあたって注意しておきたいことがあります。
合成アロマオイルには注意が必要
アロマで利用することができるオイルには、エッセンシャルオイルに限るといわれています。
なぜなら、使い道が限られるからです。
合成アロマオイルは香りを楽しむ分には構わないのですが、お風呂や自分の肌に使ったりすることができません。
自分が使うアロマ決まった時は、どのようなオイルかをきちんと前もって確認しておきましょう。
アロマを原液のまま使用しない
エッセンシャルオイルと言うのは化学成分が配合されていないからこそ肌に優しいと言う広告を良く目にしますが、だからといって安心しきって原液を肌に直接かけると言うのは良くないようです。
その理由として、中には刺激が強すぎるものもあるためリラックス効果を得られるところか、アレルギー反応が出てしまう場合もあるからです。
アロマオイルの特徴をきちんと理解する
自分で使うアロマの特徴はきちんと理解しておきましょう。
中には産後の方にはあまり向いていないアロマオイルも存在するからです。
赤ちゃんと一緒に使わないこと
アルマオイルによるリラックス効果を生まれたての我が子とともに使いたい気持ちもわかります。
しかし3歳未満の子供や特に赤ちゃんには、マッサージやアロマバス等は使用を控える必要があるものもあります。
エッセンシャルオイルだったとしても、肌に弱い赤ちゃんにとっては刺激が非常に強く、肌から吸収されたオイルの成分を代謝する際に肝臓に大きな負担をかけてしまう場合があるからです。
産後におすすめのアロマと注意点
出産後は心も体もデリケートな状態になりやすく、香りの力を使ってリラックスしたいと考えるママさんも多いですよね。ここでは、**産後にぴったりな精油(エッセンシャルオイル)**や、その使い方、注意点についてご紹介します。
● 産後におすすめの精油
精油の名前 | 主な効果 | 香りの特徴 |
---|---|---|
マジョラム | 安眠、筋肉の緊張緩和、体を温める | 甘く温かい香り |
ジュニパーベリー | デトックス、むくみの緩和 | 爽やかでスッキリした香り |
クラリーセージ | ホルモンバランス調整、情緒安定 | ハーブ系でほんのり甘い香り |
※授乳中の場合は、医師やアロマセラピストに相談のうえご使用ください。
● 使用方法とポイント
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芳香浴:ディフューザーやアロマストーンを使って香りを楽しむ方法。赤ちゃんがいる空間では、必ず短時間・低濃度での使用を。
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アロマトリートメント:キャリアオイルで1%以下に希釈し、肩や首などを優しくマッサージ。授乳後に行うと安心です。
-
ハンドバス・足湯:数滴の精油をお湯に垂らして手や足を温めるのもおすすめ。
● 赤ちゃんとアロマの共存について
赤ちゃんは大人よりも香りに敏感です。以下の点に注意しましょう。
-
赤ちゃんと同じ部屋で使う場合は、30分以内・ごく少量にとどめる
-
生後3か月未満の赤ちゃんにはアロマ使用NG(芳香浴含む)
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使用後はしっかり換気する
-
肌につける場合は赤ちゃんに直接触れない部分に限定する
● アロマの力で産後ケアをもっと心地よく
産後はホルモンの変化や慣れない育児でストレスも溜まりやすい時期。アロマの香りに癒されることで、ほんの少しでも気持ちが楽になったり、前向きになれたりすることがあります。
無理のない範囲で、香りのケアを取り入れてみてくださいね🌿
産後にオススメのアロマとやり方
アロマの中には気をつけなければいけない物があるということがわかりました。
そこで、産後のママにオススメなアロマと使い方を紹介していきます。
芳香浴
これはエッセンシャルオイルアロマを使って香りを楽しむための方法の1つです。
エッセンシャルオイルを空気に拡散させる方法で、直接肌に触れることなくリラックス効果を得られます。
この方法であれば、短時間であれば赤ちゃんが近くにいても特に影響がないと言われているので安全に使えてオススメです。
マグカップを使う
マグカップを使うのもグッド。
芳香浴をするための手軽な方法です。
これのやり方はマグカップにお湯を入れてその中に好きなエッセンシャルオイルを1、2滴ほどたらすだけ。
そうするだけでお部屋にアロマの香りが漂うので、手軽かつアロマを楽しめてとても良いですよ^^
ハンカチやティッシュを使う
ハンカチやティッシュを使う方法もありです。
ティッシュ等に行ってきたら2滴ほどのエッセンシャルオイルを垂らして使う方法もあります。
