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産後の授乳中に頭痛薬を飲んでも大丈夫?痛みの予防法も特集

頭痛薬

頭痛がすれば、その痛みを解消するために頭痛薬を普段飲まれる方が多いと思います。

ただ、現在出産後の授乳中であれば、以前まで当たり前のように服用していた頭痛薬は飲んで良いのかと疑問に思う方もいらっしゃると思います。
授乳中に頭痛薬や痛み止めなどの鎮痛剤を服用すると、母乳を通じて赤ちゃんに薬品の成分が伝わってしまうのが心配です。
赤ちゃんは、まだ内臓が充分に発育していませんから、わたし達大人と同じような薬の成分を代謝することができません。そのため授乳中は薬を飲んではいけないと言われていますが、最近では授乳期間中のママでも飲める頭痛薬が市販されています。
そこで、今回はどういった成分の頭痛薬なら飲んでも良いのか、また頭痛薬の飲み方で注意すべき点は?といったところを一緒に見て行きたいと思います。

授乳中でも頭痛薬などを飲んでも大丈夫?

授乳期間中はすべての薬がダメかというと、そういうわけではありません。
薬を飲んでしまうと母乳をあげる事はできない。というのは、遠い昔から続いている風習や習慣であるだけで、現在の薬の8割程度は、授乳中の方が飲んだとしても赤ちゃんに成分が届いてしまう割合は非常に少なく、悪影響が発生してしまうような薬はほんの一部に限られています。

どんな薬なら飲んでも大丈夫?

何を飲むにしても、先ほどお伝えしたように専門的な知識を持った方が処方してくれた薬を飲むようにしていきたいところですが、授乳中のママさんでも赤ちゃんへの悪影響を気にせず飲むことができる頭痛薬としては病院で処方してもらう「カロナール」や、ドラッグストアでも購入できる市販の「タイレノールA」などがあります。

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これらの頭痛薬は、アセトアミノフェンという成分が使われており、安全性を確保しながらも頭痛の症状を抑えることができるようです。
ちなみに、イブプロフェンという成分が含まれている「イブクイック」などのお薬は、赤ちゃんへの安全性が正確には分かっておらず、現段階では授乳中の方は服用を避けるようにパッケージに記載されています。
市販の頭痛薬は、このような「棲み分け」がされているので、パッケージを確認してから購入するか、薬剤師がいる薬局やドラッグストアなら薬剤師に相談してから購入しましょう。
また、授乳期間中に飲んでも良いと言われている頭痛薬でも、一回に何錠飲んで良いのか、頭痛が続いている場合に連続して飲んでも良いのかといった部分を見て行きましょう。

カロナールやタイレノールAの授乳中の飲み方

先ほどご紹介させて頂いたカロナールやタイレノールAなどの頭痛薬は、授乳中でも安心して飲める頭痛薬なのですが、あまりに頭痛が長引いてしまうケースや頻繁に頭痛に悩まされる方もいらっしゃるかと思います。
そういった方の場合、連続で飲んで良いのか、また一度に何錠まで飲んで良いのかといったところも気になりますよね。
 
まずは、病院で処方してもらうカロナールから、次に市販薬のタイレノールという順に見て行きたいと思います。

授乳中のカロナールの飲み方や量・注意点

カロナールは先ほどご紹介した通り、病院で処方してもらう頭痛薬で、アセトアミノフェンの含有量によって「カロナール200mg」と「カロナール300mg」の異なる量のものに分けられています。
基本的に、食事のタイミングに合わせて頓服薬(とんぷくやく)として処方されます。
アセトアミノフェンは授乳中でも大丈夫と言われていますが、授乳中に飲むのは初めてという方は、まずは少ない量の200mgを1回につき2錠から試してみると良いかと思います。
それで効かないと感じた場合は、200mgと300mgを併せて「カロナールを500mgの量にして飲む」という具合に試してみましょう。
それでも効かないと感じた場合は、300mgの量を2錠という具合に少しずつ用量を上げていきます。
 
