現在では、厚生労働省の調べによると帝王切開で子供を出産した方の割合は、およそ4人に1人に上ると言われています。
つまり、4人に1人の方が、帝王切開後の過ごし方に悩んでいると言う事でもあります。
そこでこのページでは、主に帝王切開で出産した際の、産後の過ごし方を始めとした、それに関する気になる内容をピックアップしてまとめていきます。
- 帝王切開後の入院期間が長い理由
- 帝王切開後の過ごし方と流れ
- 帝王切開の後の痛みは一体いつまで続くの?
- 帝王切開後は骨盤ベルトは避けるべき?
- 帝王切開の場合、次の妊娠までどれくらいの期間を開けるべき?
- 入院中に料金の安い病室に移るのが可能な場合も
- 緊急帝王切開は入院期間が伸びることもある
- 帝王切開後の入院期間中に関する4つの気になること
- 帝王切開で出産された方の退院後の過ごし方
- まとめ
帝王切開後の入院期間が長い理由
通常の出産と帝王切開では、その後の入院期間が変わると言われています。
通常分娩の場合は、出産日を入れて5日から6日位。
帝王切開の場合は、出産前日を入れて8日から12日間くらいだと言われています。
ではなぜ、帝王切開の場合は入院期間が長いのか?という部分について見ていきましょう。
大まかに言うと、帝王切開の場合は自然分娩に比べると、入院期間がおよそ2倍ほど変わってきます。
その理由は、自然分娩よりも帝王切開の方が、傷の治療に時間がかかってしまうからです。
帝王切開の痛みのケアについては2日から3日ほどかかり、さらに痛みによって食欲が落ちてしまうと言うこともあり、食事も、流動食から普通食に移行するまでに時間がかかるんです。
このような理由から、自然分娩よりも妊娠期間が長くなってしまうんです。
帝王切開後の過ごし方と流れ
では、1番気になる帝王切開後の過ごし方の流れを見ていきましょう。
まず、帝王切開の手術が終わると、回復室に移動します。時間がたつごとに麻酔が切れてきて、傷口の痛みが増してきたり、子宮が収縮して後陣痛が起こります。
その場合は、痛みがひどすぎるような時は我慢せずに、すぐにお医者さんに伝えて痛み止めをもらうようにしてください。
手術後1日から2日目の過ごし方
この時は、傷の回復の経過を見ながら過ごしていくことが必要になります。まだこの時は、傷の痛みや後陣痛を広く感じてしまう方も多いです。
また、出産後は血栓ができやすいため、血栓症予防する目的として、トイレに行く際は自力で歩くように言われることもあります。
お腹の痛みに耐えられるようになってきた場合、リハビリも行います。
手術後3日から5日目の過ごし方
このくらいになると、傷口にある糸やホッチキスなどが外され、入浴をすることが可能になります。
この頃になれば、通常食を食べることができる方が増え、自然分娩の方と同じような生活をすることが可能になります。
手術後6日目から退院の時の過ごし方
順調に体が回復している場合、助産師さんや看護師の手を借りながら授乳をしたり、赤ちゃんのお世話の練習を本格的に開始していきます。
診察の際に、母子ともに異常がなければその時に退院することができます。
帝王切開の後の痛みは一体いつまで続くの?
帝王切開後は骨盤ベルトは避けるべき?
帝王切開の場合、次の妊娠までどれくらいの期間を開けるべき?
入院中に料金の安い病室に移るのが可能な場合も
入院期間中のワンポイントアドバイスとして、入院中に看護師さんに相談することで、安いベッドに移ることが可能な場合もあるんです。
基本的には、計画のベットから埋まっていくため、望んでもすぐには入れないかもしれませんが、入院期間が長ければ、途中で安いベットに空きが出る可能性もあるので、そのタイミングを見計らって病院側に相談してみましょう。
緊急帝王切開は入院期間が伸びることもある
帝王切開には、緊急帝王切開と、予め予定が立てられた、予定帝王切開の2種類があります。
緊急帝王切開の場合は、ことが重大であることが多く、場合によっては、数ヶ月の入院を余儀なくされることもあるようです。
また、2人目の時の帝王切開は入院期間が長引くという話があります。
ですが、実際のところは傷が治るスピードに特に変化は無い為、多くの人は、ひとりめとほぼ同じような入院期間になるようです。
帝王切開後の入院期間中に関する4つの気になること
ここまで、帝王切開の場合の過ごし方や、その他の事について解説してきましたが、最後に帝王切開後の入院期間中に関する気になることについて、4つ解説していきます。
トイレについて
トイレは毎日のことですから、やはり気になるポイントだと思います。帝王切開の場合は、手術後は痛み等でたてない方もいるので、助産師や看護師に付き添ってもらいながらトイレに行くことができます。
授乳の開始について
病院によってシステムや、母子の体調によって異なってきますが、手術後2日後には、多くの方が授乳を開始するようです。
もちろん、体に力が入らないと言う方もいらっしゃるので、初めは周りの方にサポートしてもらいながら授乳する流れになります。
赤ちゃんとは一緒に過ごせるのか
命がけで産んだ赤ちゃんですから、一刻も早く一緒に過ごしたいですよね?帝王切開の場合は、母親の体力の回復にとても時間がかかってしまうため、ある程度の期間は病院側が赤ちゃんを保護するような仕組みになっています。
ですが、早い場合だと手術後から2日から3日後には一緒に過ごすことができるようです。
入院費はいくら用意するべきなのか
帝王切開の場合は、窓口で請求される費用の相場は、およそ50万から80万円程度だと言われています。
その後に出産育児一時金の42万円が支給されると言うこともあるため、実質の負担は20万円前後になります。
帝王切開で出産された方の退院後の過ごし方
家事はどうすればいいの?
まとめ
頻繁に病院側から指導が入るかと思いますが、入院中も、退院後も、とにかく心の安定と、体を安静にすることを第一に考えて過ごしてください。
出産後の過ごし方としては、帝王切開に限らず、とにかく安静、極端に言えば授乳以外は何もしない方が良い。
位の気持ちでも良いかもしれません。