産後ラボ ママのための応援団

産後に起こる経験談や悩みを解決にむけて記事を作っています。ママの応援になれれば。

35(産後)ラボ

記事内に広告を含む場合があります

授乳離乳ガイドの改定から見えるママの育児への負担

厚生労働省が策定する子育て支援にも活用される授乳離乳の支援ガイドが12年ぶりに改定されましたね。
しかし、そもそも授乳離乳の支援ガイドっていうのが何なのかわからない方もおられるでしょう。今回は少し難しいというイメージのあるこの授乳離乳の支援ガイドについて特集していきたいと思います。

今回の特集は難しい話になりますが、授乳中、離乳を考えているママさんやこれからそういった時期を迎える女性全てに関わるガイドなので、しっかりと見ていこうと思います。

www.mhlw.go.jp

授乳離乳ガイドの進化でどういった内容が変わったの?

赤ちゃんのミルク

授乳離乳に関しての悩みはとても多く、そいった際に役に立つのは専門家などの意見ですよね。 その意見が施設や個人によって違っていたらママさんも困ってしまいます。 今回はそんなママさんをサポートする専門家側の話がメインになっていきますが、それでも知っておいた方がいい内容だと思い特集します。

授乳離乳の支援ガイドとは

授乳や離乳に関して医療や生活の中で関わる専門家の方々に、専門的な知識を共有してもらって政府や自治体まで一貫した支援を行えるように策定されたガイドを言います。
少し難しそうなイメージをもたれると思いますが、実は妊婦さんや産後のママさん、そして赤ちゃんまで関わってくるとても重要なことなんです。

 

通常病院や産婦人科などで妊婦さんや小さな子供に接する先生方が意見が異なるようだと困りますよね。
特に授乳や離乳に関してのアドバイスを求めたのに、あちらの先生はこういったけれど、こちらではこう言われたなど妊婦さんや産後のママさんは混乱してしまいます。どちらの意見を信用していいのかわからなくなってしまいます。

 

専門家の方々は専門知識の中で私たちにアドバイスなどを与えて頂けるのですが、その知識も最新の研究などで変わってくることもあります。
そいった知識が政府、自治体から専門家の方々まで共通認識として支援ガイドを通じてサポートされるものが12年ぶりに改訂されたということなんです。

ママの負担が少なくなるように配慮した育児


政府や自治体が行う赤ちゃん訪問や乳幼児健康診査、離乳食講習会などといった 赤ちゃんのための子育て支援というものはとても身近なものになります。子育てに力を入れている自治体や地方ではかなり多く行われているので知っている方もどんどん増えていっています。
医師だけではなく保健師さんや助産師さん、管理栄養士さんなど専門家の方々に相談する機会が設けられるため、そういった知識を共通して正しいものにと厚生労働省が支援して授乳離乳の支援ガイドとというものを製作してくれています。 一言で言えば厚生労働省が策定した授乳離乳に関する栄養面を中心としたでの子育て支援をサポートしてくれる手引きのようなものですね。

今年3月に入って12年という長期間ぶりに改訂されたこのガイドは、その前からもあったものですが中身に関して変わったものが多々あります。それらを見ていきたいと思います。

 

授乳離乳の支援ガイドの改訂ポイント


授乳離乳の支援ガイドがどこの部分が昔と変化したのかを見ていきたいと思います。

授乳面の改定ポイント

まずは授乳について改訂された部分に関してみていきます。
大きく分類して改定されたポイントとしては4つ。


一つ目が母親が安心して授乳できるようにきめ細やかな支援を行うことを考えに入れるようになりました。

 

二つ目が完全母乳と混合栄養の間に肥満発症に触るとする科学的根拠がないため育児用ミルクを少しでも与えると肥満になると言った誤解を与えないようにすること。

 

三つ目が約6ヶ月間による母乳を赤ちゃんに与えることによってアレルギー疾患などの予防効果はないけれど消化器感染症の減少などメリットがあることが記されました。

 

四つめに乳児用液体ミルクの国内での製造販売が可能になったため、台風や地震などの災害時の備えとしての活用が期待されています。もちろん購入する際や使用する際は商品の原材料表示欄を必ず確認して、アレルゲンや栄養成分など前もって見る必要があります。

