長男は生まれてから首座り、寝返り、つかまり立ち、ハイハイなど順調に成長し、なんでも少し早めの時期に出来ていた子でした。
しかし『お座り』だけが何とも微妙だったのです。
一般的にお座りは生後半年くらいから腰が据わって、足を前に伸ばしたり、正座のような形で座って遊ぶことができるようになります。
お座りが初めてできる頃は、まだ背中が曲がって不安定で手をついたりしていますが、やがて背中がまっすぐに伸びて、お座りしたまま手を叩くなどとても可愛いしぐさが見られます。
しかし長男はやはり生後半年くらいでお座りをしていたものの、常に足が片方は前に伸ばし、片方は折り曲げるというスタイルでした。
保健師さんに「変わったお座りね」と言われてから気になり出し、両足を伸ばす形にサポートしてみるとすぐにまた曲げます。
あまりしつこく姿勢を変えようとすると、怒って泣き出す始末でした。
いつ見ても同じポーズで、しかも正常なお座りにすると泣き出すということで、
“もしかして足が痛いのか?先天的な異常があるのか?”
という不安も出てきました。
お座りがしっかりしてくる8ヶ月を過ぎて、もうハイハイも上手に出来るようになってもお座りポーズは変わらずで、一度整形外科に診てもらうことにしました。
医師は大丈夫だとは思うけれどレントゲンを撮ることになりました。
レントゲン室では大泣きで動いてしまうので、体をロープで巻かれ、ムチムチな体はボンレスハム状態に!
親としては心が痛み、そうまでして行った検査ですが、結果は問題なく
「単なる癖でしょう」
ということでした。
・・・癖ということがわかり、それからは気にしないで来ましたが、ある時、その癖の理由がわかった瞬間がありました。
子育て支援センターでたくさんの赤ちゃんがいるなかオモチャの取り合いのようになっていました。
その時、ふいに客観的に息子を見ていると、なんだか動きがとても素早く、次々と気になるオモチャをゲットしているのです。
その素早さは、お決まりのお座りポーズにありました。
足を片方を前、片方を後ろにしていることで、即ハイハイの体制に移れるのです!
普通のお座りでは、動き出す姿勢にもっていくまでに時間がかかるので、圧倒的に息子が有利。
生まれた時から本当によく動く子だったので、そのお座りポーズは息子が自分なりに生み出した素早く動くために必要な技だったのかもしれません。
小学生になる今でも、「走れるけど歩けないのでは?」と冗談で言われるほどのやんちゃ坊主に成長しています。笑