今回は産後の授乳中に必要な栄養補給と低カロリーでダイエットにも最適と言われて話題になっている『枝豆』について少し詳しくご紹介したいと思います。
良質な植物性タンパク質源としても知られる枝豆ですが、どんな栄養が摂れるのか、食べるときに注意点はないのかとか意外と知らないことが多いことにおどろかれる方もいらっしゃるかも知れませんね。
枝豆ってなんで話題になってるの?
枝豆は、最近の健康系バラエティ番組や知識情報系バラエティなどで取り上げられたことがきっかけで話題になっています。
もちろん『ただテレビで取り上げられたから話題になっている』というだけでなく、とても低カロリーな食べもので、栄養バランスも良く良質な植物性タンパク源であることなどがここ最近で枝豆に注目が集まっている理由でもあります。
ちなみに枝豆でどんな栄養が摂れるのかを簡単にご紹介しますね。
- 葉酸
- 鉄分
- 銅
- 大豆サポニン
- カリウム
- マグネシウム
- 食物繊維
- ビタミンB1
- 大豆タンパク質
バランスがどのくらいなのかとかの難しい話を抜きにしてもこれらの栄養素が身体にとって大切な働きをしていることは皆さんもご存じの通りだと思います。
しかも、枝豆は『さや』から豆を取り出して食べる時点で廃棄率が高まって、残留農薬などの心配もなく安心して食べられる食材でもあり、なおかつ『可食部(豆だけ)100グラムあたりで135キロカロリー』ととっても低カロリーでヘルシーな食べものなんです。
産後の授乳中は、妊娠中に体重が増えた分やプロポーションが崩れて早くなんとかしなきゃと感じているママも多い中で、でも赤ちゃんのお世話のための体力は必要だし、身体が母乳作りを続けているうちは『赤ちゃんの栄養補給源でもある』という状況です。
そんな産後の授乳中でなおかつ産後ダイエットにも関心が高いママだからこそ食べて欲しいのが『枝豆』なんですよ。
とはいえ、とにかくたくさん枝豆を食べれば良いという話ではなく、一日でどのくらい食べれば良いのか、大豆アレルギーの心配はないの?とかをもう少し詳しく見て行きましょう。
一日にどのくらい食べれば良い?食べ方は?
枝豆を一日に食べる量については意外と少なく、毎日の栄養補給に必要な最低限な量でいうと『可食部で100グラム程度』ということになります。
この可食部で100グラムというのは、さやから取り出した豆だけの重さのことで、個体差はありますが、粒数でいうとおおよそ150粒くらいになります。ビールのおつまみとして野球中継を見ているお父さんなら中継が終わるよりも全然前になくなっちゃうくらいの量ですね。
また、食べ方としては一般的なのは『塩茹で』だと思いますが、他にも枝豆ご飯や仙台名物の『ずんだもち』なんていうのも枝豆のバリエーションのひとつです。
どんな食べ方をしても枝豆が栄養補給に最適な食材であることに変わりはないのですが、産後ダイエットや大切な赤ちゃんのための栄養補給が目的となると、やはり『炭水化物や糖質などの余計なものは摂りたくない』というのが正直なところなので、そうなると塩茹でがいちばんシンプルで確実に身体に良い影響が期待できるはずです。
ずんだもちは中のお餅自体が炭水化物のかたまりですし、枝豆ご飯だってご飯粒よりも枝豆の方が多いなんていう事にはならないですよね。
ただし、枝豆をシンプルに食べるためにおすすめな塩茹でもひとつだけ注意点があります。その点については後ほどご紹介しますが、もっと気になるのが『枝豆だって大豆だからアレルギーが心配・・』という方もいらっしゃると思います。
次の段落では、その点について詳しく見て行きましょう。
枝豆で大豆アレルギーになる?赤ちゃんに移る?
基本的に枝豆の食べ過ぎで大豆アレルギーになる心配はありません。これはイギリスでの最新の研究によるものなのですが、アレルギーは『食べる量とは関係ない』という論文が提出されて、現在ではこの研究結果が主流意見になりつつあります。
もちろん、潜在的にもともと大豆に弱いアレルギー体質を持っている方が食べ過ぎた場合など個別に見なければならないケースはあると思いますが、基本的には『枝豆を食べてアレルギーになることはない』ということが言えるでしょう。
また、授乳中の枝豆の食べ過ぎで赤ちゃんがアレルギーになる心配もありません。
産後ダイエットにおすすめの枝豆
枝豆が産後ダイエットにおすすめな理由は、先ほどもご紹介したような低カロリーだからというだけではありません。
枝豆は、低カロリーな食べものではありますが、それだけではなく『植物性タンパク質が摂れるため代謝を上げてくれる働きがある』ということと『大豆サポニンが血行を良くする働きがあり消費カロリーを上げてくれる』ということの二つがあるからです。
低カロリーなだけなら、どちらかというとたくさん食べても太りにくいという『受身的なダイエットに対してのメリット』ですが、上記のタンパク質とサポニンというポリフェノールの摂取は、年齢や運動効率とともに落ち気味になる代謝効率の向上に直接的なアプローチが可能な『積極的なダイエットへのメリット』が可能になります。
タンパク質は、妊娠中に落ち込みやすかった筋肉量の増強に最適ですし、サポニンの働きは血液の循環を良くするために血液のサラサラ度をあげる殺菌力があります。
また、食事制限ダイエットで落ち込みやすい免疫力の回復にも大切な働きをするのがサポニンなので、母乳を通じて赤ちゃんの免疫力を高める働きも期待できますよ。
枝豆を食べるときの注意点は?
最後に産後ダイエットを目的に枝豆を食べるときにひとつだけ注意が必要な点があるので簡単にご紹介しますね。
枝豆を食べるときに注意したい点は『塩のふり過ぎ』です。
枝豆をもっともシンプルにダイエットのための効率が優れた状態で食べるには『塩茹で』が一番良いのですが、それも塩をバンバン使って『味付けを濃くしてしまうと効果半減』になってしまいます。
塩分の摂りすぎはダイエットの大敵である『むくみの原因』になることももちろんですが、それだけでなく枝豆で摂れる栄養素のカリウムの水分排出の働きも邪魔してしまいます。
食べ方や食べる量の部分で触れた『可食部100グラム』の枝豆は『さや付きの枝豆200グラムに相当する』のですが、それを塩茹でする際にも『大さじ半分程度の塩に抑える』ということが大切になります。
塩分の摂りすぎにならないように枝豆をおつまみとして楽しみながら上手に産後の育児生活に取り入れて行ってくださいね♪