授乳ガイドの改定ポイントを振り返る

赤ちゃんへの授乳に悩むママ



全体として授乳についての改訂ポイントを見ると、母乳や育児用ミルクと言った種類にかかわらず健康や成長に関してより育児に対して自信を持ってもらうように母乳育児にこだわりすぎず、ママの負担を軽減してもいいというような方向性でガイドが変更されています。
逆に言えば、そういった負担面に関して今まではあまり重要視されず、各医療機関で話が違うということもあったということですよね。
また子供のアレルギー面に関しても改定があり、以前より子供のアレルギー率も上がっていて、原因が完全には解明されていない中で間違った知識やアドバイスに踊らされないようにという意思が感じられます。


離乳面での改定ポイント


次に離乳についての改訂ポイントになります
特に卵アレルギー予防する観点から卵を赤ちゃんに与え始める時期が 離乳初期に変更されたところが注目されてるポイントになります

主な改訂ポイントとして卵黄が離乳食、つぶしがゆやすりつぶした野菜などを試してそれが慣れてきたら潰した豆腐や白身魚など同時に与えはじめること。

二つ目の背景ポイントとして母乳育児の場合は鉄欠乏やビタミンD欠乏予防の観点から適切な時期に離乳を開始して、鉄分やビタミンDを含む食品などを積極的に取らせることが 記載されました。

三つ目が離乳食作りの負担を軽減するためベビーフードなどをうまく利用するというのが加えられました。離乳食作りの際にそれらも参考になると言ったことが記載されました。
四つ目が離乳食の進め方に関しての目安の表記が離乳食初期、中期、後期、完了期という四つの期間に分けて記載されるようになりました。

離乳ガイドの改定ポイントを振り返る

赤ちゃんの離乳食

全体的に言えることは特に卵アレルギーに関する考え方が昔のものと比べると、最新の考え方が盛り込まれて安全性を考慮した表記になっています。また同時に母乳育児の場合は鉄分やビタミンDといった栄養成分の積極的な摂取や離乳食の進め方に関する部分が改定ポイントとなっています。


こちらもアレルギーの話がでてくるので、子供にとってもアレルギーは身近なもので専門家の意見もこのガイドが基本となってアドバイスされることになります。


また、ママの負担のことまで考えられるようになったのは、今の時代ならではな部分にも感じます。そのくらい育児は大変で誰もがママの負担のことまで考えてもいいのではということでしょう。

 

まとめ

赤ちゃんの食事に悩むママ



一般の人である私達が授乳離乳の支援ガイドといったものが身近にあるかといえばなかなかそうは感じられないものの、産婦人科をはじめとする医療機関、助産所や保健センター、保育所、そしてママを支援する育児雑誌などのメディア、直接助けになる医師や助産師さん保健師さん管理栄養士さんなど、この支援ガイドの考え方をもとに私たちにサポートしてくれます。
そのサポートが科学的根拠をもとに最新のものに策定されたことは直接としてメリットはないかもしれませんが間接的に実はとても助かる内容になっています。

 

援助というような内容ではないものの 家庭の事情や親子の個別性などを尊重し、授乳離乳について、慣れない中どうしても生じてしまうトラブルに対して感情面でも寄り添うことを重視されるような内容になっているのは相談する側である私たちのためにはとても助かる内容なんですね。

 

この授乳離乳の支援ガイドが改定されたことで、専門家の方々などが改訂された基本的な事項を共有し、それぞれの専門機関によって異なることがないように一貫した支援をすることが目的となっているので、安心感が従来のものよりもあると思いました。

向こうの専門機関ではこう言われたけれどこちらの専門機関ではこう言われたといった、内容のずれがないように政府の方で考え方の手引きを新しくしたというのがこの改定本質なので、あまり話題にならないけれどこれから関わっていくママさんや新ママさんにはきっと助けになってくれると思いますよ。

 

平成から令和になり時代も新たになっていく中、子育てやママに対する負担など考えを新たにしなければならない面も多く出てきており、それについて専門機関や自治体などが 昔の感覚ではなく新しい育児事情や最新の科学的知見をもって対応してくれるのは当たり前のようで実は大変なことです。

 

なかなか厚生労働省が授乳離乳の支援ガイドを改定しましたと発表したとしても私たち一般の人間からしたらピンと来ません。
ニュースになったところでなかなか報道機関が取り上げることも少なかったでしょう。
しかし実際に専門機関の考え方が一貫して共通化されたり、今の現状に合う形での育児サポートがされるようになるというのは、特にはじめての妊娠をするママなどにはいいことなので今回記事として取り上げさせてもらいました。

 

 

www.35labo.com

www.35labo.com

www.35labo.com