しかしながら、あまり常用して連続で飲むということにならないように、最低でも1日で1回飲んだら翌日までは飲まない(最低でも12時間は間隔を空ける)ようにしましょう。
 
※身体の状態が通常とは異なる場合、カロナールの量や飲み方について一度薬剤師や担当医に確認することも大切です。

タイレノールAの授乳中の飲み方・注意点

タイレノールAの授乳中の飲み方も、基本的にカロナールと大きな違いはありません。
授乳期間中でも飲んで良い頭痛薬なのですが、1錠でアセトアミノフェンが300mgとなっており、まずは1錠飲んで様子を見てみましょう。
また、タイレノールを服用直後の授乳は心配という方は、服用後4~6時間空けてから授乳するようにしてください。それでも心配という方は念のために薬剤師や病院の先生に相談されてから服用すると良いでしょう。
そして、カロナールと同じように「授乳中の連用はできるだけ避けたほうが良い」と言われています。カロナールのように錠剤を半分に割る「割線」は付いてないので、どうしても割って1.5錠というような飲み方をしたい時は、ジップロックなどの清潔な新品のビニール袋に錠剤を入れてスリコギなどで叩いて割って「1錠と半量程度の粉にして飲む」ということもできますが、基本的には推奨された飲み方ではないので、薬剤師や病院の先生(内科)に相談されることをおすすめします。

授乳期間中の頭痛の原因と対策

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少し話が変わりますが、先ほどまで、授乳中の方でも頭痛薬を服用することができるというお話をしました。
確かにその通りなのですが、飲むことができるとはいえ、できる事なら「そもそも頭痛にならないほうが良い」というのは当然ですよね。
 
授乳期間中は、多くの方が悩みがちなのですが、その原因として挙げられるのが、女性ホルモンの影響による骨盤の歪みや、出産時の骨盤の変形、神経や血管の圧迫等です。
このような原因の対策方法としては、特に骨盤矯正などの骨盤ケアを行っていない方は、骨盤を整えることをお勧めします。
その方法は様々あり、エステや整体に通うなどの方法もありますが、最近では骨盤矯正用の下着であったり、骨盤矯正のベルトであったり、アイテムを使って自然に少しずつ改善していくと言うものもあります。
そういった方法を使えば、エステなどに通う金銭的余裕がない方や、忙し過ぎてそういったところに足を運ぶのが厳しい方でも、誰でも簡単に骨盤矯正を行うことができます。
大抵の場合骨盤をケアすれば、出産後の頭痛も改善されると言われています。
心当たりがある方は、まず骨盤ケアをしてみるのも良いと思います。
 
また、授乳による姿勢の悪さが原因で神経や血管が痛んでしまっている場合もあります。
円座クッションを活用したりして、授乳の際に無理な姿勢を続けないように工夫するのも1つの手段です。
 
あと、睡眠不足も頭痛の原因です。
赤ちゃんの夜泣きや授乳などで、夜中満足に眠れないのは仕方がない部分はありますが、赤ちゃんがお昼寝をしているときに一緒に昼寝をしたり、日々の生活の中で寝れるタイミングがあればその時に仮眠をとるのも1つの手です。
深い睡眠はできなかったとしても、数分間の仮眠をとるだけでも脳の回復には効果的です。
間違いなくやらないよりやった方が良いので、夜中まとまった睡眠が取れない方は、こまめに寝るタイミングを見つけてしっかりと体をいたわっていきたいところです。
 

授乳期は薬を飲まないことに越したことは無い

授乳中の頭痛には、その時ならではの原因がきっかけとなっていることが多いです。
ですが、それに合った適切な対処をしていれば、頭痛を予防することもできますので、薬に頼る回数も自然と減ってくるかと思います。
 
また、もちろんどうにもならない時は、授乳中でも安全に飲むことができる頭痛薬をぜひ活用していきたいところですが、そうなってしまわないためにも原因を突き止めてうまく対処していけると良いですね。