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お漬物は母乳に影響あり?粕漬けや奈良漬けは?疑問と不安を解決します!

お漬物って日本人のソウルフードと言っても良いくらいの食べものです。産後の授乳中に限った話ではありませんが、どうしても食べたくなる時ってありますよね。

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今回はそんな日本人のソウルフードのお漬物が産後の授乳中ママの母乳やママ自身の身体の回復に与える影響を一緒に見て行きたいと思います。

産後の授乳中にお漬物は食べちゃダメ?

産後の授乳中にお漬物を食べ過ぎると良くないという話は聞いたことがありませんか?もしそうなら『あまり心配しなくても大丈夫』というのが正確な答えです。

その理由はお漬物自体が悪いということではないということ。逆の言い方をすると『塩分の摂りすぎになったら産後高血圧などの病気リスクが上がるため』食べたいと感じた時に塩分の摂りすぎにならないように注意してほどほどに食べましょう。ということなんです。

ただし注意が必要なお漬物も・・

お漬物とひとことで言っても気を付けるのは塩分の摂りすぎだけというわけではありません。お漬物にはご存じの通り『お酒や酒粕で漬けたもの』もあります。

  • 奈良漬け
  • 粕漬け

この二つのお漬物が代表的な酒粕を使ったお漬物です。酒粕(さけかす)を使って漬けたお漬物なので、授乳中のママは心配になることがあると思います。

ですが、こちらもあまり心配しすぎるのは良くありません。『奈良漬けのアルコール度数は約8%程度』となっているので、授乳中に奈良漬けを食べ過ぎるのは危険と言われますが、こちらもお食事の時に数切れポリポリ食べたくらいの程度ならばどうということはありませんよ。

また、母乳詰まりや乳腺炎を気にするママさんも多いと思いますが、お漬物は発酵食品であり、脂肪を分解するリパーゼなどの酵素も含んでいるため、産後ダイエットのことだけを考えるなら『むしろおすすめの食べもの』ということもできます。

お漬物で産後高血圧になる?

産後に妊娠中の高血圧症が響いて高血圧になってしまうことがあります。これを『産後高血圧』と言います。

もちろん『塩分の摂りすぎは高血圧に直結する可能性が高い』と言われている通りですが、こちらも塩分だけが高血圧の原因ではなく、妊娠中に太ってしまった影響が出ている場合もありますし、もともと高血圧気味の体質だったことが産後の授乳中に身体が水分不足になりやすいことで、その影響が出ている事も考えられます。

つまり、産後高血圧の原因はお漬物だけではないので、こちらもあまり気にしすぎるのは良くないということなんですね。

ちなみにお隣の国の韓国の代表的なお漬物と言えば『キムチ漬け』ですが、こちらは塩分濃度もそれほど高くなく、腸内環境を良くしてくれる働きも期待できるので『刺激の強い辛み成分のカプサイシン』の摂りすぎにさえ注意すれば、食べること自体はOKというかむしろおすすめということもできます。便秘に悩まされているママさんならキムチが苦手でなければほどほどに食べるのは身体にとっても良いと言えますよ♪

お漬物は母乳の味に影響する?

お漬物は味にパンチがあるので、食べることで母乳の味に影響があるんじゃ・・と心配になる方もいらっしゃると思います。

こちらもあまり気にしすぎるのは良くないという結論になります。お漬物に限らずニオイのキツイ食べものはクサヤの乾物とか納豆とか、ドリアンとか(もう良いよ!)いろいろあります。

基本的に母乳の味に影響する食べものとしては脂っこいものの食べ過ぎや糖質の摂りすぎなどが良くないと言われます。

ただし、母乳の味うんぬんの前に乳腺炎になってしまうような『こってり系の食べものをたくさん毎日食べ続けるのは良くない』というだけで、お漬物が特に母乳の味に影響するということはありません。

つまり、お漬物も含めて自分自身の健康に悪影響がない範囲でバランス良くいろいろなものをほどほどな量で食べるということを意識づけていれば問題ないということですね。

また、どうしても旦那さんの食べたいものに付き合ったり、親戚が集まって豪華で味付けが濃かったり、カロリーの高い食べものを食べた翌日は、一時的に赤ちゃんの母乳の飲みが良くなくなる場合があります。

そうなった場合は、母乳を搾乳してみて、色味が白が強いドロッとした感じになっている場合は捨ててしまってミルクにしてあげるとかの対策をすると良いのではないでしょうか。

お漬物は乳腺炎の原因になる?

決してそんな事はありません。お漬物自体、お魚の『タラの粕漬け』などお野菜以外のお漬物もありますが、そういったお漬物も乳腺炎の原因とは無関係です。

WHO(世界保健機構)のリポートでは、食べものの影響による乳腺炎リスクについても否定はしていませんが、それはあくまでも肉食がメインで味付けも濃い欧米食の食べ過ぎが関係がある可能性も否定できない。という意見があるというだけの話です。

ちなみにアメリカでは乳腺炎の原因自体が食べものではなく、作られた母乳の量が多すぎて赤ちゃんが飲み切れずに乳房の中に残っていたり、ブラがキツかったりすることが原因とされていて、母乳マッサージも『却って乳腺炎のリスクを高める』ということで乳腺炎の予防のためにマッサージが行われる事はなくなっています。

つまり、母乳マッサージは『あくまでも母乳の出が良くないママに対して母乳の出を促す補助的なもの』ということで、普通に母乳が出ていて赤ちゃんがちゃんと飲んでいる限りは母乳うマッサージの必要はないということなんですね。

産後にお漬物を食べる時の注意点まとめ

産後の食事は母乳と深い関係があると言われていますよね。確かにそれはその通りで一部分の真実ではありますが、それをあまりにも気にしすぎて『あれはダメこれもダメ』となってしまうのは良くありません。

産後の食事は妊娠中と違って、血液による直接的な赤ちゃんとのつながりよりももっと精神的な『どういった接し方をするか』ということの方が大切になってきます。

つまり、あれもこれもダメということになってストレスを溜めこんでしまう事の方が『よっぽど赤ちゃんのために良くない』ということなんです。

もちろんママ自身の身体の健康のためやお産からのダメージ回復のためには野菜やお肉、お魚、穀物類(ご飯やパン、おそば、うどんなど)も含めたバランスの良い食事を心がけることが大切なんですね。