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母乳育児で何度もかかった乳腺炎でわたしが気づいたこと

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今回は産後の母乳育児をされているママで多くの方が悩まされる『乳腺炎』についてのお話です。

第2子、第3子と順調に授かったのは良いのですが、そのすべてで母乳育児をしないといけないという呪縛から逃れられず乳腺炎を繰り返すうちに気づいたのが『こだわりを捨てること』だったんだそうです。

どんなこだわりを捨てたのか興味ありますよね・・それではさっそく一緒に見て行きましょう。

【育児体験談】母乳育児で何度もかかった乳腺炎で気づいた呪縛の強さ

最初にかかったのは第1子が生後8か月くらいだったでしょうか。

元々母乳の出が良く、子供にたくさん吸ってもらっても数時間でお乳がパンパンになる体質でした。

その上乳腺自体も細く、『乳腺炎になりやすいかもしれませんね』と先生にも言われていました。

ですがそれほど気にせずにいたら、本当にその通りの事が起こったのです。

まず、お乳がパンパンに硬くなりました。

お乳が張る時にはキャベツの葉で冷やせなどとどこかで読んだのでそれを実践しましたが、何の効果もありませんでした。

次に熱が出てきました。この時点で自力では治療できないと悟り、預ける人もいなっかたので子供も連れて病院に行き、薬を貰って治しました。

私がかかったのは急性うっ滞乳腺炎で、細菌の感染はありませんでしたので、薬の服用で割とすぐに改善しましたが、上記のような体質の為、この後も何度も乳腺炎に苦しめられました。

最終的に卒乳するときにもかかって辛い目にあったんですが、それは結果的に『こだわりを捨てられた』という意味では良かったと思います。

まぁ、あの痛みをもう一度味わえと言われたら御免こうむりますが・・苦笑

この『乳腺炎の繰り返し経験』のせいで、母乳育児に疑念が湧くほどでした。

お乳が出ずミルク育児であることに劣等感を抱くお母さんの話を聞く度に『いやそんなに母乳育児は良いもんじゃないよ。乳腺炎の痛みは本当に地獄だった・・お乳は常に痛いし、辛かった。母乳がこんなに出なければ良かったのに・・』というのがわたしのいつわらざる感想でした。

その後第2子、3子(双子)を生みましたが、あまり母乳は出なくなっていました。

私自身はミルクを足さねば足りないと感じていましたが、わたしが入院していた産院の看護婦は『母乳は充分でているから母乳育児できますよ』と言いました。

その言葉に対しても反感しか感じませんでした。

『そういう押し付けが母親の余裕を失わせるんだよ!大体私自身ミルクで育ったと母親から聞いてるわ!』という言葉が喉から出かかりましたがぐっとのみ込み、退院後は迷わずミルク主体の混合育児を選びました。

第1子の時と比べ、混合になった第2子、3子の子育ては格段に楽でした。

母乳育児だと他の人たちは手も足も出ませんが、ミルクだったら誰でも与えることができます。

それは決して悪いことではないと思います。

実際私の父などは、自分の子供たちには仕事が忙しくて出来なかった育児というものを満喫し、とても可愛がってくれました。

母乳育児時代は『全部母親の私がやらなければいけない』と思っていたし、家族に面倒を押し付けられる雰囲気もありました。

赤ちゃんは母親の向こう側にいるのです。

しかし、混合でミルクを与える時、赤ちゃんは家族の真ん中にいます。

『母親の自分だけが、赤ちゃんを育てなければならない』という強迫観念からも解放されて、精神的にも余裕をもって子供たちと向き合うことができました。

あまり母乳育児に頼らなかった分、第1子の時のようにお乳がパンパンに張るような状況には一度も陥りませんでした。

卒乳時も乳腺炎になることはありませんでした。

このように、母乳育児にはいい思い出が少なかった私ですが、この経験が役に立ったことが一度だけあります。

第1子が小さい頃住んでいたアパートの隣人が、ある日家にやってきました。彼女もまた母乳育児をしていました。

『なんだかおっぱいがとても痛いんです、これ、なんでしょうか』

そう言われて彼女は乳腺炎を起こしているのだろうとピンときました。

子供はうちで預かるから、すぐに病院に行ってきた方が良いと彼女に言いました。

彼女はそのまま病院へ行って診てもらいあまり悪化することなく症状が落ち着いたようで、とても感謝されました。

その話を聞いたら彼女の夫からもお礼を言われました。

私としては、彼女が乳腺炎で苦しむ時間を少しでも短くすることができたことが嬉しかったです。

母乳育児は確かに良いのでしょうが、痛い、辛い思いが多かった分、積極的に進める方針の病院が多いことに辟易していました。

母乳育児のマイナス面の説明はあまりされなかった事にも疑問を感じます。

最初数日は中々母乳が出なかったので看護婦さんが手伝ってくれたのですが、ある看護婦さんはお乳を搾られるのを痛がる私をいたわってくれ、あまり強くはしませんでした。

結果あまり母乳が取れなかったことを、ベテランらしい看護婦さんに叱責されているのを見て、それは違うだろうと思ったものです。

赤ちゃんの為ならとそこまで他人が母親に痛みを強要していいと言うのでしょうか。

私個人は、それは違うと思います。

母乳育児、混合育児、ミルク育児・・色々あるのだから、母親自身が選べばいいと思います。

正直、母乳育児推進の病院には押し付けがましさを感じていました。

母親を追い詰めるし、それで精神的に良い育児が出来るのかと思います。

実際母乳育児時代の私は辛いばっかりで、その上第一子で全く心の余裕はありませんでした。

住んでいたアパートの管理人さんにも指摘されたくらいだったので、相当だったと思います。

しかし、第2子、3子でそのこだわりを捨てた子育ては、双子にもかかわらずゆったりと、大きく構えて行うことができ、第1子よりも楽でした。

子育てなんて、その母親の自由にすればいいのです。

『こうあるべき』と他人が凝り固まった概念を押し付けるべきではありません。

母親は自分の個性を大切にして欲しいです。

その上できちんと子供に向き合えばいいと私は思います。

辛かった母乳育児の経験を通して、私はそう感じました。