産後は出産をきっかけに骨盤が開ききっており、それを元に戻さないと腰痛や産後太りなどの体に色んな不調が出てしまったり、それ以外にもこれから起こるたくさんのトラブルの元となってしまいます。
とはいっても、実際に産後の骨盤をどのようにケアしていくのかについても、様々な方法がありますが、このページでは産後の骨盤ケアの方法の中でも、座り方について深く特集しています♪
私たちは常に立ちっぱなしでもなく、横になっているわけでもなく、座ると言うことを必ず行います。
そして何気なく座っている中でも、骨盤に良い座り方、骨盤に悪い座り方と言うものがあります。
毎日行う行動の1つですから、間違ったことを続けているよりも正しい座り方を身につけ、少しでも骨盤に良い影響を与えていきたいですよね。
ここでの内容は、産後の骨盤ケアに関心がある方にとって為になる内容になっています♪
産後はなぜ骨盤に気を使うの?
このページでは、産後の骨盤のケアに関することを紹介していくと先ほど書きましたが、まずは産後に骨盤ケアが必要な理由について最初に簡単におさらいしておきましょう。
産後に骨盤ケアを行った方が良い理由は、大きく分けると3つあります。
- 骨盤とスタイルについて
- 骨盤と体のトラブルについて
- 次の妊娠、出産について
この3つについて上から順番に解説していきます。
骨盤とスタイル
芸能人などを見ていると、産後に見事なスタイルを取り戻しているママさんがたくさんいらっしゃいます。
・・・そんな姿を見ると憧れちゃいますよね~
実は産後のスタイルと骨盤の状態は深い関係性にあり、骨盤をどうするかであなたも憧れのスタイルに近づけることは全然可能です!
わかりやすく言うと、産後にきちんと骨盤を矯正しないと、“体重が落ちにくく太りやすい体質”になってしまうんです。
たまに、2人目3人目を考えている方の中で、「どうせこの後もあるから、今は骨盤ケアしなくていっか。」と言ってそのままにしてしまう方もいらっしゃるのですが、もし骨盤のケアを放置してしまうと極端な話、次の妊娠までにブクブク太っていきやすいですし、そもそも次を考えているならば、骨盤は次の出産に臨む前にきちんとケアをした方が良いものなんです。
それが何故かと言うと、骨盤と体のスタイルは出産を重ねるたびに戻りにくくなっていくからです。
なので、美しいスタイルを手に入れたいと考えているのであれば、子供何人産もうと考えていても、その度にきちんと骨盤ケアは行った方が絶対に良いんです。
骨盤と体の不調
骨盤に限らないのですが、私たちの体は不安定な状態を特に嫌います。
体の中の不安定なものは、それを安定させるために様々な筋肉や関節に負担をかけることになってしまいます。
例えば、片足立ちをすれば身体のバランスが不安定になり、バランスを保とうと他の筋肉を余計に働かせていきますよね。
極端な例えですが、そのような感じです。
なので、産後の不安定な状態の骨盤を放っておくと、見えない部分に少しずつ負荷がかかり、いっぱいいっぱいになると腰痛や関節痛などの身体の様々なトラブルの原因となるんです。
他にも骨盤の歪みと言うのは、血流の悪化など、体の見えない部分にさまざまな悪影響を及ぼすため、産後の多くの体の不調の元になるとも言われています。
血流が悪化すると、血液で造られている母乳の質や味に大きく影響してしまいますし、身体が冷えて産後太りのきっかけにもなってしまいます。
・・・逆に良いことはなにもありません。。
次の妊娠、出産時のトラブルのリスク
次の妊娠を考えている方は“特に”気をつけていただきたいのですが、骨盤が広がると言う事は、骨盤の中のスペースが広がることにもなりますね。
また、産後の子宮は骨盤に靭帯でぶら下がっている状態です。
そのため、骨盤が歪んでいるという事は子宮にも歪みがあると言うことになります。
・・・もしもこの状態のまま妊娠をすると、子宮が歪んでいるので赤ちゃんが窮屈になってしまいます。
また、骨盤の内側のスペースが広いことにより、赤ちゃんの位置も下に下がりやすくなるため、
- 逆子
- 切迫
- 早産
などの胎児への危険なリスクが高まっていくと考えられます。
産後の骨盤は、ケアした方が良いと言われている反面、実際のところあまり気にされない方も多いのですが、今説明したような理由から産後の骨盤はきちんとケアした方が良いんです。
なぜ産後は骨盤がゆがみやすいの?
出産は、赤ちゃんを産むために骨盤が大きく開く自然なプロセスですが、その結果、産後は骨盤が不安定になりやすい状態になります。これは「リラキシン」というホルモンの影響によるもの。リラキシンは、妊娠中から出産に向けて骨盤まわりの靭帯を柔らかくし、関節をゆるめる役割を果たします。
しかし、出産後すぐにこのホルモンの分泌がストップするわけではなく、数ヶ月間は骨盤が「ぐらぐら」した状態が続きます。この間に無理な姿勢や悪い座り方をしてしまうと、骨盤がゆがんだまま固まってしまい、以下のようなトラブルにつながることも…。
骨盤のゆがみが原因で起きること |
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腰痛や肩こり |
冷え・むくみ |
下半身太り |
尿漏れや内臓の下垂 |
だからこそ、産後の骨盤ケアはとても大切。正しい座り方を意識することが、体の回復をサポートしてくれます!
