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あさえとちいさいいもうと│兄弟の絆や家族の在り方を絵本から考える

あなたには兄弟がいますか?
今回紹介したい絵本は「あさえとちいさいいもうと」です。

男女関係なく兄弟がいると、兄弟だけのお留守番や面倒を見るというような場面もあったことと思います。また、実際にお子様がいる家庭でもそういったシーンはどこの家庭でもあると思います。

そのようなときに限って何かしらのトラブルがあったり、子供がママやパパを求めるようなことがあるんですよね。

わたしの中で兄弟の話というと真っ先に思いつくのが「となりのトトロ」。さつきとめいちゃんがメインの話で大好きなジブリ作品です。

しっかりもののさつきちゃんと、ドジだけどなんにでも積極的に興味を持っていくめいちゃんの話は多くの国民に支持されています。

 

そんな兄弟のお話が今回の絵本のストーリーです。

あさえとちいさいいもうとってどんな絵本?

絵本あさえといもうとの表紙



作: 筒井 頼子
絵: 林 明子
出版社: 福音館書店
発行日: 1982年04月

となりのトトロのように、あさえとあやちゃんのお話。一緒に遊んでいたはずなのにいつの間にかいなくなったあやちゃんを探しにあさえが奔走。
どんな結末が待っているのでしょうか。


あさえとちいさいいもうとを読み聞かせした方の口コミ

 

妹がいなくなったことに気が付いたあさえ

おすすめの絵本と聞いて、すぐに私の脳裏に浮かんだのは「あさえとちいさいいもうと」でした。


私自身が小さい頃に読んだにも関わらず、今だに記憶に強く残っている本なのです。まず、林 明子さんの描く絵が素晴らしく魅力的。子供のあどけない可愛らしさと、その心情が痛いほど伝わるような表情の描写、スピード感などが秀逸で読んでいてハラハラドキドキさせられます。


物語は、母が出かける短い時間を家の前で二人で遊んで待つところから始まっていきます。上の子に下の子の面倒を頼んで、少しの時間、母がその場を離れるというどこの家にも一度は「あるある!」というような一場面。

必死になって妹を探すあさえ

ところが、あさえが遊びに集中したほんの短い間に、小さな妹の姿が見えなくなってしまうのです。まだ幼いあさえにとっても、小さな妹は守ってやらなくてはならないという責任感を感じ、あさえは家の周辺を走って探しにいくのでした。この時のあさえの焦燥感やあさえという子供の目を通してみた世界の描写が素晴らしく、今大人になって読んでみても、子供の頃の自分の目線にタイムスリップしているような胸に迫るものがあるのです。


最後に「いもうと」を見つけた時のあさえの表情の描写もまた素晴らしく、あさえの感情にすっかり移入しほっと、なんとも言えない安心した気持ちになります。

公園を探すあさえ

わが家にも2歳差の子供が二人おり、共に幼稚園に通う5歳、3歳の時にこの本を読み聞かせました。わが家の子供たちにとって、兄弟構成も年齢も自分と重なるところが多かったこともあってか、息を飲むようにに集中して話を聞いていた様子が忘れられません。その後も何度も「あさえとちいいさいいもうと」を読んでほしいとせがませることとなり、他の絵本を読んだときとの反応を比べても、かなり印象の強い本だったように思います。

いもうとを見つけて抱きしめるあさえ



当時、スーパーなどに一緒に行っても、気の向くまま勝手にどこかに行ってしまい迷子のアナウンスをお願いすることもあったわが子たち。ひとりでどこかへ行ってしまうことの危険性や、あさえや小さいいもうとに感情移入し、絵本の世界を疑似体験することで、いつもケンカの多い兄弟も家族の大切さを感じてくれるきっかけにもなるのでは、と母は期待しています。

そして、いつか私と同じように、自分の子供たちにもこの絵本を読み聞かせたいなと思うのではないかなと想像しています。そんな風に、親からその子へバトンを渡すように読み継がれていく絵本だと思います。

 

まとめ

今回紹介したあさえとちいさいいもうとという絵本は、冒頭で話したとなりのトトロに近いものがあり、イラストを描かれている林明子さんもファンが多い方です。

シリーズ化していて、「はじめてのおつかい」や「もりのかくれんぼう」などには登場人物も同じなので、どの作品から入っても家族や兄弟について考えるいい機会になると思います。

 

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