産後に気分転換などの心の管理を怠ってしまうと、産後のうつ病になりやすいと言われています。
産後のうつ病よりも比較的軽いと言われているマタニティーブルーですが、このマタニティーブルーは、産後およそ60%から80%の方が経験すると言われており、それよりも重い症状の産後のうつ病は、10%から20%の方がなると言われています。
その症状はおよそ産後の3ヶ月から6カ月以内に発生すると言われているんです。
そんな産後のマタニティーブルーやうつ病を防止するためには、適度な気分転換が必要になってきます。
そこでこのページでは、産後の気分転換に関する以下の内容を順番にご紹介していきたいと思います。
まずは産後のうつ病の原因について見ていきましょう。
- 産後の鬱の原因
- 私産後うつかも。そう思った時にチェックしておきたいポイント
- 穏やかな産後を過ごすには気分転換が必須
- 産後の方も簡単にできる気分転換方法
- 気分転換と合わせて身につけたい考え方
- 産後のうつ病予防するためには
- まとめ
産後の鬱の原因
産後のうつ病と言うのは、以下のような症状があります。
- イライラ
- 憂鬱
- 疲れやすい
- 涙が出る
- 不安な気持ちになる
- 食欲不振
- 睡眠不足
主にこれらの症状があり、目の前にある育児への不安が必要以上にこみ上げてきてしまったり、自分の赤ちゃんやパートナーである夫に対する愛情を感じられなくなってしまうのも、この病気の特徴だと言われています。
ではなぜそうなってしまうのかと言う原因についてですが、ホルモンバランスの乱れとストレスが主な原因です。
ホルモンバランスの変化
妊娠中に豊富に分泌されていた2つの女性ホルモンが、産後になると一気に減少してしまいます。
そして今度は授乳ホルモンが逆に急増するのですが、そうなることによってホルモンバランスが大きく変化します。
こういったホルモンバランスの乱れと言うのは自律神経と言う部分に強く影響し、その影響で産後のうつ病の症状を引き起こしてしまいます。
ストレス
次にストレスです。本来であれば育児はたった数年しかないママと赤ちゃんの素敵な時間です。
ですが、実際に過ごしてみると授乳や赤ちゃんの夜泣きなどで丸一日赤ちゃんにつきっきりの生活になります。
そうなるとママは家事をするどころか、人によっては自分の食事の時間すらままならないくなります。
そういった生活が続くことで、身体的にも精神的にも強いストレスを感じてしまうんです。
こういったストレスも自律神経に悪い影響与えてしまい、産後のうつ病の症状が出てしまうと言われています。
つまり、自律神経が乱れてしまう事が問題なので、出来る限り気分転換をこまめに行い、感情を穏やかにしストレスを軽減し、自律神経を安定させていくことがポイントになってきます。
見えない部分なのでなかなか実感もわかないかと思いますが、自分の感情を整える事は体の回復や子供の健康と同じ位大事なものだと言う意識を持ちたいところです。
私産後うつかも。そう思った時にチェックしておきたいポイント
産後の鬱は、その他の産後の体の悩みなどとは少し違って目に見えないものになりますから、はっきりと判断しきることができないのが現実です。
ただ、調べたところによると、以下のような項目に該当する事が多いと言う方は、産後鬱の可能性が高いと考えられます。
疑いがある方は、以下のセルフチェック項目を参考にしてみてください。
- イライラが止まらない
- 気分が落ち込みすぎて涙が出てくる
- 判断力が極端に鈍った
- いろんなことに対して興味がわかない
- 性欲、食欲、睡眠欲がなくなる
- おしゃれをしたいと思わない
- 子育てが全く楽しくない
- 全て自分の責任だと思ってしまう
- パートナーがうっとうしく思える
- 先の事ばかり考えて自己嫌悪に落ちいる
- リアルやSNS等の交流がめんどくさくなった
以前は違かったのに、最近このような変化を感じる。そういった場合は産後鬱の可能性があります。
ちなみに産後鬱の場合は、多くの方が気持ちの問題だから自分でどうにかしよう。そう考えてしまうのですが、うつ病は1種の病気ですので精神科や心療内科の本きちんとした正しい治療が必要です。カウンセリングや薬物療法おこないます。
最終的には夫婦間のコミニケーションやパートナーのサポートが重要となってくるのですが、パートナーがうつ病に対して正しい知識を持たずにむやみになんとかしようとしてしまうと、それが逆に相手を苦しめることになってしまいさらに病状を悪化させてしまうこともあります。
だからこそ、資格を持った医師の下、正しい治療を受ける必要があるんです。
穏やかな産後を過ごすには気分転換が必須
先程の段落でも話した通り、産後のうつ病やマタニティーブルーの原因は、ホルモンバランスとストレスが深く関わっていることがわかりました。
女性ホルモンのバランスに関しては食事や生活習慣等の改善が大事になり、ストレスの部分に関してはストレスとの向き合い方、考え方、こまめな気分転換が必要になってきます。
心をうまくコントロールしてストレスを感じにくい状態にするのが理想的ですが、それには考え方や捉え方を変えていく必要もあります。
