今回の体験談は、生まれてまだ間もない赤ちゃんが便秘に悩まされた時に『ある民間療法』を実践してみたらいきなり快便になった。
というお話です。
丸くころころとした体つきをしている赤ちゃんは思ったよりも筋肉がなくて当然ですが自分の身体の不調があっても泣くことしか出来ません。
筋肉が充分についてなければ『いきんで出す』ことだって不充分になりますから便秘もしやすいですし、まして生後間もない赤ちゃんならば授乳期でちゃんと便の形を成していないことも『赤ちゃんの便秘』と関係していると考えられます。
薬もマッサージも効かないということになれば冷静ではいられなくなるのはママとしては当然ですが、これを意外な方法で解決できたというのが今回の体験談です。
では、さっそくですがその方法や当時の状況も含めて一緒に体験談を見て行きましょう。
薬もマッサージも効かない便秘に悩まされた息子が『母のアドバイス』で快便!
この体験談では、当時まだ産まれたばかりだった息子の便秘が酷く、生後3ヵ月の息子の便秘が心配で心配で病院でも考えすぎだとあしらわれ、最終的にはまさかの『自分の母親がわたしの便秘の解決に使っていた民間療法』で解決したというお話です。
当時私は20代前半。
結婚してすぐに授かった長男の育児は初めてのことばかりでしたがとても楽しく、毎日戸惑いながらもなんとか夫婦で奮闘していました。
赤ちゃんとの慌ただしい生活はあっという間に過ぎていき、もうすぐ100日祝いを迎えるという頃。
準備で忙しい中、息子のうんちが出ていないことに気がつきました。
一日くらいお通じが無いということはそれまでにもよくあったのですが、お腹周りを撫でてマッサージしたり足を持ってぐるぐる回したりするだけで解消されていました。
ですが、そのときは丸三日の便秘。
こうなってくるとさすがに不安になり、次の日の診療受付が始まると同時に病院に駆け込みました。
その頃住んでいた家の近所にあった病院はあまり良い評判ではないところでしたが、田舎のためそこしか行くことができません。
大きい病院にいけば良かったのですがそこに行くには1時間かかってしまいます。
主人は当時仕事が忙しかったため休みを取ることなど頼めず、しかも悪いことにその時は車検で車が家にない状態でした。
免許は持っていましたが車がないのでは今すぐ病院に連れていくということもできません。
ましてや一日数本のバスと電車しか来ない中、3カ月の乳児を連れて遠くに行くことは到底無理のように思えました。
近所の病院の先生に事情を話したところ心配しすぎだと笑われ、最後には面倒そうに『じゃあお薬出しますからそれ持って帰ってください』と言い捨てられる始末。
しかも、まだお薬手帳の使用も徹底していなかったためか詳しい薬の内容を明示してもらうこともできず、それ以上自分から聞くこともできず帰ってきてしまいました。
その病院の先生には『この薬は便を柔らかくする』という説明だけは聞いていましたのでそれを信じて子供に服用させました。
3日分のお薬をいただいていましたが、その日と次の日服用してもお通じの気配さえ見られず、ただ子供の機嫌がよく元気そうだったのだけが救いでした。
たかが便秘、とあの先生のように笑う人もいるかもしれませんが、私はたかだか3カ月しか赤ちゃんと接していない新米ママです。
主人も育児に協力的でしたが、毎日懸命に働いてくれています。
私はなるべく負担をかけないように自分が頑張らなきゃ、自分がなんとかしなきゃ、母親なんだから! と、必要以上に真面目になってしまっていました。
息子のお通じが無くなってから5日、その日はお食い初めの日で主人の両親と私の両親の両方を招待してのお祝いをすることになっていました。
休日だったので息子は主人にお願いし、下手なりに頑張ってごちそうを作りました。
お味噌汁もきちんと出汁からとってお赤飯も炊きました。
尾頭付きの鯛は近所のスーパーにお願いして焼いてもらいました。
お祝いの時間はとても楽しく、息子も両親たちも笑顔でした。
生まれて初めてで人生で唯一無二の行事ですから手間もかかって大変でしたが、やって良かったと心から思いました。
ところが、この行事の後に母親が教えてくれたことが息子の便秘解決につながったんです。
息子の便秘に母が教えてくれた『民間療法』ですっきり解決!
みんなで後片付けをして寛いでいたとき、キッチンカウンターに置いてあった薬のボトルに気がついた母親が何の薬かと尋ねてきました。
実は5日間便秘が続いていて薬をもらった、明日の分まであるから飲んでみてダメだったら翌日の月曜日にもう一度病院に行くと説明しました。
すると突然私の両親が「アレだ!」といって立ち上がりました。
40分後、車で出掛けて行った両親が持ち帰ったのは一番近くにあるコンビニエンスストアの袋。
中にはいっていたのはキャラメルの箱で、「昔からある柔らかそうな名前のキャラメル」でした。
「これで座薬すればすぐにお通じあるから!」と言うと母はキャラメルをひとつ取り出し指で温め始めました。
民間療法みたいなものですから人におすすめはしません。
実際私も半信半疑で一度は「やめたほうがいいんじゃない?」と声を掛けました。
ですが「何言ってんの、あんたも酷い便秘になったときこれで出たんだから」と母に言われ、主人もやってみようと言ったので実行してしまいました。
温めたキャラメルを座薬のような形にした母は「1時間もしたら絶対に効くから」と自信ありげでした。
そして実際、1時間後に信じられない量のお通じを目にすることになります。
あまりの量にしていたおむつはもちろん、おむつ替え用のマットまで出たものがあふれてしまい唖然としてしまいました。
慌てる私たちをよそに息子はスッキリとしたのかキャッキャと笑い、つられてみんなで大笑いしました。
私は本当にほっとして、涙を流しながら笑いました。
子供を産んだからと言って急になんでもできるようになるわけではありません。
自分ひとりでは思いつかないようなことを知っている人もいます。
育児書だけではわからないこともあるんだなあと目からうろこが落ちる思いでした。
そんなことがあってから私はなんでもひとりでと思わずに、母や義母に相談することを覚えました。
いまだにあのときのうんちの量を思い出すと笑ってしまいます。
ちなみに次男が生まれた頃、我が家の薬箱にはあのキャラメルが常備されていました。
まぁ幸いなことに次男のときにこの『キャラメル座薬』を使う機会はありませんでしたが(笑)