今回は産後の授乳中のママなら誰もが気になる「乳腺炎の予防」についてそのために食べておきたい食べ物と避けるべき食べ物を詳しく見て行きたいと思います。
母乳育児について回るトラブルとも言える乳腺炎はできるだけ避けたいものです。
乳腺炎をもしも発症してしまうと激しい胸の痛みに襲われるだけでなく、授乳ができなくなったり高熱が出てしまうこともあります。
自分自身も辛いですし、授乳ができなくなると赤ちゃんが困ってしまいます。
そんな乳腺炎予防には、普段どんな食べ物選んでいるか。これが非常に重要な要素となります。
ここでは乳腺炎にならないためにどんな食べ物を控えるべきなのか、また母乳を詰まらせないためにどんな食べ物を積極的に食べるのが良いのか。他にどんなことを注意すると良いのか。といった内容を、順番にわかりやすく解説していきたいと思います。
乳腺炎予防のために授乳中に避けたい食べ物
今期はまだはっきりとしていないのですが、乳腺炎の確率を高めてしまう要素として高塩分、高脂肪の食べ物が考えられています。
つまり、乳腺炎を予防するためには授乳期間中は塩分がたくさん含まれた食べ物と脂肪分満載の食べ物はできるだけ避けるのが良い。と言うことです。
では、塩分が多く高脂肪な食べ物と言えばどんなものがあるのでしょうか。
- フライドチキンやフライドポテトなどの揚げ物系
- ピザ
- 肉類
- ケーキやチョコレートなどの甘い洋菓子
などがこれに該当します。
どれも私たちにとって非常に身近な食べ物であり、これらが好きな方にとっては我慢するのはなかなか簡単なことではありません。
ですが、こういった塩分豊富で高脂肪な食物を頻繁に食べてしまうと母乳の詰まりの大きな原因となってしまい、自分自身や赤ちゃんに悪影響が出てしまいます。
母乳の詰まりを防ぐ乳腺炎予防に効果的な食べ物
今度は逆に、母乳の詰まりを防ぎ、乳腺炎予防に効果的な食べ物についてみていきたいと思います。
なお、こちらについても現代では研究段階であり答えがはっきりとしていないのですが、母乳は血液でできているため、乳腺炎の予防には血液の状態がドロドロしているがサラサラしているか。といった部分が深く関係しているのではないかと考えられています。
なので、血の流れを良くしてくれる栄養が含まれている食べ物が乳腺炎予防に効果的であると考えられます。
では具体的にどの食べ物を積極的に食べれば良いのかと言うと
- ゴボウやレンコン、にんじんや大根などの根菜類
- ワカメなどの海藻類
- イソフラボンが取れる大豆類
- 春菊やほうれん草、小松菜などの青菜
- 魚
などがこれに該当します。これらのラインナップを見る限り、洋食と言うよりはヘルシーな和食がイメージできますよね。
古くから伝わる健康的な和食と言うのは、お母さんや赤ちゃんにとって嬉しい栄養がたくさん取れる食事のスタイルであるだけでなく、母乳の質を高めてくれる食事でもあったんですね。
水分補給も忘れずに!
授乳中は水分不足になりやすいため、こまめな水分補給が重要です。
まれに1度にたくさんの水分を一気に飲んでしまう方がいらっしゃるのですが、人間の体はいちどに補給した水分を処理できる分量が決まっていますので、いちどにたくさんの水を補給しても、そのほとんどが尿となって流れ出てしまいます。
なので、一度にたくさんのお水を飲むのではなく、1時間おきにコップ1杯程度のお水を飲むという感じが良いですよ。
母乳はママの血液と水が原料になっていますから、水不足=母乳が粘り気が出てしまいその分だけ乳腺が詰まりやすくなるというイメージで考えておくと良いかも知れません。
乳房に小さなしこりを感じる!そんな時は
乳腺炎の症状は痛みが主なものですが、乳腺炎の予兆として「乳房のしこり」がでることがあります。このしこりは乳腺炎の一歩手前の症状ということが出来ます。
乳腺炎は乳管の中に母乳が固まったものが詰まっている状態(もしくはその寸前)なので、その固まりかけているものが触るとしこりのように感じます。
ただし、このときに『もしかしたら乳がん!?』と不安に思ってしまう方もいらっしゃるかと思います。
乳がんのしこりと乳腺炎のしこりは違いますので、見分け方をご紹介いたします。
乳がんの場合のしこりは、非常に固く(石ころのような硬さ)しこりは触っても移動しません。
乳腺炎の場合のしこりは、乳がんのような硬いしこりではなく、触ると移動します。
このような特徴の違いがあるため、乳がんのしこりと乳腺炎のしこりは見分けやすいと言えるのですが、自分で触ってみて違いが分かりにくく不安な場合は、念のために産婦人科に相談に行くことをおすすめします。
健康的な食生活でスムーズな母乳育児の近道♪
いかがでしたか?母乳のつまりを予防し、スムーズな母乳育児を続けていくためには食事の見直しが何よりも大切です。
また、慣れない育児に加えて全力で家事をこなしてしまうと、疲れやストレスが一方的に溜まってしまいます。
そういった疲れやストレスは判断を鈍らせるきっかけとなってしまい、乳腺炎の予防のために避けたい食べ物に手を出しやすくなるきっかけともなります。
もしも今ストレスフルな状況であるならば、食生活と一緒に日常生活も見直してみると良いかもしれません。