目がショボショボしたりするとそれはドライアイの症状で、産後になってドライアイの症状で悩むママさんが多いのをご存知でしょうか。 パソコンや書籍を読むときにつらいなと感じる、目がすぐ疲れるんだよなと感じたなら、原因や対処法を確認することで、目がすっきりするかもしれませんよ! 涙は水分とムチン、油分でできているので、眼球の表面の油分がなくなり水分が蒸発すると目が乾いたように感じ、ドライアイの症状となってしまいます。
産後のドライアイの原因
ドライアイはそのまま放置しておくと目の表面に傷がつきやすい状態になって、結膜炎や角膜円などの目のトラブルへとつながるリスクがぐっと上がってしまいます。 ドライアイというのは本来、目を守るために流される涙の量が減少したり、涙の成分の正常なバランスが乱れたりする症状を言います。 このドライアイの原因とはどういったものがあるのでしょうか。
- ホルモンバランスの乱れ
- 貧血の状態
- 水分不足、栄養不足
- 睡眠不足などによる自律神経の乱れ
ホルモンバランスの乱れ
ドライアイの原因はコンタクトレンズによる渇きや加齢、長時間の目の国司などその原因は様々なものがあります。しかし、産後という時期においてドライアイの主な原因というのはホルモンバランスが乱れていることにあるんです。 女性は妊娠することによって女性ホルモンが一気に変化していき、出産が終わることで元の状態へ戻ろうとします。 そういった変化の過程においてホルモンバランスの変化の影響を受けてドライアイとなるっことが多々あります。これは女性ホルモンには涙の分泌を促進させるという働きもあるため、女性ホルモンが減少するとともに涙の量も減ってしまうんですね。 目が乾くとか、目に疲れを感じるなどというのも涙の分泌量が関わってくるのですが、かすみ目も涙の分泌量が減少することで起こることがあるんです。
貧血の状態
母乳育児を選択されたママさんは、ママさんの免疫を赤ちゃんへ届けてあげたいと考えている方が多いと思います。しかし、母乳育児がドライアイという症状に影響を与える場合があるんです。 母乳の成分は水分と血液で作られています。これは涙と同じ原材料なんですね。 授乳中の赤ちゃんが飲む母乳量は、産後1か月あたりが1日600mlくらいといわれており、そして成長とともに徐々に増えていき、多くなると1日約1リットルにもなっていくんです。 授乳中ママさんの体の中で作り出される血液量は母乳のためにも増えているのですが、それでも授乳量を考えると体内の血液が不足する場合もあります。すると涙を作るための血液も不足して結果としてドライアイという症状として表れる場合があるんです。
水分不足、栄養不足
先程の項目でもでたように母乳は水分と血液で出来ているため、ママさんは授乳中は特に水分摂取と栄養摂取がとても大事になります。栄養や水分ならどんなものでも、どんな方法でもいいかといえば、やはり質と量の両方を意識しなくてはなりません。 水分不足や栄養不足はドライアイの原因となり得るんですね。
睡眠不足などによる自律神経の乱れ
産後は育児に家事にとても忙しく、夜泣きや夜の授乳などママさんが十分な睡眠がとれないことも多くあります。これは誰もが通ってくる道といわれているのですが、それでも睡眠不足は自律神経を乱し、それがドライアイにもつながってしまいます。 自律神経というのは。起きているときに活発になる交感神経と、リラックス時や睡眠時に優位になる副交感神経の両方の神経を言います。呼吸や消化吸収、体温の維持や調節、内臓機能など様々な行動に影響を与え、それらをしっかりと制御してくれる神経を言います。 この自律神経には涙の成分や量も調節してくれる働きがあり、産後に睡眠不足の状態が続き、副交感神経よりも交感神経が優位なコンディションが続くと涙の量が減少し、形成する成分も不十分になってしまい角膜の細胞修復も不十分になり、ドライアイにつながってしまいます。
授乳中に目薬(点眼薬)は使ってもいいの?
授乳中は母乳への影響などを考えなくてはならないため、いろいろな注意すべきポイントがあります。その中でもよく質問に上がるのが授乳中に点眼薬は使っていいのだろうかというもの。結論から言えば使えるのですが、注意すべき点眼薬の成分というものがあるんです。 トラニラスト プラノプロフェン という成分です。 現時点では母乳にも乳幼児自体にも安全性が確認されていないため、できるだけ避けてほしい成分といえます。 一般的には花粉症などのアレルギーに効果があるということで配合され、市販されているためドラッグストアなどでも見ることができます。 授乳中はママさんが花粉症を患っていたとしても、医師に相談したり、先ほどのトラニラストとプラノプロフェンの2つの成分を避けたりを意識したほうが安心です。
産後に起こるドライアイの対処法
ドライアイは私自身も苦しんでいたので、その時もかなり調べて自分なりの対応策なども考えたりもしました。 この項目では自分で自宅で手軽にできるドライアイの対処方法を見ていこうと思います。
- 目の毛細血管を蒸気のチカラで温める
- 首や肩を温める
- 乾燥しないようにする
- メガネやコンタクトの度数の再確認
- ストレッチやまばたき
このような対処法が考えられます。
目の毛細血管を蒸気のチカラで温める
眼球の水分を保水するための油分はまぶたの上下にあるマイボーム線というところから分泌されます。この部分が詰まってしまうと油分が固まってしまい目の乾燥が進んでしまいます。 そこで目を温めた蒸しタオルなどでじんわりと温めてあげると油分がとかされると言われています。 わたし自身は蒸気でアイマスクを常用していました。 これらは目の周囲の筋肉をほぐすという働きもあり、疲れ目にも効果があると言われています。
首や肩を温める
ドライアイを含め目の疲労やトラブルを抱えている方は、同時に肩こりや首がこるということが起きている方が多くおられます。 肩や首元を入浴や蒸しタオルなどで温めてやることで血行も促進して、筋肉もほぐれていきます。 すると目の周囲の毛細血管にも血液のめぐりが良くなり、目がすっきりするケースもあるんです。
乾燥しないようにする
エアコンの冷暖房、外の湿度など目に負担があるような乾燥状態はドライアイの方にはより負担が増してしまう環境といえます。 職場や家庭など湿度に注意したり、直接風があたるようなことを避けたりすることでドライアイの症状が緩和する場合があります。
メガネやコンタクトの度数の再確認
ドライアイの方でメガネやコンタクトを使う方は多く、使っているメガネやコンタクトの度数があっていないということも実はかなり多くあるんです。作った当初はしっかりと度数を調節してもらうけれど、しばらく調節していない場合度数があっていないために知らないうちに目に負担を与えるケースがあるんです。 度数はあっているけれどメガネのフレームが少し歪み、レンズが最適な場所にないということも考えられます。心当たりがある方はぜひメガネやコンタクトの調整にチャレンジしてみてください。
ストレッチやまばたき
ドライアイの対処としてストレッチやまばたきを挙げると当たり前だと思われますが、実はこれらはとても重要な要素になります。 まばたきは目の表面に涙を送るためにも必要な行動の一つなのですが、集中したり目を酷使しているとこのまばたきという行為を行わなくなりがちの方もおられます。できるだけドライアイの方は意識的にまばたきをするようにしましょう。 まばたきによって目の表面が潤うだけではなく、かすみ目が緩和し視界がくっきりとするようになると思います。 まばたきストレッチなどもいいでしょう。やり方は簡単で3秒くらいぎゅっと目をつむって力を抜き、再びぎゅっとつむって3秒くらいしたら今度はぱっと目を見開くようにするということを数回繰り返すだけです。