私は「子供が生まれたら、絶対に完全母乳育児をしよう!」と張り切って、育児雑誌やネットサイトで情報収集をして本番に備えていました。
無事に出産してすぐに初乳を飲ませた日の感動は、今でも忘れることができません。
そんなわけで、母親としての大きな仕事である授乳がスタートしたのですが、まずは乳首がしっかりと赤ちゃんの吸いやすい形になっていなくて、上手に吸い付いてくれなくて、母子ともに最初からイライラの母乳育児となりました。
吸ってくれなければ母乳は生産されないので、産後2週間ぐらいは本当に滲むほどの量の母乳しか出なくていきなり意気消沈でした。。
しかし、だんだん子供も母乳に吸い付く要領を得てきて、上手におっぱいから母乳を飲めるようになったのです。
ただ今度は、母乳不足で乳首の先が切れてしまい 化膿寸前で痛みがでて授乳どころではなくなってしまいました。
そして産後わずか1ヶ月ほどで痛みで母乳があげられなくなりました。
重なるトラブルに完全母乳をあきらめようかと何度も考えていましたね。
でもちょうど完全母乳で育児をしているママ友達が、自分のトラブル体験などをたくさん話をしてくれ、アドバイスをいっぱいもらえたので、なんとかもうちょっと頑張ってみよう!と思えるようになりました。
やはり完全母乳育児は一人だけの力では成し得ないかなり大変な仕事なのだなと、そのとき実感しました。
そうこうしているうちに生後半年を過ぎ、ぐんぐん体重も増加して順調な成長曲線を描くようになった子供を見て、自分の母乳でこれだけ大きく育てられたことに、とてつもない充実感を得ることができました。
ところが、ここでまたも躓くおっぱいトラブルが起きてしまいました。。
それは、多くのお母さんが経験する『乳腺炎』でした。
これは、本当に石のようにカチカチのバストになるので授乳どころではありません。
痛みも去ることながら39度台の高熱が何日も続き、それでも育児を続けなければいけなかったので、あれは本当に辛い経験でした。
でも、幸いなことに抗生剤がすぐに効いたので、1週間ほどですっかり回復し、再び母乳を与えることができるようになりました。
乳腺炎の最中は、炎症を起こしていない方の胸だけから母乳を飲ませていたのですが、それだけでは足らずに、結局粉ミルクを足すことになりました。
結局このことで完全母乳という目標は達成することができませんでした。
その後、生後9ヶ月で仕事復帰の関係で卒乳となりましたが、数々のトラブルを超えてこれたことに対する満足感や達成感を持つことができ、母親としてやるべきことをやりきったという思いでいっぱいでした。
乳腺炎にならないための3つのポイント
これを見てくださっている方が私と同じような大変な思いをしない為にも、最後に”乳腺炎を予防する3つのポイント”についてお伝えします。
まんべんなく授乳すること
いつも片方のおっぱいばかりから母乳を飲ませたりしていると、反対側の飲ませていない方が詰まりやすくなってしまい、乳腺炎の原因となるようです。
赤ちゃんに、まんべんなく飲んでもらうことがポイントです。
時間を空けすぎないこと
授乳間隔をあけすぎてしまうと、母乳が溜まりすぎて、それが乳腺炎の原因となってしまうようです。
そのための対策として、授乳間隔が5時間以上空いてしまうようなときは、張っているおっぱいを少しだけ楽になる程度に搾乳しましょう
搾乳もやり過ぎはよくない
もしも必要以上に行ってしまうと、今度は、母乳分泌が過剰に行われる原因となり、乳房が詰まりやすくなり、乳腺炎を起こしやすくなってしまうんです。
ここまで、私の実体験をお話ししてきましたが、これを読んでくださっている方に少しでも助けになれば幸いです♪