産後の散歩はママと赤ちゃんの精神的にも身体的にも嬉しい効果が満載だと言うことをご存知でしょうか?
産後は待ちに待った赤ちゃんも生まれて幸せであることには変わりありませんが、生活面で言えば、負担は増えるし今までとはちょっとしたリズムの変化もたくさんあるので何かとストレスになることも多いかと思います。
何日も閉鎖的な室内にばかりいるのも辛いですよね・・・。
となると
「気分転換に数分でも散歩に行きたい!」
と思うのは当然のことだと思います。
ただ、産後間もないうちは体を休めるべきだと言いますし、免疫力が十分にない赤ちゃんを連れ出してもいいのか?など、いろんな疑問が浮かんできます。
そこでここでは、出産を終えたばかりの産後のママは、いったいどのくらいまで休んだら良いのか、そしていつから散歩を再開しても大丈夫なのか。どんな注意点があるのか?と言った部分を特集していきます。
- 産後の散歩はいつから良いの?
- 産後の外出のタイミングはいつからがベスト?
- 赤ちゃんの成長段階に合わせたお散歩の時間
- 産後の散歩が与えてくれる3つの健康効果
- 赤ちゃんと散歩するときの持ち物
- 赤ちゃんと散歩するときの注意事項
- 産後の散歩まとめ
産後の散歩はいつから良いの?
1番気になるのが産後はいつから散歩を再開していいのかと言う部分だと思います。
いつまでも横になっているのも退屈だし、天気が良い日なんかは外に出たくなりますよね。
ですが、基本的には産後1ヵ月の間は体を安静にさせることを最優先にすべきと言われています。
なぜそうすることが必要なのかと言うと、産後直後と言うのは子宮が元の状態に戻ろうとする動きをします。
それと同時に、新たに必要となる母乳の分泌も始まります。
このような動きは、女性ホルモンがその働きを行なうので女性ホルモンのバランスがこのタイミングで大きく変化していきます。
それに加えて慣れない育児や新しい状況での家事などの影響で、知らず知らずのうちにストレスが溜まりやすくなってしまう方も少なくありません。
また、赤ちゃん中心の生活をすることになるため多くの方が睡眠不足に悩みます。
・・・これらの理由から、特に産後間もない一か月未満の間は、心身ともに非常に疲れやすい状態になってしまうので、ちょっとした散歩も無理に行うことなくとにかく心と体を安静にして、ゆっくり休むことが大切なんです。
産後30日以内にどうしても散歩をしたい場合
産後の外出のタイミングはいつからがベスト?
産後の散歩のタイミングについては先ほども少し触れましたが、およそ産後4週目から、7週目あたりに開始するのが目安だと言われています。
産後の一か月検診を受けた際に、お医者さんから外出許可が出た場合はそれ以降から日常に散歩を取り入れる事は良いでしょう。
ただ1つ気をつけたいのが、季節や天候をしっかりとチェックすることです。
もしも真夏の暑い日や外の空気がとても冷たい冬などは、無理に散歩の習慣を維持しようとするよりも、そういう時は家にいる方がまだマシな場合もあります。
というのも、屋外と室内の寒暖さが極端に激しいときは気温の差から体調不良になる恐れがあるからです。
特に産後のママさんは体の回復も十分に行なわれていない段階だと、体調も崩しやすいので無理は禁物です。
元の生活のリズムがつかめるまでは、ママも赤ちゃんも大きな負担にならないような安全な選択をすることが必要です。
1日の中でベストな散歩のタイミング
1日の中でどのタイミングが産後の散歩に最適なのかと言うと、午前中か夕方です。
と言うのも、お昼前の午前11時ごろから、午後2時位までは特に外の紫外線が強い時間帯なので、産後のお肌は女性ホルモンのバランスが元に戻っていないことからダメージが受けやすい状態になっていることもあり、産後のシミなどを気にされている方はこういった時間帯を避けた方が良いかと思います。
また、赤ちゃんのお昼寝の時間も考慮すると、このタイミングは避けて行くなら夕方の方が良いかと思います。
また、朝のタイミングが良い理由があるのですが、それは人間の体は朝日を浴びながらある一定の動き(歩くこともあり)を行うことで、セロトニンという幸せホルモンが盛んに分泌されます。
このホルモンはストレスを解消して幸せな気持ちにしてくれたり、体内時計をリセットして心と体にたくさんの良い影響与えてくれるという大きなメリットがあるんです。
また、このセロトニンを大量に分泌することで、夜寝るときの睡眠の質を高めてくれるという効果もあり、こういったことを踏まえると1日の中で特に朝のタイミングが散歩には最も効果的だと言えます。
もちろんこのようなセロトニンによる健康効果は赤ちゃんにも同じことが言えます。
赤ちゃんの精神状態を整えてくれたり夜寝入りやすくなったりと、身体のリズムを作ってくれたりします。
赤ちゃんの成長段階に合わせたお散歩の時間
赤ちゃんと共に散歩へ行く際は、もちろん赤ちゃんのことを考慮したお散歩をしなければなりません。
そこで赤ちゃんの成長段階に合わせた、理想的なお散歩の時間というのがあるのでそちらも紹介して行きます。
新生児から産後2ヶ月
この時期の赤ちゃんは体温調節機能もまだ未熟なため、特に産後1ヵ月までの間は不必要な外出は避けるのが好ましいと言われています。
先ほどもお伝えしたように、1ヶ月検診のタイミングを待つのが良いでしょう。
