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産後の困ったこと体験談|乳腺炎に悲鳴・・・。痛くて涙が止まらない

不定期連載の産後の子育て中に困ったこと体験談をお届けします。

今回は『乳腺炎の痛みに悲鳴と涙が止まらなかった』というお話です。

乳腺炎の痛みに悩まされる授乳期のママのイメージイラスト

乳腺炎の痛みはとても耐えられるレベルではないと言われますが・・・

授乳期になりやすい病気の中でも原因がはっきりと分かっておらず、食生活から来る母乳の質の低下が一番の原因ではないかという説が最有力な乳腺炎。

確かに原因を知って予防したり、治療法を知ることも大切です。今回の体験談の後の方でもまとめの中で原因や予防法、食事療法などをご紹介しますが、今まさに乳腺炎に悩まされている方にとって一番知りたいことは『乳腺炎の強烈な痛みをどうやって乗り越えたか』ではないでしょうか。

その部分を体験談を一緒に見ながら詳しく見て行きたいと思います。

乳腺炎の痛さに涙と悲鳴も出て大変だったあの頃

乳腺炎の痛さといったらもう・・・これほどなのかと思い知らされた経験をお話します。第一子を出産したばかりで大変だった頃で今から11年ほど前の事になります。

初めての子育てに分からない事だらけで日々の生活を過ごす事に精一杯な毎日。

 

お腹がいっぱいなはずなのに・・・。おむつも変えたところなのに・・・など我が子ながらなぜ泣いているのかも分からない状態な事も多く、睡眠時間もほとんど取れず疲労がたまる一方の毎日で、そんな生活の中でただ一つの楽しみが子供が寝ている少しの間に大好きな甘い物を食べる事でした。

今になって考えてみれば、それが乳腺炎の原因になっていたんだと思います。

どんなに疲れていても甘い物は疲れをスーッととってくれて自分自身をリラックスさせてくれました。スーパーに行って甘い物を買って食べるというのが日課になっていたのですが、そんな生活を続けたある日、左胸の周りが痛くて痛くてどうしようもなくなりました。

始めは胸のしこりと痛みが・・・

しかし乳腺炎という症状も知らなかった私は授乳の時間があいたので、胸の周りが固くなっているものだと思っていました。しかし、授乳をするも胸の痛みも取れず固い状態も続き左胸に熱を持つようになりました。

次第に吸われるのも痛く授乳をするのも怖く、そんな私の感情が子供にも伝わったのか子供も体をのけぞって授乳を拒否するようになり、母子二人で泣いた事もありました。どうして良いのかも分からず出産でお世話になった産婦人科に電話をすると、きっと乳腺炎だと思うと言われ、その時に始めて『乳腺炎』という言葉を知ったのでした。

来れそうなのであれば受診するように言われたので、子供を抱きかかえ痛みをこらえて産婦人科へ行きました。

まずはマッサージ。でも痛くて涙と悲鳴が・・・

子供を看護師さんに預けベットに横たわり助産師さんにおっぱいマッサージを行って貰うも少し触れられるだけで痛くて痛くてたまらず悲鳴も出るし涙が止まりませんでした。

痛みをこらえマッサージを行って貰い、助産師さんが最後にじゃがいもをすってガーゼに包んで下さり、それを胸の上に貼ってじゃがいも湿布という物をして下さいました。諸説はありますが、すったじゃがいもが熱を冷ましてくれ痛みを和らげてくれるそうです。

後はシコリになっている部分を押しながら子供にたくさん吸って貰う事が乳腺炎を治す方法だと言われ泣きながら頑張った事を今でも昨日の事のように覚えています。

この乳腺炎になったそもそもの原因と言われているのが私がリラックスするために、休息するために日課に食べていた甘い物が原因でした。

生クリームがたくさんのった洋菓子が乳腺を詰まらせてしまっていたようでした。何も知識のなかった私は自ら食べていた物で乳腺を詰まらせてしまい子供にも美味しくないおっぱいを与えてしまっていた事を申し訳なく思いとても反省しました。

わたしの乳腺炎の治療法は食事と痛みを我慢して授乳すること

それからは子供の為にも美味しいおっぱいが出るように洋菓子ではなく、和菓子を少しだけリラックスタイムに食べるようにしたり体に優しい物を食べるようにしました。

産後、特に始めての育児は何もかもが始めての事で子供に目が向いてしまい自分自身の食事は簡単に食べられる物になってしまうと思うのですが、産後だからこそ、美味しいおっぱいを作る為にも食事にはいつも以上に気を配るべきだったのだろうと今になれば思います。

