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帝王切開後のお腹の張り、もう悩まない!ガス抜きからリラックスまで徹底対策

「お腹がパンパンで苦しい…」「おならが出なくて辛い」帝王切開後のママが経験しやすいお腹の張りは、想像以上に不快で、赤ちゃんのお世話にも影響が出ることがありますよね。

出産後のデリケートな時期に、このような症状があると、精神的にも辛くなってしまいがちです。

 

今回は、帝王切開後のお腹の張りの原因を深く理解し、ガス抜きを促すための具体的な対策から、心身のリラックスに繋がる方法まで、徹底的に解説します。もうお腹の張りに悩まされず、穏やかな産後を過ごしましょう。

帝王切開後のお腹の張り、正体は「ガス」?

術後のお腹の張りの多くは、腸に溜まったガス(おなら)が原因です。なぜガスが溜まりやすいのでしょうか。

  • 麻酔と手術の影響: 全身麻酔や、手術そのものが腸の動きを一時的に鈍らせます。これにより、腸内で発生したガスがスムーズに排出されず、溜まってしまうのです。
  • 術後の安静: 手術後は体を動かすことが制限されるため、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)がさらに低下し、ガスが溜まりやすくなります。
  • 消化機能の変化: 術後は、一時的に消化機能も低下していることがあります。
  • 便秘: 術後の痛み止めや、水分不足、活動量の低下などから便秘になりやすく、これもガスの溜まりに繋がります。

【知っておこう!】

ガスによる張り以外にも、子宮が収縮する際の「後陣痛」や、傷口の炎症、むくみなどがお腹の張りとして感じられることもあります。原因が複合的である場合もあるため、辛い時は自己判断せず、医療機関に相談することが大切です。

お腹の張りを徹底対策!今日からできること

ガス抜きを促し、お腹の張りを和らげるための具体的な方法をご紹介します。無理のない範囲で、できることから取り組んでみましょう。

1. 早期離床と適度な運動(ガス抜き最優先!)

  • ベッド内での運動: 術後数時間から、医師や看護師の指示に従い、ベッドの上で足首を回したり、膝を立てて軽く左右に倒したりする運動から始めましょう。
  • 歩行: 許可が出たら、積極的に歩いてみましょう。少しずつでも歩くことで、腸が刺激され、ガスの排出が促されます。廊下を数歩歩くだけでも効果があります。
  • 目的: 重力と運動によって、腸の動きが活発になり、ガスが下へ移動しやすくなります。

2. 食事と水分で腸を整える

  • 消化に良い食事: 術後すぐは、消化の良い流動食から始め、徐々に固形食へと移行します。揚げ物や刺激物など、消化に負担がかかるものは控えめにしましょう。
  • 温かい飲み物: 常温や冷たいものよりも、温かい飲み物(白湯、お茶など)を意識的に摂りましょう。腸を温め、動きを促す効果が期待できます。
  • ガスを増やす食品を控える: 個人差がありますが、豆類、イモ類、乳製品、炭酸飲料などはガスを発生させやすいと言われています。張りが気になる場合は、一時的に摂取を控えることも検討しましょう。
  • ゆっくりよく噛む: 早食いは空気を飲み込みやすく、張りの原因になります。ゆっくりとよく噛んで食べましょう。

3. お腹の環境を快適にする

  • 温める: 腹部を温めることで、腸の血行が良くなり、動きが活発になることがあります。温かいタオルや、低温設定のカイロなどを試してみましょう。
  • 腹帯・産褥ニッパーの活用: 傷口を保護し、お腹を優しくサポートすることで、張りの不快感が軽減されることがあります。ただし、締め付けすぎは逆効果になることもあるので、心地よいと感じる程度の着用に留めましょう。
  • リラックスできる服装: 締め付けの少ない、ゆったりとした服装を選び、お腹を圧迫しないようにしましょう。

4. 便秘対策も忘れずに

  • 帝王切開後は便秘になりやすいので、積極的に対策が必要です。
  • 水分補給: 腸を刺激するために、こまめな水分補給を心がけましょう。
  • 医師に相談: 痛みが強くて排便できない、数日便が出ていないといった場合は、我慢せずに医師に相談し、下剤を処方してもらいましょう。

5. 心身のリラックス

  • 深呼吸: 仰向けや横向きで楽な姿勢になり、ゆっくりと深い呼吸を繰り返してみましょう。お腹の緊張が和らぎ、心身のリラックスに繋がります。
  • アロマテラピー: ラベンダーやカモミールなど、リラックス効果のあるアロマオイルを焚いて、心地よい香りで気分転換を図るのも良いでしょう。
  • 無理しない: 術後の体は疲れています。赤ちゃんが寝ている間に、ママも横になるなど、意識的に休息を取りましょう。ストレスも腸の動きに影響します。

【ここがポイント!】

帝王切開後のお腹の張りは、多くのママが経験する不快な症状ですが、適切なケアと対策で必ず和らげることができます。焦らず、ご自身の体の声に耳を傾け、無理のない範囲でできることから取り組んでいくことが大切です。「辛いな」と感じたら、遠慮なく医療機関に相談し、周囲のサポートを最大限に活用してくださいね。お腹の張りを乗り越え、心穏やかな産後を過ごせるよう心から応援しています。

Q&A:帝王切開後のお腹の張りについて

Q1: 術後、おならがなかなか出ません。何か効果的な方法はありますか?
A1: 早期離床(体を動かすこと)が最も重要です。ベッド内での足の運動や、許可が出たら積極的に歩くようにしましょう。また、温かい飲み物を摂る、お腹を優しく温める、深呼吸を繰り返すなども有効です。我慢せずに、看護師に「おならが出なくて苦しい」と伝えれば、適切な対処法を教えてくれるでしょう。
Q2: お腹の張りが痛みと同時にあります。どれくらいで治まりますか?
A2: 張りと痛みが同時にある場合、ガスによるものと後陣痛が重なっている可能性があります。一般的には術後数日から1週間程度でピークを越え、徐々に楽になっていくことが多いです。しかし、痛みの感じ方には個人差があります。痛みが強すぎる、長引く、または発熱を伴う場合は、迷わず医師に相談してください。
Q3: 授乳中にお腹の張りが強くなるのはなぜですか?
A3: 授乳中には、子宮収縮を促すホルモンであるオキシトシンが分泌されるため、子宮が強く収縮し、後陣痛やお腹の張りを強く感じやすくなります。これは体が回復している証拠でもありますので、心配しすぎる必要はありません。痛みが強い場合は、授乳前に痛み止めを服用することも検討できますので、医師や助産師に相談してみましょう。
Q4: 術後、腹筋運動でお腹の張りが改善しますか?
A4: 術後すぐの腹筋運動は、傷口に負担がかかるため厳禁です。腸の動きを促すためには、無理のない範囲での早期離床や軽いウォーキングが効果的です。本格的な腹筋運動は、産後1ヶ月健診で医師の許可が出てから、徐々に始めるようにしましょう。
Q5: お腹の張りが原因で、眠れなかったり、食欲がなくなったりします。どうすれば良いですか?
A5: そのような症状がある場合は、我慢せずにすぐに医療機関に相談してください。睡眠不足や食欲不振は、体の回復を妨げ、精神的な負担も大きくなります。医師や看護師が、適切な対処法(整腸剤の処方、睡眠導入剤の検討など)を提案してくれるでしょう。周囲のサポートを積極的に受け、休息を優先してください。

帝王切開後のお腹の張りを乗り越え、心穏やかな産後を過ごせるよう心から応援しています。