産後の子育て生活の中、突然血液交じりの便が出たともなれば、びっくりするのと同時に、これは何かの異常ではないかと不安に襲われてしまいますよね。。
ただ、産後の血便は、意外と多くの方が悩む症状の1つで、便の色や硬さであったり、肛門の痛みなど、様々な観点で見ていくことで、何が原因で一体どうなっているのか、大腸癌との関係性はあるのか、それとも切れ痔やいぼ痔が原因なのか、といったところが見えてきます。
そこでここでは、ご自身の血便が一体何が原因で発生してしまっているのかを自分自身で見分けられるようになるために、見分け方のポイントや、それぞれの適切な対処方法について詳しくまとめていきたいと思います。
便の色で見分ける
まず最初にチェックしたいのが便の色です。
判断基準を頭の中に入れた上でここをチェックしておくことで、何が原因なのかがあらかた把握することができます。
まず出た血便が真っ赤だった場合は、ほとんどの確率でいぼ痔か切れ痔が原因あると判断しても良いでしょう。
もう一方のパターンとしては、赤みや茶色っけが一切なくほぼ真っ黒に近いような便が出てきた場合は、大腸炎や場合によっては大腸癌であることが考えられます。
そうともなれば、すぐにお医者さんに行きたいところですが、これはあくまで判断の目安の1つです。
仮に真っ黒な便が出たとしても、マグミットという薬で便秘を改善している段階の場合、血便ではなく宿便であることもあります。
なのでマグミットで便秘解消中の方でない場合は、大町の何らかの病気であることを疑い、すぐにお医者さんに相談した方が良いです。
産後の血便で大腸がんの疑いがある時に起こる症状
先ほど、血便が真っ黒い状態であれば大腸が何らかの病気である可能性があり、最悪の場合は大腸がんの疑いがあるとお伝えしました。
もしも血便が真っ黒い状態で出てくるのであれば、改めてそれが大腸がんの可能性であるかどうかを判断するために、その時に確認しておきたいことがあります。
それは、便秘と下痢を繰り返しているかどうかです。
もしも血便によって大腸癌が発覚する場合、高確率で便秘と下痢を繰り返すと言われています。
なので、真っ黒な血便を排出した時、便秘と下痢を繰り返していないかどうかを確認しましょう。
もっと詳しく言うと、便秘と下痢を繰り返す際、下痢が訪れるたびにほぼ必ず真っ黒い便が出ると言う場合は、大腸癌である可能性が非常に高いです。
また、大腸癌でない場合は大腸炎の可能性があり、
- 今まで順調なお通じだったのに突然便秘になった
- 便秘と下痢を繰り返すようになった
- おならが極端に臭くなった
- 吐き気がある
このような症状がある場合は、大腸炎であることが考えられますので、いずれにしても病院に診てもらうことをお勧めします。
血便発生時のいぼ痔と切れ痔の見分け方
産後の血便は、たいていの場合「痔」が原因となります。
ただ、いぼ痔の場合は、慢性化してしまうと1度の手術では完治しないケースにまで発展してしまうこともあります。
ですので、現状を見分けて適切な対処をする必要があります。
ではその見分け方についてですが、今回は便を見るのではなく、便を出すときに痛みを感じる場合は切れ痔である可能性が高く、痛みを全然感じない場合はイボ痔である可能性が高いです。
切れ痔による血便の特徴
切れ痔の場合の血便の場合は、肛門にピリッとした痛みがあるのが通常です。
こういった痛みに加えて真っ赤な鮮血が特徴です。
便器の中が大量の血。というほどではなく、トイレットペーパーで拭いて気づく場合が多いです。
しかし、まれにポタポタと垂れるほどの血便になることもあるようです。
切れ痔の対処法
もしも切れ痔になってしまった場合は、できるだけうんちをした後はウォシュレットを活用してきれいに洗います。
そして、おシュレットできれいに洗浄してしっかりと水気を拭き取った後は、マキロンなどの消毒薬を活用して傷口を消毒していきます。
または、赤ちゃんのオムツかぶれの時などにも使えるマグゾナールと言う塗り薬も効果的です。
切れ痔は便秘の時になりやすいので、できるだけ便秘にならないように食物繊維が多い食べ物を意識したり、定期的にウォーキングなどをして腸内環境に刺激を与えていきましょう。
そうすることで症状が改善した後再発してしまわないように予防することができます。
いぼ痔の対処法
もしもイボ痔であると分かった場合は、できるだけ早くボラギノールなどを薬局で買ってきて、イボ痔が小さいうちに直していきます。
イボ痔の場合、切れ痔とは違って便の時に痛みを伴わないため、放置しがちなのですが、放っておいてしまうと肛門の内側にあるイボ痔が次第に外側に出てしまい、場合によっては手術が必要になることもあります。
あまりにも放置しすぎて慢性化してしまうと、1度の手術では完治しないパターンもありますので、血便の状態からイボ痔であると分かった場合は、早めの段階で適切な対処をしておくことをお勧めします。
なお、イボ痔を直している最中はキムチなどの辛い食べ物や刺激が強い食べ物は、排便の時に状態を悪化させてしまう原因になりますのでできるだけ避けた方が良いです。
産後の血便の最大の原因は痔、痔の最大の原因は便秘
サブタイトルに書いたように、産後の血便の原因のほとんどが痔であり、痔の最大の原因は硬くて大きな便、つまり便秘です。
なので極端な話、産後の便秘を改善することが血便の予防と対策になるわけです。
ですが、産後と言うのは、育児の忙しさから水分補給をついつい忘れてしまったり、赤ちゃんに与える母乳で体の水分が通常よりも出て行きやすかったり、いろんな原因から水分不足になりやすく、便秘になりやすいのは確かです。
なので、水分補給を意識せずに今までのように過ごしているとどうしても便秘になりやすいんです。
ですので、水を飲む頻度を増やすように心がけたり、食事も食物繊維が多い野菜や果物を意識的に摂取することを心がけていきたいところです。
結果としてそういった食生活の意識が赤ちゃんに与える母乳の質を高めることにもなりますので、決して無駄にはなりません。