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離乳食の進め方と食材:「食べる力」を育む、ステップアップレシピガイド

「この子はちゃんと食べられるようになるかな?」「食べることに興味を持ってくれるかな?」

初めての離乳食は、栄養面だけでなく、赤ちゃんが「食べる力」を育んでいく大切なプロセスです。食材の種類を増やし、調理法を工夫することで、赤ちゃんは「食べる喜び」と「生きる力」を身につけていきます。

 

今回は、離乳食を通して赤ちゃんの「食べる力」を育むための、ステップアップレシピガイドと食材選びのヒントをご紹介します。

離乳食で育む「食べる力」とは?

離乳食は、単に固形物を食べさせるだけでなく、以下のような「食べる力」を育むことを目的としています。

  • 噛む力(咀嚼力): 舌でつぶす、歯茎で噛む、歯で噛むといった段階を経て、食べ物を細かくする力を育みます。
  • 飲み込む力(嚥下力): 口の中に食べ物をまとめ、スムーズに飲み込む力を養います。
  • 手と口の協調性: 手づかみ食べを通して、目と手と口を使って食べ物を運ぶ練習をします。
  • 味覚の発達: 様々な食材の味や香り、食感を体験することで、味覚が豊かになります。
  • 食への興味と意欲: 楽しい食事の経験を通して、食べることに興味を持ち、自ら食べようとする意欲を育みます。

ステップアップ!時期別「食べる力」を育むレシピガイド

赤ちゃんの成長に合わせて、食材の形態や調理法を調整し、「食べる力」を段階的に育んでいきましょう。あくまで目安なので、赤ちゃんの様子をよく観察し、焦らず進めることが大切です。

1. 離乳食初期(ゴックン期):生後5~6ヶ月頃

  • 目指す「食べる力」: 口唇を閉じ、舌で食べ物を奥に運び、ゴックンと飲み込む力。
  • 食材と調理:
    • 10倍がゆ: なめらかにすりつぶす。
    • 野菜: にんじん、かぼちゃ、じゃがいもなど(裏ごししてなめらかなペースト状に)。
    • たんぱく質: 豆腐(なめらかにすりつぶす)、白身魚(加熱後、すりつぶす)。
  • レシピのヒント:
    • 「野菜ポタージュ」: 茹でた野菜をだし汁で伸ばし、ミキサーでなめらかに。
    • 「豆腐のしらす和え」: 豆腐をすりつぶし、塩抜きして茹でたしらすを混ぜる。

2. 離乳食中期(モグモグ期):生後7~8ヶ月頃

  • 目指す「食べる力」: 舌と上あごで食べ物を潰してモグモグする力。
  • 食材と調理:
    • 7倍がゆ: 粒が少し残る程度につぶす。
    • 野菜: 初期のものに加え、ブロッコリー、トマト、玉ねぎなど(細かく刻んで舌でつぶせる硬さ)。
    • たんぱく質: 鶏むね肉(細かく刻んでとろみをつける)、卵黄(固ゆでして細かくつぶす)、ヨーグルト、きな粉。
  • レシピのヒント:
    • 「野菜と鶏ひき肉の煮込み」: 刻んだ野菜と鶏ひき肉をだしで煮込み、とろみをつける。
    • 「パンがゆ」: 食パンを小さくちぎり、牛乳やだしで煮込む。

3. 離乳食後期(カミカミ期):生後9~11ヶ月頃

  • 目指す「食べる力」: 歯茎で食べ物をカミカミして潰す力。手づかみ食べを通して、自分で食べる意欲。
  • 食材と調理:
    • 5倍がゆ、軟飯: 粒が残る軟らかさ。
    • 野菜: 葉物野菜(小松菜など)、きのこ(しいたけなど)、ひじき、わかめなど(粗く刻んで歯茎で潰せる硬さ)。
    • たんぱく質: 卵白(固ゆでして粗く刻む)、赤身肉(牛、豚を細かく刻んで軟らかく煮る)、納豆、チーズ(溶けるタイプ)。
  • レシピのヒント:
    • 「野菜入りおやき」: 刻んだ野菜とひき肉などを混ぜて焼く。手づかみ食べに最適。
    • 「豆腐ハンバーグ」: 豆腐とひき肉を混ぜて焼く。軟らかく、食べやすい。