しかし、こういったことをいきなりそういったことをするのはとても難しいかと思います。
ですが気分転換であれば、ちょっとしたことから始めることができます。
例えば、子供と一緒に外に出ることすらも気分転換につながります。
おうちの中でお笑いを見たり、好きなドラマや映画を見ることも気分転換です。
・・・このように日常の中に少しずつ自分が気分転換できるタイミングを入れていくことで、心の病等を徐々に改善することができます。
産後の方も簡単にできる気分転換方法
先程の段落で気分転換の方法について少しお話しをしましたが、この段落ではそれについてもう少し詳しく説明していきます。
産後は、自分の思うように気分転換をするのがなかなか難しい時期でもあります。
それは新しい環境や、慣れない育児が深く関わっているかと思いますが、そんな中で産後の気分転換のポイントとしては、簡単で短い時間でできてなおかつ好きなことであるのがポイントです。
これからいくつか産後の方でも簡単にできる気分転換の方法を紹介していきますが、全部が全部効果的と言うわけではありません。
先ほど話した通り、好きなことであるのも気分転換する上ではとても大事なポイントになります。
そんなに好きじゃないことを行ったところで気分転換にはなりませんからね。
話を戻しますが、いくつか紹介していく中で自分の好きなことにつながりそうなものはぜひ取り入れてみてください♪
- ハーブティー
- アロマ
- 読書
- 絵を描く
- 編み物
- 写真を撮る
- 散歩する
- ブログを書く
ざっくりあげてみましたが、ご自身の好きなちょっとした事を掘り下げてみるとこれ以外にもいろいろあるのではないでしょうか?
このように短時間で簡単にできる趣味のようなものを見つけて、日常の中に取り入れていくと良い気分転換になり、産後の心の病気を予防、改善することができます。
気分転換と合わせて身につけたい考え方
また気分転換と同じ位大事なのが考え方です。
同じ物事、同じ出来事があったとして、それをある方はポジティブに捉え、ある方はネガティブに受け止めてしまう。そういったことが起こってしまうのが人間です。
もちろんネガティブに受け止めることが完全に良くないわけでは無いのですが、日常に起こる様々なストレスの溜めなどをできるだけポジティブに受け止めたり、ネガティブを上手に流すことができれば、それに越した事はありません。
そのため産後は特に心が乱れがちな時期でもあるので、気分転換と同じ位ストレスをもろともしない考え方を身に着けていくことも大事です。
そういった考え方を身に着けていく上では、言葉が大事になってきます。
例えば、
- 家事はちょっとぐらい適当でも大丈夫。
- 自分は自分だからマイペースに行く。
- 人に頼る癖も大事。
こういった言葉を頭のどこかに入れておいて、つらいときにふと思い出してみると少し気分が楽になるかも知れません。
ちょっとくらい家事が適当になってしまってもほとんどの人は気にしません。
無理に他人にばかり合わせていく必要はありません。
それよりも今は特に自分も大事にしなければいけません。
人に気遣って甘えることをしないと言うのも、また負担になってしまいます。
なので先程の例のように、重要性の低いことについてはあえてちょっと適当にして、周りの人の力を借りると言う考え方もあってもいいかもしれません。
家のことも子供のことも全部自分でなんとかしようと思って抱え込んでしまうと、それは自分が潰れてしまい、結局は子供やパートナーも辛い思いをしてしまいます。
そうならないためにも、甘える時は甘えて、力を抜いて、気楽でいるスタンスの考え方を持つこともときには必要です♪
産後のうつ病予防するためには
産後のうつ病予防には考え方が非常に重要となります。
完璧主義でしっかり者の方ほどうつ病になりやすいと言われていますから、何かと背負い込んでがんばりすぎてしまいそうな時ほど、いかに手を抜くか必要以上のことをやらないか。といったような意識を持つことも大切です。
また、育児本などを読んで熱心に勉強されることも良いことですが、それらに書かれている内容を完璧にこなそうとするのも産後うつになってしまう原因です。
あくまで参考程度にしておきたいところです。
責任感を持つことや、熱心に愛情を注ぐ事は決して間違いではありませんが、頑張りすぎて心に深いダメージを負ってしまっては、楽しいはずの育児がただただ辛いものとなってしまうことだってあります。
せっかくですからかわいい子供と毎日楽しく育児生活を過ごしたいですよね。
そのためには、ご自身の心のケアをする事を忘れないでくださいね!
まとめ
このページでは、産後の方に起こりやすい心の病を予防したり改善したりするために必要な、気分転換や考え方について紹介しました。
また、マタニティーブルーや産後のうつ病等は、ホルモンの影響がほとんどであるため誰にでも起こりうることです。
このページ内で紹介したように、上手に心をコントロールすることで予防も改善もできます。
しかし産後のうつ病に関しては、あいまいにしたまま過ごしていると本格的な鬱病に発展しかねないので、早めの対処が大事になってきます。
ここで一度、ご自身の日々を見直してみてはいかがでしょうか?