「授乳中はアルコールはダメ!っていうのは知ってるけどノンアルコールビールもダメなの?』
こんな疑問を感じていませんか?
仕事を終えて自宅に帰ってきたパパが晩酌でビールを飲んでいたりすると、ついついうらやましく思ってしまうのはお酒が好きなのに妊娠中からずっと我慢していたままにとってはツライものです。
そこで、今回は『ビールやチューハイにもある“ノンアルコール飲料”なら授乳中でも大丈夫!』という提案なのですが、実は銘柄によっては微妙にアルコールが含まれている場合があるので注意が必要ということをもう少し具体的に詳しくご紹介したいと思います。
授乳中にお酒(アルコール)を摂っちゃいけないのはなぜ?
授乳中にアルコールを摂ってはいけない理由は、母乳を通じて赤ちゃんに良くない影響が多く考えられるからです。
どんな影響があるのかというと・・
- 赤ちゃんに落ち着きがなくなる(自律神経が未発達なため)
- 赤ちゃんの肝臓に負担が掛かる(アルコール分解能力はまだ備わっていない)
- アルコールによる嘔吐、成長阻害
- 急性アルコール中毒を引き起す可能性あり
生まれて間もない赤ちゃんは、肝臓や腎臓など臓器も未発達で、母乳を通じた『間接的なアルコール摂取』であっても赤ちゃんには重大な悪影響が考えられます。
そのため、授乳中のママはアルコールを摂ってはいけないと言われているんですね。
また、アルコールはビールやワイン、ウィスキーなどの洋酒や日本酒、焼酎などのお酒類に限った話ではなく、ウィスキーボンボンやお酒を使っていながらも十分にアルコールを飛ばしていないお料理などもアルコールが抜けていないので、注意が必要になります。
もし万が一アルコールを口にした場合は?
もし万が一アルコールを口にしてしまったという場合もあると思います。
授乳中に万が一知らずにアルコールを摂ってしまう可能性もありえるためです。
その場合は、授乳を3時間ほど控えれば問題ありません。
その間におっぱいが張って溜まった母乳は勿体ないと思うかも知れませんが搾乳して捨ててしまいましょう。
先ほども軽く触れましたが、お酒だけではなく風味付けなどをするための料理酒やお菓子に使われているアルコールもあり得るからです。
料理に使われるアルコールも加熱で完全にアルコールが抜けきるにはある程度の時間がかかるため、授乳中には注意が必要なんですね。
ノンアルコール飲料は完全にアルコールゼロでは無い?!
ノンアルコール飲料の中にも、ノンアルコールビールや、ノンアルコールワイン、ノンアルコールカクテルなどいろいろあります。いずれにしてもノンアルコールと書かれていれば、授乳中にとって危険なアルコールは一切含まれていないイメージですが、実際のところ全てがノンアルコールなわけでは無いようです。
ノンアルコールなのにアルコールありってどういう事?
アルコール飲料業界の方の話によると、以前に有名ビールメーカーのキリンが発売していたバクラーというノンアルコールビールは、実際にアルコール度数が0.5%あったそうです。
また、現在でもごく一部のノンアルコールビールは、1%未満の度数のアルコールが入ったものなのだそうです。
ノンアルコールビール=完全にアルコールが入っていないというわけではない!
この衝撃の事実は、わたしも非常に驚いてしまいました。
おそらく、飲み屋さんで仲間と飲んでも車を運転して帰ることができると言ったところを目指したのかも知れませんが、現在でもそのような「本当はアルコールありのニセのノンアルコールビール」があるんですね。
授乳中のストレス解消のためにおすすめなノンアルコールビールと言われていますが、実際には注意が必要ということになりますね。
ですが、その反対に『ちゃんと完全にアルコールなしの本当のノンアルコールビール』もあるんです。
次の段落では、その銘柄を一緒に見て行きましょう。
アルコール分が完全にゼロなノンアルコールビールはどれ?
『アルコール分が完全にゼロ』なビールは現在、アサヒ飲料やキリン、サントリーなど大手メーカーから続々と発売されています。
現在大手ビールメーカーが競って発売しているビールだけではなくチューハイも一緒にリストにまとめました。(2018年9月現在)
完全にノンアルコールなビール
- キリン・フリー
- キリン・零ICHI
- キリン・パーフェクトフリー
- サントリー・オールフリー(バリエーションで“コラーゲンリッチ”や“ライムショット”もあります)
- サントリー・オールタイム(ALL-TIME)
- アサヒ・ドライゼロ
- アサヒ・ダブルゼロ
- サッポロ・プレミアムアルコールフリー
- サッポロ・麦のくつろぎ
- サッポロ・サッポロプラス(表記は“SAPPORO+”で食物繊維含有トクホ)
完全にノンアルコールなチューハイ
- キリン・氷零(ZERO-Hi)
- サントリー・のんある気分
- サントリー・まるで梅酒なノンアルコール
これらは完全にアルコール度数が0.00%になっているため、授乳中の方が飲んでも差し支えありません。
コンビニでも『ノンアルコールビール』や『ノンアルコールチューハイ』として販売されていますが、先ほど触れた通り『完全にアルコール分ゼロ』であることが大切です。
ちなみに分類表記としては『アルコールテイスト清涼飲料』という分類でこれは各社共通だそうです。参考にしてみてくださいね。
ノンアルコール飲料で酔っ払うってほんと?