4. 離乳食完了期(パクパク期):1歳~1歳半頃

  • 目指す「食べる力」: 歯を使って食べ物を噛み切り、パクパク食べる力。自分で食具を使って食べる練習。
  • 食材と調理:
    • ごはん、軟飯: 大人のごはんに近い硬さ。
    • 幅広い食材: 大人と同じ献立からの取り分け(味付け前に)、肉や魚のソテー、麺類など。
  • レシピのヒント:
    • 「具だくさんうどん」: 軟らかく煮たうどんに、細かく切った野菜や肉、魚などを加える。
    • 「ミニおにぎり」: ごはんに刻んだ野菜やしらすなどを混ぜて握る。

【ここがポイント!】

産後のママさんへ:離乳食作りは、赤ちゃんが「食べる力」を育む大切なプロセスですが、ママの負担も大きいものです。「うまく食べられない」「食べてくれない」と悩む日もあるかもしれません。

でも、焦る必要は全くありません。完璧な手作り料理にこだわるよりも、市販のベビーフードを上手に活用したり、作り置き冷凍を駆使したりして、ママの心と体のゆとりを確保することが大切です。

ママが笑顔でいることが、赤ちゃんにとって一番の「食べる喜び」に繋がります。もし不安なことがあれば、地域の保健師さんや栄養士さん、小児科医に気軽に相談してくださいね。

Q&A:離乳食の進め方と食材で「食べる力」を育む

Q1: 赤ちゃんが食べ物を口から出してしまうのですが、これは「食べる力」が育っていない証拠ですか?
A1: いいえ、口から出してしまうのは、まだ食べ物の硬さや舌触りに慣れていなかったり、口の中の食べ物を奥に送る練習をしている段階だったりするからです。これは決して「食べる力」が育っていないわけではありません。焦らず、食材の形態をよりなめらかにする、量を減らす、少しずつ与えるなどの工夫をしてみてください。何度も経験するうちに、自然と上手に食べられるようになります。
Q2: 手づかみ食べをさせると、部屋が汚れて大変です。やめた方が良いですか?
A2: 手づかみ食べは、赤ちゃんの「食べる力」を育む上で非常に大切なプロセスです。五感を刺激し、自分で食べる意欲を育むだけでなく、手と口の協調性を養う上でも欠かせません。汚れるのは仕方ないと割り切り、レジャーシートを敷く、食べこぼしを拭き取りやすい服を着せるなど、工夫して見守ってあげましょう。完璧な清潔さよりも、赤ちゃんの成長を優先する視点も大切です。
Q3: なかなか新しい食材に挑戦できません。どうしたら良いですか?
A3: 無理に新しい食材を試す必要はありません。まずは赤ちゃんが好きな食材や、慣れている食材を中心に進めましょう。新しい食材は、ほんの少量から、他の好きな食材と混ぜて与えてみるのも有効です。また、ママやパパが美味しそうに食べている姿を見せることも、赤ちゃんの興味を引くきっかけになります。焦らず、気長に、様々な食材に触れさせてあげてください。
Q4: 離乳食完了期なのに、まだ軟飯や刻み食です。うちの子は食べる力が遅いのでしょうか?
A4: 全く遅いわけではありません。離乳食の進み具合は、本当に赤ちゃん一人ひとり違います。咀嚼力や嚥下力の発達には個人差がありますし、赤ちゃんの個性や体質も関係します。焦らず、赤ちゃんのペースに合わせて、少しずつステップアップしていきましょう。無理に硬いものを与えると、食べるのが嫌になってしまうこともあります。心配な場合は、地域の保健師さんや小児科医に相談してみてください。
Q5: 離乳食の調理法がワンパターンになってしまいます。レパートリーを増やすにはどうしたら良いですか?
A5: 離乳食の調理は、マンネリになりがちですよね。無理にたくさんのレシピを覚える必要はありません。同じ食材でも、調理法を変える(茹でる、蒸す、煮る、焼く)だけで、食感や風味に変化をつけることができます。また、だしを変えてみたり、後期以降であればごく少量の調味料(醤油、味噌など)や香りの良い食材(青のり、きな粉など)をプラスしたりするだけでも、バリエーションが広がります。市販のベビーフードを参考に、新たなメニューを試してみるのも良いでしょう。

離乳食は、赤ちゃんが「食べる力」を育み、未来の健康の土台を築く大切な時間です。焦らず、赤ちゃんの個性とペースを尊重しながら、ママさんも楽しみながら、この素晴らしい食の旅を応援してあげてくださいね。

 

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