今回の体験談はすでに上の子がいる状態で産後の里帰りができなくなってしまったという方が『夫婦で協力して産後の産褥期を乗り切った方法』を項目ごとに分けて詳しく書いてくださったので、その体験談を一緒に見て行きたいと思います。
産後の産褥期は新生児の赤ちゃんに授乳する以外は極力休んで、身体の回復に努めなければならない時期です。
そんな時期に両親がマンション暮らしになった影響で里帰りができなくなったというのはかなりの負担がかかることは覚悟しなければならない状況なのですが、どのようにして乗り切ったのか、またそのための準備で物理的にも精神的にも用意していたことなどを詳しく見て行きましょう。
産後に里帰りができない+上の子の世話!二人で乗り切った方法と準備
『出産を控えているのに里帰りができない』『出産したばかりなのに、夫と二人で乗り切らなければならない』という状況は、とても多いのではないでしょうか。この話は、里帰りをせずに産後を乗り切ったときの話になります。
◆出産のときに里帰り不可能+上の子がいて世話の手間がかかる・・
私は現在3人の子供がいます。1人目の出産のときは、里帰りをすることができましたが、2人目の出産のときに実家の事情で里帰りができなくなったのです。
今まで実家の親は一軒家に暮らしていましたが、この頃マンションに引っ越しをしていました。
私が1人目の出産で里帰りをした時は、実家の父母はまだ一軒家に暮らしていたので赤ちゃんが泣いても大丈夫でした。
しかし、マンションとなると他の住人への騒音が問題になるとのことで、里帰りはできないと断られてしまったのです。
こればかりは仕方のないことですね。
父も母もまだマンション住まいの新生活を始めたばかりで近隣の方との距離感(物理的にも迷惑を掛けても許してもらえる精神的な部分にも)が掴めていないのが実情では如何ともできないというのが本音でしょう。
もし私の立場でも同じ結論を出すと思います。
とまぁ両親の新生活の事情の話はここまでにするとしても、問題は里帰りが出来ない上にまだ小学校2年生になったばかりの上の子がいて食事や洗濯などの家事での世話も手間がかかるということです。
里帰りができなくなると、問題になるのが出産後をどう乗り切るかです。
出産後というのは非常にデリケートで、かなり体が弱って消耗している状態。
産婦人科の医者はもちろん、出産の準備の本でも『産後1ヶ月間は安静にする』というのが鉄則のルールです。
1人目を出産した時のことを思い返すと、『出産後なんて、とても家事なんてできない…』と、目の前が真っ暗になりました。
しかし、それでも出産は待ってはくれません。なんとか、産後を乗り切る方法を考えることにしました。
◆出産のための入院中、産後に必要なことを考える
まず、相談をしたのが夫でした。幸い、夫は気が優しく、家事や育児に協力的な人で、産後についてどうするか一緒に考えてくれました。
・夫が出産後に、家事や育児にどのくらい協力ができるか。夫の仕事の調整
夫は自営業のため、自分で仕事の調整も自由にできる立場にいました。
なので、出産をしたら、せめて産後1週間は仕事を早めに切り上げて家で家事や育児のお手伝いをお願いすることにしました。
・食事は作り置きを作って、冷凍保存で乗り切る!
食事については、かなり頭を悩ませました。なんせ出産後は、出産後の回復のためだけではなく、母乳を出すためにバランスの良い食事が求められます。
スーパーなどのお惣菜は便利で美味しかったとしても、油っぽい物が比較的多いものです。
作るといっても、料理の仕込みや買い出しなんて、出産後の体ではなかなかできません。
そこで考えたのが『冷凍保存で料理の作り置きをストックしておく』方法です。
まず、料理や食材を冷凍保存をする方法が書かれている本を購入しました。
そして、退院後1週間はあまり料理をしなくていいようにメニューを考えました。
メニューは、産後にいいヒジキの煮物やおからの料理、揚げ物以外のお肉の料理、汁物など『1週間くらいは何とかなるだろう』という内容を数種類考えました。
考えたメニューは出産前の10日前から徐々に作って冷凍をしていきました。
ヒジキの煮物や、おからの煮物は作っておいて1回分ずつフリーザーパックに詰めて冷凍をしました。
お肉の料理は下味をつけておいて冷凍。使うときは、お肉を解凍して焼くだけです。
汁物については、野菜の具材を切っておいて、生の状態で冷凍をしました。
私の場合は、野菜がたっぷり入った汁物が食べたかったため、キャベツや人参、玉ねぎなどを切って『スープ用』として用意しました。
使用する時は、鍋に冷凍しておいた野菜をそのまま鍋に入れて、水と調味料を適量入れればスープができます。
本当はもっと用意をしておきたかったのですが、冷凍庫のスペースを考えると、多くても1週間分の用意が限度でした。
・掃除について
掃除については、正直に「無理!」と伝えました。
モップや掃除機を持ってウロウロするなんて、出産後には一番無理な行動です。
ちなみに、病院でも多少散らかっていてもいいから掃除とかは無理にしないようにと指導を受けたりしました。
これについては、夫から「えっ…」と困った顔をされました。
実は夫はかなりのキレイ好きなのです。
なぜ料理や仕事を休むことについては理解があるのに、ここで嫌な顔をするのか…。
数秒の間がありましたが、掃除は夫ができる時にやることになりました。
・小学生の子供への説明
小学二年生の子供には、出産したら1週間くらい入院になること、出産後、家に帰ってきても私が元気には家で動けないことを簡単に説明しました。
特に、この時に気をつけたのが子供をできるだけ不安にさせないことです。
長子なので『兄弟ができる』と言っても、本人はピンとこないでしょう。
しかし、『母親が入院で家にいないこと』や『家事ができない』と聞かされると、子供でもこれからどうなるのか不安になります。
なので、私が入院中は、子供が学校から帰って1時間くらい留守番をしていたら父親が帰ってくること、出産後は父親が家事を手伝ってくれることを話しました。
◆出産のため入院、そして退院後
出産は予定日の3日前に出産、入院中は夫に小学生の子供の面倒を見てもらいました。
また出産後、予定通り夫に掃除をしてもらい、料理は私が作り置きの冷凍食品を解凍、または簡単に調理をしながら過ごしました。
夫の時間があるときは、夫がお味噌汁を作ってくれたり、野菜炒めを作ってくれたりしてくれたので、1週間予定の冷凍食品は10日ほど持ちました。
里帰りができない状態で大変でしたが、体も順調に回復し、何とか乗り切ることができました。
今思えば、話し合ったときに、お互いできる事とできない事をキチンと言い合うことで、お互いの状況に合わせた対策を考えることができたと思います。
産後を夫婦のみで乗り切るのは大変でしたが、今では良い経験になったとお互い思っています。