ノンアルコールビールを飲んだはずなのに、なぜか酔っ払ってしまった。こういった話は珍しくありません。これには、飲んだノンアルコール飲料にわずかなアルコールが含まれていたことも考えられますが、0.00%のアルコール濃度のノンアルコール飲料でも酔っ払うことがあるのだそうです。
これは、偽物の薬を処方しても、「本物の薬だ」と信じて飲むことで何らかの身体の変化が現れるという「偽薬効果」(プラセボ効果)が関係しています。 ノンアルコールビールだったとしても、まるでお酒を飲んだような気分になり、脳がアルコール飲料を摂取していると勘違いし、まるで酔っ払っているかのような錯覚を起こすんだそうです。
これはあくまで、脳の錯覚ですので、0.00%のノンアルコール飲料を飲んだときに酔ったような感覚になってしまっても、心配する必要はありませんよ。
ノンアルコール飲料を飲んでも飲酒運転になるの?
複数の友人らとお酒を飲む際、自分は運転があるからといってノンアルコール飲料を飲まれる方もいらっしゃるかと思います。ですが、これまで一緒に見てきたようにノンアルコールビールの中でもわずかにアルコールが含まれているものもあります。
なお、飲酒運転(酒気帯び運転)については、血液中のアルコール濃度が一定に達していれば酒気帯び運転だと判断されます。
つまり、ノンアルコール飲料とは言え、わずかにもアルコールが含まれているものをたくさん飲んでしまうと、体内の血中アルコール濃度はわずかながらも上昇してしまいます。
どれだけ飲むと酒気帯び運転の一定量に達するかは個人によって変わってきますが、このような事実からノンアルコール飲料とは言えわずかにアルコールが含まれているものについては絶対に飲まない方が良いと言えるでしょう。
ただし、完全に0%のノンアルコール飲料であれば安心して飲むことができます。
先輩ママたちはどうしてる?
ここで、母乳育児をされていた方のノンアルコール飲料との向き合い方についていくつかご紹介したいと思います。
ドライゼロが好きでたまに飲んでいました。私は完全母乳育児で育てていましたが、ノンアルコールなので全く気にせず飲んでいましたね。
ノンアルコール飲料はやはり物足りなさは感じてしまいましたが、そこに好きなおつまみを用意すれば、気分は完全にお酒を飲んでいる状態になりました。お酒がとても好きだったので、私はそうやって気分を紛らわせるていました。
私は卒乳するまでずっとノンアルコールで我慢していました。ノンアルコールでもわずかにアルコールが含まれているものもあるとの事だったので、完全にアルコールフリーなものを調べてから選ぶようにしていました。友達に誘われた時も友達が事前にノンアルコールでも「飲んだ気分になれるビール」を調べておいてくれていたので、2回だけ飲み会にも行きました。
…いくつかの先輩ママさんの体験談をご紹介しましたが、授乳中にノンアルコール飲料を飲まれていた方は決して少なくないようです。
また、先程の体験談にもありましたが、ノンアルコール飲料で物足りなさを感じてしまった場合は、「ザ・おつまみ」のようなものを用意して、お酒の場の雰囲気を楽しむのも1つの手かもしれませんね♪
授乳期間中は全くお酒を飲めないわけじゃない?!
授乳期間中と言えば、多くの方がお酒を避けてノンアルコール飲料で我慢しているかと思います。ですが、お酒を飲むときの注意点をしっかり守り、あるポイントを押さえることで授乳中でも本物のアルコール飲料を絶対に飲めないわけではないんです。
もちろん、授乳期間中はアルコール飲料を避けるに越した事はありませんが、お酒の我慢がストレスとなり、他の部分で支障が出てしまうほどであるならば、安全を確保した上でちょっとたしなむ程度に飲んだ方が良い。という意見もあります。
なお、どんなことに注意したらよいのか、どんなポイントを押さえたら良いのか。といった内容が詳しく特集されているページがこちらになります。
現在授乳中だけれども、どうしてもお酒が我慢できない!ノンアルコール飲料じゃダメだ!という方は、こちらを参考にしてみてはいかがでしょうか?