今回紹介する絵本は「どんどこももんちゃん」。
小さくてかわいい赤ちゃんは非力な存在で守ってあがなきゃと親心で思うものです。しかし、ある時ふと気が付くとどこでそんな勇気を見出したのか、どんどん進むってことありませんか?
どんどこももんちゃんってどんな絵本?
作:とよたかずひこ
出版社:童心社
発行日:2001年09月
その名の通りどんどこ進んでいくももんちゃんのお話です。
守ってあげる対象でもある赤ちゃんがある日突然、そんなことができるようになったの?とびっくりすることってどのママさんもパパさんも感じることだと思います。
どんどこももんちゃんはそんな赤ちゃんのお話で、共感できるところや豊かなももんちゃんの表情、言葉のリズミカルな響きなど引き寄せられるものがたくさん♪
どんどこももんちゃんを読み聞かせした方の体験談
主人公のももんちゃんが、どんどこどんどこと走っていく、とてもシンプルなストーリーです。
優しい色合いのイラストで、パンツ一丁で元気に走っていく、ももんちゃんの姿がとっても可愛いこと、困難があっても走ることをやめない、最後まで走るというストーリーもわかりやすく、ストレートに大切なことを気づかせてくれる絵本です。
実際に読み聞かせをしてみると、あっという間に終わってしまう長さのお話しですが、息子の場合、読み聞かせ自体に興味を持つまでかなり時間がかかったタイプなので、じっくり読む絵本だと最後まで読むことができず、読み聞かせをしたいのは親だけなのかもしれないと悩んだりしました。
そこで、できるだけスピーディーにページをめくり、どんどん読み進めるような絵本を探す中で出会ったのが、どんどこももんちゃんでした。
とても短いお話なので、さぁ読むぞ!と意気込むことなく、ちょっと手が空いたな、子供の機嫌もいいし、今なら…というようなタイミングで手軽に読めることも、読み聞かせが得意とは言えない親としては嬉しいポイントでした。
絵本を見て、お話を聴いているのが苦手な子や、なかなかじっとしていられない子にとっては、1ページの文字数が少ないことと、わかりやすい表現が重要なポイントだと思います。
どんどこももんちゃんを読む中で、「どんどこどんどこ」という音がたくさん出てきます。テンポ良く読み上げることで、だんだん楽しくなってくるのか、息子も一緒になって「どんどこどんどこ!」と言ってくれるようになり、他の絵本に比べて、絵本のストーリーを楽しみながら理解できているように感じました。
絵本を読むというよりも、歌を歌うような感覚に近いのかもしれません。
外出先で手元に絵本がないときも、どんどこどんどこのフレーズだけで遊ぶこともありました。また、どんどこもんちゃんはシリーズで様々な種類のお話があるので、ももんちゃんを気に入った息子は、「次はこれ!」と同シリーズの絵本の読み聞かせを自らせがんでくるようになったのです。
どんどこももんちゃんをきっかけにして、絵本を読む楽しさに目覚めた息子ですが、今はももんちゃんシリーズに限らず、様々な分野の本に興味を持つようになりました。
それでも、一番のお気に入りはももんちゃんで、繰り返し何度も読んでいます。読み聞かせが苦手なママや、なかなか絵本に興味を持ってくれないお子様には、ぜひ読んでほしい一冊です。