そして産後1ヵ月過ぎたあたりで外出する機会が増えると思いますが、こういった際は天気が良い日に外に出してあげて、少しずつ外の空気に慣れさせてあげます。
また、赤ちゃんの首が座るまでは長時間の外出は避けるのが好ましく、1時間以内で済ませるのが理想的だと言われています。
生後3ヶ月から5ヶ月
これくらいの時期になると少しずつ首が座る赤ちゃんも出てきます。
そうなったら徐々にお散歩やお出かけする機会を増やすのも効果的です。
・・・とは言っても、この時もまだ長すぎると赤ちゃんを疲れさせてしまうため、長くても2時間、出来れば2時間以内が好ましいと言われています。
生後6ヶ月以降
この頃になると、お昼寝の時間が午前と午後の一回ずつにまとまってきたり、離乳食が始まったりと、少しずつ生活のリズムが出てくるはずです。
そうなったら、天気の良い日はできるだけお散歩に連れてってあげて下さい♪
赤ちゃんにとって、近所の公園に行くだけでも見るもの聞くもの嗅ぐもの触れるもの全てが良い刺激となり、より良い発達に繋がります。
産後の散歩が与えてくれる3つの健康効果
ここまで、産後のお散歩のタイミングや時間についてのお話をしてきましたが、実際に産後のお散歩が、どのようなポジティブな効果をもたらしてくれるかという部分も気になります。
そこでこの段落では産後の散歩が与えてくれる3つのポジティブな効果について解説していきます。
ダイエット効果
産後は元の体型に戻すのがとても大変です。
そこで産後のダイエットを考えるママさんも少なくないのですが、日常的な散歩を取り入れるだけでもダイエット効果はしっかりと得らることができます。
ウォーキングに比べると、お散歩は確かにダイエット面では少し効果が薄れてしまう部分はありますが、ある程度の時間を散歩することで何もしないよりは間違いなく効果バツグンです!
なぜならば、お散歩をすることで直接的な脂肪燃焼効果が期待できるのももちろんですが、全身の血流が良くなりこれが習慣化されることで基礎体温をアップする効果が得られます。
そうなると1日に消費するエネルギーが増えていきます。
そうなることでその結果として、太りにくい体質、痩せやすい体質と言うまさに理想的な体に変わっていきます。
睡眠の質が向上
睡眠不足になりがちな産後のママさんにとっては、短い睡眠時間でもしっかりと体を回復させるためにも睡眠の質というのがとても重要になってきます。
なお、寝る前の1時間半前ぐらいに10分から30分程度のお散歩を行うことで、お風呂に入った時と同じく一時的に体温が上昇します。それはやがて徐々に下降していき、睡眠に良い体温になると言われています。
そうすることで質の良い睡眠につながるんです。
また、日中にあまり体を動かすことができなかったと言う場合は、そのタイミングでエネルギーを使うことができるので、夜の時間にお散歩をする事は気分転換にもなり、程良いエネルギー調整にもつながります。
心のリラックス効果
散歩の良いところは直接的に体に良いメリットを与えてくれるほか、心にもメリットがあるところです。
特に産後は、ストレスが溜まりやすくストレスを発散しにくいと思います。
そういった状況の中とは言え、心のケアを怠ると産後鬱に発展することもあるようです。
ですが、散歩することでセロトニンが分泌されるので直接的なストレス発散効果もあり、草・花・木などの自然が目につくようなコースを歩くことでその効果はさらに高まりますよ♪
赤ちゃんと散歩するときの持ち物
赤ちゃんと共にお散歩に行く際は、様々な小さなトラブルがごろごろ転がっているため、それに対応できるように一緒に持ち歩きたい荷物があります。
それは
- おむつ
- おしりふき
- 使ったオムツを入れる袋
- おむつ替えマット
- 飲み物
- おやつ
- ハンドタオル
- 帽子
- 着替え一式
- 母子手帳と保険証
たかがお散歩かもしれませんが、赤ちゃん同伴となると何が起こるかわかりません。
今紹介した持ち物を携帯すると急なトラブルにもすぐに対応できるので、特に最初のうちはしっかり準備をしてから出かけたいですね。
赤ちゃんと散歩するときの注意事項
ここまで産後のお散歩についていろんなことをまとめてきましたが、楽しいはずの赤ちゃんとのお散歩も、知らないことで思わぬトラブルに見舞われてしまうこともあります。
そういったことにならないように、最後に赤ちゃんとお散歩に行く際の注意事項を紹介していきます。
- お昼寝や授乳、離乳食の時間を避ける
- 赤ちゃんとママに無理のない距離、時間を考えたコース選択
- 天気の変化をチェック
- お散歩中に物を落として忘れてしまわないように気をつける
- 適度に休憩を入れて赤ちゃんを休ませる
- 目的地に、授乳室やおむつ替えベッドがあるかを確認する
・・・これらは必ずしも必要なことでは無いかもしれませんが、上記のような注意事項をきちんと確認しておけば、赤ちゃんとともに、安心して楽しいお散歩ができるはずです♪
産後の散歩まとめ
産後のお散歩は、あくまでダイエット目的のウォーキングとは同じではないので、歩き方やスピード、消費カロリーといったような事は気にせずにとにかく楽しんで心と体をリラックス、リフレッシュさせる事に集中していくと良いかと思います。
その後付けとしてダイエット効果が現れればいいな、と言う感覚で続けるのがベストかもしれませんね♪