産後の生理と言えば、再開にタイミングは人それぞれ変わってきますが、例えば母乳育児をされていた方であれば母乳をやめてから3~4カ月後に再開するのが一般的だと言われていますね。
しかし、産後の生理が再開してから次の生理が止まってしまうなど、そういった生理不順に悩んでしまう方もいらっしゃいます。
来ると思っている生理が中々来ないとモヤモヤというか、不安要素が増えてしまいますよね・・・。
このページでは、そんな生理不順に悩む産後のママさんに向けて、生理不順の原因や、生理不順をどのように対策していくのかを一緒に見ていきたいと思います。
産後の生理不順の4つの原因とは
生理自体は毎月の楽しみ!と言うわけではなく、どちらかというとそんなに良いものでもありませんが、実際に生理が順調に来ないとそれはそれでとっても不安です。。
生理不順と言えば産後に問わず、どの時期にも起こりうることです。
なので、生理不順の原因自体は既にご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、産後の生理不順は以前のような原因とは少々変わってくるようです。
その原因は大きく分けると4つあると言われており、これからそれらについて要点を解説していきます。
プロラクチンの影響
プロラクチンは体内にされるホルモンの1種です。
産後の生理不順の主な原因としてこのプロラクチンが考えられています。
プロラクチンと言うのは、排卵を抑制する働きを持ち卒乳して母乳が止まるとプロラクチンの分泌つ量は減り、その影響から生理が再開すると言われています。
つまり、授乳中は生理を止めて母乳育児が終わってしばらくした頃に生理が来るようにコントロールしてくれるホルモンというわけです。
ただし、このプロラクチンの過剰分泌によって生理不順が起こると言われています。
何らかの理由からプロラクチンが過剰に分泌されると、生理を止めるという働きが継続されてしまうので、生理が中々来ない。という状態になってしまいます。
プロラクチンの過剰分泌は、プロラクチン分泌過剰症といわれており、大脳の下のホルモンを分泌する腺に不具合が起きてプロラクチンが過剰に分泌されてしまうと言うものです。
母乳を頻繁にあげる
一般的に、卒乳してから数ヶ月後に生理が再開します。
ですが、卒乳後から1年近く経っても生理が再開しない方もいらっしゃるんです。
その理由として言われているのが、母乳をあげている期間の長さや回数などが関係しているとのこと。
具体的な頻度としては、1日5回以上授乳を続けていると排卵が抑えられてしまうそうです。
また、卒乳してから生理が再開しても、数ヶ月は生理周期が不規則になると考えられています。
育児ストレスなどによる心の不調
育児ストレスによるトラブルは生理不順に大きく影響してきます。
私たちの脳の中にある視床下部は生理をコントロールすると同時に、ストレスの影響をとても受けやすい場所です。
育児期間中は強いストレスを継続的に受けやすいため、その影響から排卵が止まってしまい、生理が来なくなるといった報告もされているようです。
子宮の回復
子宮の回復は産後半年を目安とされています。
ゆっくりと回復していくとともに、生理もゆっくりと規則的になっていくと言う流れが一般的です。
その関係から、生理再開後すぐは生理不順になりやすいと言われており、子宮の回復とともに生理不順も落ち着いてくる傾向にあるようです。
産後の生理不順は多くの方が抱える悩みです。
ですが、産後に一般的なタイミングで生理が来ないと絶対にダメ!と言うわけでもないので、下手にストレスになってしまうくらいなら「産後は生理不順になりやすいから、今はもう少し様子を見よう」というように、受け入れてしまうことも必要かもしれません。
産後の生理不順への3つの対処方法
産後の生理不順の原因を見ていると、ホルモンが関係してるとか目に見えないことばかりでどのような対策を取ったら良いのかイメージがわきにくいものです。
ただ、原因は確かに複雑ですが、産後の生理不順への対処法は意外とシンプルです。
ここでは、産後の生理不順上の3つの対策方法について見ていきます。
- 食生活
- 睡眠
- ストレス発散
この3つが産後の生理不順対策のキーワードとなります。
食生活
まずは規則的なバランスの良い食生活を行うことが大切です。
これは、食事を食べるタイミング、栄養バランスの整った食事を食べると言う意味です。
そうすることで子宮の回復や血行を良くすることが可能になります。
産後は“鉄分、カルシウム、葉酸、亜鉛”の栄養が重要だと言われています。
中でも葉酸は産後の子宮回復を助ける働きがあると言われており、授乳中の方であれば赤ちゃんの成長に欠かせない成分ですので、積極的に摂取していきたいですね!
睡眠
睡眠は体の回復には必要不可欠です。
また、睡眠不足になってしまうとホルモンバランスに影響しやすいため、直接的な生理不順の原因ともなります。
逆に、早寝早起きの睡眠のリズムを作ることで体内時計が整い、ホルモンバランスの安定にも繋がると言われています。結果として生理不順の改善につながります。
・・・とはいっても、産後は赤ちゃんのお世話などで中々睡眠時間を取りづらいかと思います。
なので、日中でも寝れるタイミングがあれば、数10分でも目をつぶってゆっくり休むことも大切です。
特に昼過ぎ13時~16時までの30分の昼寝はパワーナップといわれ、夜に数時間寝るのと同じくらいの睡眠効果があるんだそうです。
ストレス発散
原因にもありましたが、産後の時期は育児ストレスで悩む方がほとんどです。
しかし、ストレスはホルモンバランスを乱し、直接的な生理不順の原因となるため、自分ひとりで抱え込まずに、パパ協力していきながら心のケアもきちんと行うようにしていきましょう♪
手を抜いて良い家事はたまには手抜きでやってしまっても罰は当たりません。それより、心のケアの方が重要です!
心当たりがある方は妊娠も疑おう!
産後の生理不順の原因を見つける際には、病院に行ってもまずは妊娠を疑うんです。
それだけ産後の生理不順から妊娠が発覚するのはすごく多いようです。
なので、心当たりがある方は妊娠である可能性も考慮してみると良いと思います。
なお、市販の妊娠検査薬では、性交渉からおよそ3週間で反応が出ると言われています。
もしも生理不順が気になる際は、市販の妊娠検査薬で、妊娠の有無を確認してみると良いでしょう♪
産後の生理不順で病院に行くべきタイミング
産後の生理不順で病院に行くべきタイミングは
- 卒乳して3ヶ月以上経つのに生理が来ない
- 不正出血が頻繁に起こったり、それが長期的に続く
これらの場合は病院に行くべきだと言われています。
ご自身に該当する場合は、我慢せずに病院に行かれることをオススメします。
まとめ
無責任に聞こえてしまうかもしれませんが、産後の生理不順はあまり心配入らないことが多いといわれているようです。
というのも、このページで先ほど見たように、生理不順にも様々な原因があります。
そして調べるたびに不安になりがちなのはわかりますが、そのほとんどの場合、何らかの異常による生理不順でも心配することがない場合が多く、あまり気にする必要はないと言われています。
出産を機に深いダメージを負った体の状態から、次の赤ちゃんを産むための準備をするために短期間で身体はフル稼働です。
不安になってしまう気持ちも良くわかりますが、気にしすぎないことも大切です。