「どうしてうちの子は寝てくれないんだろう…」
「寝てほしいのに、寝てくれない。私も眠れない…」
毎日、夜泣きや寝ぐずりで、赤ちゃんがなかなか寝てくれない日々。そんな毎日を過ごしているママ、本当にお疲れ様です。眠れない辛さ、先が見えない不安、そして「このままでいいのかな」という気持ち。その気持ち、痛いほどよく分かります。
でも、安心してください。赤ちゃんが寝ないのには、必ず理由があります。この記事では、「なぜ赤ちゃんは寝ないのか」という根本的な疑問を解き明かしながら、ママの心を楽にするためのヒントを、ママに寄り添う形で解説します。

「眠り」は赤ちゃんにとって、未知の世界
私たち大人にとって、眠りは当たり前のことです。疲れたら寝る、夜になったら寝る。でも、赤ちゃんにとって眠りは、まだ習得すべきスキルの一つなのです。
1. 昼夜の区別がまだついていない
新生児の時期は、まだ昼夜の区別がついていません。お腹が空いたら泣き、眠くなったら寝る、という本能的なサイクルで動いています。大人と同じように、夜にまとめて寝るようになるには、少しずつリズムを整えてあげる必要があります。
2. 睡眠サイクルが短い
大人の睡眠サイクルは約90分ですが、赤ちゃんの睡眠サイクルは45~60分と非常に短いです。サイクルとサイクルの間に目が覚めてしまい、そこで再び眠りにつくことが難しいと、泣いてしまうのです。
3. 精神的な成長
赤ちゃんは、日々驚くべきスピードで成長しています。新しいことを学び、新しい刺激を受けているため、それが夜中に夢に出てきて、泣いて起きてしまうこともあります。これは、赤ちゃんが順調に成長している証拠です。
| 赤ちゃんの眠りの特徴 | 詳細 |
|---|---|
| 昼夜の区別 | まだついていないことが多い |
| 睡眠サイクル | 大人よりも短い(45~60分) |
| 精神的な成長 | 新しい刺激が夢に出てきて泣くことも |
ママの心を楽にするためのヒント集
赤ちゃんが寝ない時、ママの心が疲れてしまうのは当然のことです。そんな時、どうすれば心が楽になるのでしょうか。
1. 「寝る」ことを最終目標にしない
「赤ちゃんを寝かせる」というプレッシャーから、「赤ちゃんを安心させてあげる」という目標に切り替えてみましょう。抱っこしたり、お歌を歌ってあげたり、ただ優しく見守ってあげるだけでも、赤ちゃんは安心します。
2. 睡眠記録をつけてみる
赤ちゃんの睡眠時間を記録してみましょう。意外と「全く寝ていない」わけではないことに気づくかもしれません。客観的に赤ちゃんの睡眠リズムを把握することで、心の負担を減らすことができます。
3. 自分だけの「魔法の言葉」を見つける
「大丈夫、あと少しで朝が来るよ」「頑張ってるね、私」など、自分を励ます言葉を心の中で唱えてみましょう。自分を励ます言葉を、毎日少しずつ唱えるだけで、心が不思議と軽くなります。
4. 「頼る」ことを許可する
夫や家族、地域の支援サービス、友人など、頼れる人は必ずいます。 「手伝ってほしい」「少しだけ見てもらえない?」と素直に声を出すことが、自分を守るための最も大切な行動です。 一人で頑張ることは美徳ではありません。頼ることは、あなたがより良いママになるための第一歩です。
Q&A:赤ちゃんが寝ない時にまつわるママの疑問
Q1:赤ちゃんを寝かせたいのに、ベッドに置くと起きてしまいます。どうすればいいですか?
A1:それは「背中スイッチ」と呼ばれるものです。赤ちゃんは、ママの温かい腕の中から離れると、急に不安を感じて起きてしまうことがあります。赤ちゃんが完全に眠りについてから、そっとベッドに寝かせてあげましょう。また、ママが着ていた服を赤ちゃんの近くに置いてあげるのも効果的です。
Q2:夜泣きで毎日寝不足です。どうすればいいですか?
A2:まずは、あなた自身の睡眠を確保することが最優先です。夫や家族に協力を求めたり、昼間に赤ちゃんが寝ている時に一緒に昼寝をしたり。一人で抱え込まず、頼れる人に頼る勇気を持つことが大切です。
Q3:赤ちゃんに泣かれてしまうと、どう接すればいいか分かりません。
A3:泣いている赤ちゃんにどう接すればいいか分からなくなるのは、当然のことです。まずは、優しく抱きしめて「大丈夫だよ」と声をかけてあげてください。赤ちゃんは、ママの温もりや声を聞くだけで、とても安心します。
Q4:赤ちゃんがなかなか寝てくれません。何か病気なのでしょうか?
A4:赤ちゃんの睡眠時間は、個人差が非常に大きいです。心配になる気持ちは分かりますが、元気で機嫌が良く、体重が増えているようであれば、心配しすぎる必要はありません。ただし、極端に睡眠時間が短かったり、元気がないと感じる場合は、小児科に相談してみましょう。
Q5:いつになったら赤ちゃんは夜通し寝てくれますか?
A5:個人差が非常に大きいため、いつとは断言できません。一般的には、生後3ヶ月〜1歳頃にかけて、少しずつ夜通し寝るようになる子が多いと言われています。焦らず、赤ちゃんのペースに合わせて見守ってあげましょう。
まとめ:完璧なケアなんていりません。あなたの「頑張り」が、未来の赤ちゃんを笑顔にする。
毎日、夜泣きや寝不足と向き合いながら、一生懸命頑張っているママ。
「どうして私だけ…」
「いつまでこの日々が続くんだろう…」
そんな風に、つい孤独を感じてしまっていませんか?少し前のX(旧ツイッター)で、赤ちゃんは親の都合など関係なくいつでも寝たと思ったら起きるというものがバズっていました。
確かにそれは事実だし、共感されるのも当然。そのポストがバズったのには、同じようにつらく感じたり、大変さを経験したという共感が反響してという背景があるんです。それだけ子育ては大変なもの。だからこそ、自分一人という孤独感は感じてほしくありません。
私たちの活動は妊婦さんや育児中のママさんのために行っています。そして同じような方々は各地域で必ずおられるはずです。
あなたは一人ではありません。夜中に泣いている赤ちゃんを抱っこしているママは、日本中に、そして世界中にたくさんいます。そして、その一人一人が、あなたと同じように頑張っています。
今日から、「完璧なママ」を目指すのはやめましょう。まずは、一日の中でたった5分でもいいから、あなたが笑顔になれる時間を作ってみてください。
朝、カーテンを開けて太陽の光を浴びる。温かいコーヒーをゆっくり飲む。好きな音楽を聴きながら、赤ちゃんを抱っこする。
そんな小さな積み重ねが、未来のあなたと、赤ちゃんを笑顔にしてくれます。