産後の骨盤に悪い座り方とその理由
これからこのページのメインである、産後の座り方についてのお話をしていきます。
このページでは産後の骨盤に良い座り方、悪い座り方を紹介していますが、まず最初に産後の骨盤にあまり良くない座り方について解説していきます。
実際に骨盤にあまりよくない座り方は3つあります。
それは、
- 横座り
- ぺちゃんこ座り
- 椅子に浅く座る
この3つです。
ではその理由について上から順番に解説していきます。
横座り
この座り方は、産後の骨盤には良い座り方とはいえません。
その理由を結論から言うと、全体が歪んでしまうからです。
では、横座りで身体全体が歪んでしまう流れを見て行きましょう。
- 股関節が捻れる(左右の脚で逆にねじれます)
- 股関節の影響から骨盤がゆがむ
- 体の土台である骨盤がゆがむと背骨もゆがむ
- 股関節がゆがんでいるためその調整でひざや足首もゆがむ
- 骨盤と頭蓋骨は連動していて、骨盤がゆがむと頭もゆがむ
- 頭がゆがむと、もちろん顔もゆがむ
こんな感じで、知らぬ間にちゃくちゃくと身体全体が歪んでいってしまうんです。
座り方と言うのは、一度癖がついてしまうとなかなか改善することができないですよね。
でもこれを積み重ねていくと結果として、体全体を歪ませてしまうことになるんです。
だからこそ、意識的に正していく必要があります。
ぺちゃんこ座り
この座り方もたまに見受けられますが、この座り方に関してはお尻が大きくなりやすいと言うデメリットがあります。
ちなみにこの座り方が影響する部分は主に股関節です。
この座り方が股関節に悪い影響を与えてお尻を大きくしてしまうだけでなく、この座り方を続けると、内臓が下に下がっていくスペースができあがってしまうため、下っ腹が出たり、尿漏れなどのリスクも高くなってしまうんですよ。
椅子に浅く座る
これに関しては産後のママさんだけではなく、デスクワークの方にも言えることです。
実はこの座り方は姿勢だけの問題ではなくて、体全体のバランス、内臓の状態にも深く関係しているんです。
そのため、日常的に椅子に座る習慣がある方は椅子の奥に深く座るように意識しましょう。
また、この座り方は猫背になってしまう
というデメリットもあります。
実はこの猫背が結構大きな問題なんです。
まず猫背の状態だと、背骨が湾曲になるので腰の部分には立っている時の何倍も負担がかかってしまいます。
さらに前に出た頭は、首や肩の筋肉で支えなければいけないので、肩こり、首こりの原因となります。
それだけではなく内臓にも悪い影響を与えます。
猫背の状態の呼吸では、筋肉が緊張してしまい、横隔膜が下に下がってしまうので、心臓を圧迫されてしまいます。
このように悪影響を受けた内臓と言うのは、もちろん内臓としての機能も低下してしまいます。
そうなることによって、産後の生理痛がひどくなったりしてしまうんです。
猫背って結構色んな人がなってますし結構甘く見られがちなのですが、猫背はこれだけ厄介なものなんですよ。。
産後に良い座り方
ここまで読み進めて産後に骨盤をいたわった方が良い理由や、産後の骨盤によくない座り方がわかりました。
では、最終段階である“産後はどのような座り方を意識したらよいのか”について一緒に見て行きましょう!
骨盤に良い座り方は、意外なことにあぐらです。
あぐらは良くない!と思っている方が意外と多いのですが、他の座り方に比べると、あぐらは全然いい座り方なんです。
先ほど紹介したような、ぺちゃんこ座りなどは、股関節が内側にねじれるようになるため、そうなると外側に力が向いてしまいます。
なので、お尻が大きくなったり、様々な悪影響が出てしまうのですが、あぐらはその反対で関節が外側に向くけれども、骨盤は内側に向いていきます。
なのでこの座り方が1番影響が少ない座り方だと言われています。
・・・ただし、普通にあぐらをかいていると膝の位置が股関節よりも高くなってしまうため、骨盤が後ろに倒れてしまう恐れがあります。
これでは先ほど説明した、椅子に浅く座ると言ったことと同じ現象が起きてしまうので、それを回避するためにもクッションをお尻の下に敷くと良いですよ♪
クッションといっても産後のママさんにおすすめしたいのは円座クッション。
なんだか産後の豆知識のような解説になってしまいましたが、実際にあぐらは骨盤にとって悪影響が少ない最善の座り方ですので、ぜひ日常に取り入れてみてくださいね!
座り方と一緒に意識したい!骨盤ケア習慣
座り方を正しくすることに加えて、日常生活の中でも骨盤をいたわる習慣を取り入れると、よりスムーズな回復が期待できます。
骨盤ケア習慣①:骨盤ベルトやクッションを活用する
骨盤ベルトを正しく巻くことで、グラグラしている骨盤を支えられます。また、長時間座るときは、骨盤を立てやすくする専用クッションを使うのもおすすめです。
骨盤ケア習慣②:座る→立つときもゆっくり意識
立ち上がるときに「ガクッ」とならないよう、腹筋に軽く力を入れながら、ゆっくりと立ち上がるのがポイント。骨盤への負担を減らせます。
骨盤ケア習慣③:軽い骨盤体操・ストレッチを取り入れる
無理のない範囲で、骨盤周りをほぐすストレッチを毎日の生活にプラスしてみましょう。寝る前に数分行うだけでも、体のバランスが整いやすくなります。
正しい座り方+日常の小さな積み重ねで、骨盤ケアを楽しく続けていきましょう!