過酷な出産を終えた産後の多くのママが悩む症状として、頻繁に挙げられるのが腰痛です。ただでさえ産後の生活は楽ではないのに、これに腰痛が加わることでさらにその生活は困難になりかねません。
中には、起き上がれないほどの激痛に悩まされている方もいらっしゃいます。
腰痛と言えば産後に限らず誰でも起こり得る症状ですが、産後の場合は、特有の原因が3つあるようです。
このページでは、産後の原因について解説すると同時に、腰痛対策や、注意すべき産後の腰痛に関する内容をいくつか特集しています。
産後の腰痛に悩む方、これから出産を控えていると言う方はチェックしてみてくださいね。
産後の腰痛はなぜ起こる?
先ほど、産後に腰痛が起きてしまう原因が3つあるとお話ししました。ではそれらについて、それぞれ要点を解説していきます。
悪い姿勢
妊娠によっておよそ10キロ前後体重が増加したかと思いますが、そのように大幅に増加した体を支えるために、妊婦さんは無意識の内に骨盤などが前方へ傾いてしまい重心が前にズレて行きます。
このような姿勢は、1度癖がついてしまうと産後も同じ姿勢をとってしまうことが増え、そのような姿勢が悪影響を及ぼし、腰痛につながってしまいます。
骨盤の歪み
出産時に赤ちゃんがスムーズに外に出てこれるように、骨盤は開いた状態になっていきます。
これは産後にだんだんと下に戻ろうとするのですが、産後間もなくは完全に元に戻っていないため、それが腰痛の原因となってしまうんです。
腹筋の低下
妊娠中お腹が大きくなったかと思いますが、その際に腹筋が大きく伸ばされています。
伸ばされてしまった筋肉は、きちんと鍛えない限り元に戻る事はありません。いってみればこれは腹筋の筋力が低下している状態でもあります。
そのような状態が直接的な腰痛の原因となってしまうだけでなく、痩せにくい体、骨盤の歪みの原因にもなってしまうんです。
このように産後ならではの腰痛の原因があるため、今までのような腰痛対策だけでは足らない場合があるんです。
産後の腰痛はいつまで続くのか
腰痛は消して体に良いものではないので、一刻も早く改善したいところです。
産後よ腰痛は一体いつまで続くものなのか?という点も気になると思います。
実際に産後の腰痛がいつまで続くかという部分については個人差があるため一概には言えないのですが、正しいケアをしてあげることで、体の回復がスムーズに行われるため、およそ3、4ヶ月程度で痛みや違和感が緩和されていくようです。
ただし、きちんとケアをしていくと言うことが前提の話です。
産後の腰痛対策
ここまで、産後の腰痛は産後特有の原因があり、正しいケアを行うことで、じきに痛みが緩和されていくということがわかりました。
では実際に痛みを緩和、解消していくためにはどんなことができるのかについて見ていきましょう。
骨盤ベルトを使う
腰痛を改善するためには骨盤を正しい位置に戻すことがポイントです。
そのために使われるのが骨盤ベルトです。これは産後の時期によっても様々な種類があるため、その時期に合ったものを選んで使う必要があります。産後の方に人気の骨盤ベルトで言うと、トコちゃんベルト何かもオススメです!
呼吸法によるトレーニング
原因について解説した段落で、腹筋が重要だと言う話がありましたね。ただ産後は家事や育児に追われて、自分の時間をなかなか確保することが難しいタイミングでもあります。
そんな中で、わざわざ腹筋トレーニングの時間を作るのってとてもじゃないですが、中々難しいですよね。
そこでオススメなのが呼吸方法による手軽な腹筋トレーニングです。
やり方は、、、、
- お腹に空気を入れるイメージでたっぷりと息を吸います。
- ゆっくりと息を吐いてお腹に入れた空気を全て吐き出します。
たったのこれだけです。これをきちんと意識しながら時間の許す限り繰り返していくことで腹筋力を鍛える効果が期待できます。
さらに呼吸に集中することで同時に瞑想効果も期待できるため、心の回復や気持ちのコントロールをする力が養えます。
整体に通う
お金はかかってしまいますが、やはり整体に通うのは良い判断だと思います。
ただし産後すぐから通って良いと言うわけではなく、産後の一か月検診が終わって、お医者さんから許可が出てから通うようにしてください。
なお、このような整体は保険が適用されないため1回の料金が5,000円前後かかってしまうのは、唯一の悩みどころです。
ストレッチが効果的
腰痛が右側だけの場合は注意が必要
腰痛を感じる方の中に、まれに右側にだけ腰の痛みを感じる場合があります。
その原因は、
- 体の歪み
- 筋肉の炎症
- 神経の圧迫
- 内臓系の疾患
どれもなんだか難しそうですよね。
わかりやすく言うと、右側だけ腰が痛いと言う症状は、体の歪みや筋肉の炎症のように、自分で簡単に対処できると言うものから、神経の圧迫や内臓系の疾患のように、お医者さんでなければどうにもできないものまであります。
それらを見分ける方法も調べれば出てくるのですが、そういった情報を頼りに、自分で判断して見切ってしまうのは少々危険だと言えます。
例えば、実は内臓系の疾患があるのに、自己判断で体の歪みだと思い込んでしまうと、内臓系の疾患に気づかずに放っておいてしまうことにもなります。
そうなってしまっては本末転倒ですので、腰の右側だけやけに痛みがあるという方は、まずはお医者さんに診てもらうこと、お医者さんに相談することが先決です!
まとめ
産後の腰痛は、以前のような原因とは変わってきます。対策方法も違ってくる上、特に授乳中の方は湿布を貼るのは、赤ちゃんを危険にさらしてしまう可能性にもつながってしまうので絶対にやめてください。
このページで解説したように、産後の腰痛は、主に骨盤と腹筋が深く関係しているので、これらをうまく改善していくことを集中的に行っていきましょう!
また、一度の整体にいき、プロの指導を受けてみるというのも1つの手だと思います♪