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絵本はじめてのおつかいを読んで

絵本「はじめてのおつかい」を読み聞かせをしたママさんからの感想をいただきました。

絵本は1月22日(火)放送の『マツコの知らない世界』(TBS系列)でも取り上げられたのですが、大人は文字を追ってしまって楽しめない、子供は読み聞かせをしてくれる大人の声を聞き、絵を読むから楽しめるということを教えてくれて私自身もはっとした感情がありました。

マツコの知らない世界の絵本特集

今回は「はじめてのおつかい」という絵本を取り上げたのですが成長したお子さんがどこの家庭でも初めてのおつかいを経験します。

このはじめてのおつかいという絵本は読み聞かせるならば3歳あたりから子供の興味が出ると思います。

作:筒井 頼子さん
絵:林 明子さん
出版社:福音館書店

はじめてのおつきの表紙

この本は、5歳のみいちゃんが、初めて自分でお使いに行くお話です。
大人の目線で簡単にまとめるとそうなってしまいますが、みいちゃんが初めてたった一人でおつかいに挑戦し、牛乳を買って帰るまでのプロセスがまるで大冒険のようで、子供にとってはこんなに大変な出来事なのかと思います。
お母さんに頼まれたみいちゃんはきっと嬉しかったと同時にとても不安だったでしょう。でもそれを乗り越え、転んだり、お金を落としたりしながら一つずつそれらのハプニングをこなしていきます。お店の人に声をかけるのだって、子供にしてみたら大仕事です。それはまるでみいちゃんが大人へ向かう小さな階段を登っているようで、見ているこちらも緊張してしまいます。
最後にお母さんが迎えにきてくれたページでは子供が「あーよかったあ、ママ来てくれたんや」と胸を撫で下ろしていたのが印象的でした。それだけお話の中に入り込んでいたのかもしれません。同じ年代の子が主人公というのもあったのかもしれませんが。
初めてこの本を子供に読んであげた時「みいちゃんは5歳なのに一人でお買い物できてすごいなあ。僕はまだ一人でこんなことでけへん。」と驚いていました。うちの息子は引っ込み思案で、知らない人に声をかけることはおろか、一人で道を歩くことも絶対にしません。でもこの本を読んだあと「僕も大きなったらお使いに行ってみたいな。」とポツリとつぶやきました。それを聞いて、後日自宅マンションの中にある売店に一緒に行った時、お金を渡すからジュース買ってきてくれる?と尋ねてみました。するとうれしそうに、うん!と頷いて、一人で意気揚々と売店に入って行きました。もちろん売店の人は顔見知りですし、私はすぐ外で待っているわけですが、一人で売店のドアを開けたその手はきっと緊張していたと思います。
その息子の背中にみいちゃんの姿を重ねて、きっと引っ込み思案な息子の背中を押したのはこの「はじめてのおつかい」なのだろうなと思いました。一人で立派にお使いを済ませたみいちゃんに憧れていたのだろうと思います。現代ではスーパーマーケットやコンビニばかりでこの本にあるような商店は滅多にありませんし、5歳でお使いというのは早すぎるかもしれませんが、きっとなんでも自分でできるようになりたい、という気持ちが強く芽生えるのはこの年代でもあると思います。子供の中に芽生えつつある小さな自立心を育むにはぴったりの1冊かと思います。