痛くて涙が止まらなかったのも今となればいい思い出で、今では11歳になった子供にも11年前赤ちゃんだった頃にこんな事があって大変だったなど笑い話の一つとして話をしたりしています。

初めての出産、育児で大変な毎日を過ごされているお母さんも多いと思います。

でも、きっとどんな事も笑い話になる日が必ずくると思います。

自分なりのストレス発散方法やリラックス法を見つけて乗り切っていって欲しいなと思います。

ちなみにあまーいおっぱいを飲んだ11歳の我が子の大好物は私と同じ甘い甘いショートケーキです。辛かった日もありましたが今は親子揃ってケーキを見ると笑顔になります。

乳腺炎の原因と対策・治療法のまとめ

今回の体験談を寄せて下さった方の場合は11年前のお話で『今となっては良い思い出』と語ってくださっていますが、乳腺炎の痛みは本当に大変なものであることや治療中の授乳も大変なことが良く分かりました。

そこで、いま一度今回の体験談の中から原因と対策、治療法をまとめてみたいと思います。

乳腺炎の原因は未だ未解明|食事との関係が有力説

今でも乳腺炎の原因は、まだ完全には解明されていません。産後の授乳中の食生活との関係が深いと言われています。

母乳の原料はママの身体の血液なので、甘いものを毎日のように食べ続けて血糖値が上がっていれば血液がドロドロになり母乳が詰まりやすい状態になるというのは当然といえば当然と言えます。

もうひとつ血糖値が上がりやすくなるといえば脂肪分が高い『脂っこい食べもの』で現在ではこちらも乳腺炎の予防のためには控えたほうが良いと言われています。

授乳期間中の水分不足も原因?

また、もうひとつの大切なポイントとしておさえておきたいのが『授乳期は水分不足になりやすい』という点です。

ママの血液が母乳の原料であることを考えれば、水分不足も血液がドロドロになりやすい要因のひとつなので、授乳期間中は出来るだけ水分補給をしっかりこまめに行うように心がけたほうが良いと言えるのではないでしょうか。

基本的に人間の身体は『一日で2リットルの水分が必要』と言われているのはご存じの方も多いかと思います。授乳中は母乳にも体内の水分が使われるので、生後間もない赤ちゃんが母乳として飲む分も考えて余分に水分補給をしておいた方が良いと思われます。

乳腺炎になってしまったら痛みはどう乗り越える?

体験談の中では筆者の方が『まずはマッサージで母乳の詰まりの改善を促すのと炎症の痛みを軽減するための“ジャガイモ湿布”で熱を取り除く』という方法が紹介されていました。

乳腺の詰まり改善を促すためのマッサージは、ちゃんと痛みの強さに耐える価値があるだけの効果があるのかという点を考えると産婦人科で行ってもらうのが良いかと思います。

ですが、乳腺炎になってしまってからでは授乳していなくても痛みが強いとも言われているので、やはり痛みを少しでも楽にするために炎症の熱を抑えるのが大切になってきます。乳腺炎の治療の中で授乳することも必要になってくるので、赤ちゃんが口にしても大丈夫なものという条件が出てきます。そう考えると市販の湿布薬は薬剤成分が乳房や乳首に残ることも考えると控えたほうが良いのではないでしょうか。

食べもの湿布は安全性と効果がおすすめ

そのために有効だったのが体験談の中で登場した『ジャガイモ湿布』ということなんですね。ですが、ジャガイモ湿布は『すりおろすのが面倒』だったり2人目、3人目の子育て中の場合はとても忙しくてやってられないという方もいらっしゃると思います。

そういった場合は熱を取り除く効果が高く、貼るだけで良い『大根の葉』や『キャベツの葉』を湿布代わりに乳房に貼るというのが便利かも知れません。

少しでも効果的に炎症の熱を取り除くためにはこまめに交換することも忘れずに行っていきたいところですね。

こういった食べものを使った湿布やマッサージ、身体を冷やさないことや食生活で野菜を中心にあっさりとした和食を食べることや水分不足にならないように水分補給をこまめにしっかり行うことが乳腺炎の治療では大切になってくると思います。