それを鼻に近づけて香りを楽しんだりします。
エッセンシャルオイルを染み込ませたを胸元に忍ばせて、体温で香りを拡散させる方法もあるんです。
アロマバス
この方法はお風呂に入るので血行促進してくれるだけでなく、アロマとあわてせて心と体にリラックス効果を期待できます。
お風呂の中にエッセンシャルオイルを加えてやるのですが、やり方としては、全身浴下半身浴であればお湯は38度ぐらいに設定し、浴槽の中に、一滴から二滴ほどエッセンシャルオイルを入れます。
その際体は温めるということも兼ねて30分位入るのがオススメです。
赤ちゃんと一緒に使っても大丈夫?アロマの注意点
※「精油の取り入れ方・まずはこれから」セクションの後に追加
「赤ちゃんと同じ部屋でアロマを使ってもいいの?」と心配なママも多いですよね。結論から言うと、赤ちゃんの月齢や使用方法に注意すればOKです。ただし、生後3か月未満の赤ちゃんがいる場合は、芳香浴でも控えた方が良いでしょう。
以下に、安全にアロマを楽しむための注意点をまとめました。
注意点 | 内容 |
---|---|
生後3か月未満は使用を控える | 香りが強すぎると赤ちゃんに負担がかかるため |
直接肌に塗らない | 授乳時に赤ちゃんが触れる可能性があるため、肌への使用は避ける |
換気をしながら使う | 部屋に香りがこもらないようにすること |
使用時間は短く | 長時間の芳香浴は避けて、1回15分程度に留める |
おすすめの使用方法は、寝かしつけ前にディフューザーで香りをほんのり広げるスタイル。ラベンダーやオレンジスイートなど、やさしい香りがリラックスにぴったりです。
産後ママにオススメ!一石二鳥のストレス解消法
このページでは、産後のママがストレスを緩和するためのアロマについて特集しました。
もしあなたがアロマ以外に、実際にストレス解消効果が高い習慣を何か取り入れたい。
そう思っているのであれば、いくつかオススメがあります。
それをこれからご紹介します
ウォーキングまたはジョギング
体を動かすことがあまり好きでは無い方にとってはむしろストレスになってしまうかもしれませんが、一般的にダイエットや健康法として取り入れられるウォーキングやジョギングは、もちろん産後ダイエットにも良いですし、産後の体の回復を促進させると言うメリットもあります。
それと同時に、ストレスを和らげてくれると言うメリットもあるんですよ。
というのも、ウォーキングやジョギングのように同じ動作をひたすら繰り返す運動をある5分程度繰り返していると、体内からセロトニンと言うストレスを和らげる幸せホルモンが分泌され始めるんです。
ダイエット目的であれば20分から30分程度の有酸素運動が効果的と言われますが、セロトニンを分泌するのが目的であれば5分間から10分間程度の有酸素運動で10分ですので、外出することができる方はぜひ取り入れてみてください♪
なお、公園などの自然上に入るポイントをコースに選ぶとよりストレス解消効果が高いようです。
産後の散歩(ウォーキング)についてはこちらに詳しくまとめています↓
筋トレを行う
産後は多くの方が筋肉量が低下してしまい、基礎代謝が落ちて太りやすくなっていると言われています。
そのため脂肪を燃焼しやすい体作りのために産褥期を過ぎてから筋トレを取り入れるままさんも少なくないのですが、筋トレを行うことでストレスも解消できるということをご存知ですか?
これはただの気のせいではなく、筋トレをすることによって分泌されるホルモンが関係しています。
まずセロトニンです。これは先ほども簡単にご紹介しましたね。
あとエンドルフィンと言うホルモンも分泌されます。
このホルモンが分泌されることによってわかりやすく言うとイキイキとした気持ちに変わっていく効果があります。
日々体を鍛えている方がイキイキとして爽やかなのはこういったホルモンが大きく関係しているようです。
また、筋トレの効果は科学的にも認められており、うつ病を予防する効果も期待されているそうです。
さらに、適度な筋トレは夜になった時に体を眠りに誘ってくれると言う作用もありますので、質の高い睡眠が重要な産後ママさんには嬉しいメリットですね!
このように体を動かして気分が良くなったりストレスが解消できると言うのは、きちんと根拠があったんです。
雨の日は家の中で筋トレ、天気の良い日は赤ちゃんと一緒に外をお散歩。
なんて習慣も良いかもしれませんね♪
まとめ
心と体にリラックス効果が非常に高いと言われているのが、このページで紹介したアロマの働きです。
しかしながら、自分の好きな香りでなければいくらリラックス効果を語っているアロマオイルでもあまり意味がないとも言われています。
また、アロマを行う際にはこのページでまとめた注意点などもきちんと考慮した上で安全に行なってくださいね♪