産後のママの体は、免疫力が低下しているため風邪をひきやすい。
このような事実をご存知でしょうか?
通常だと、ちょっとした風邪程度であれば市販の風邪薬を飲んで少し休めばすぐに治るものですが、授乳中のママさんの場合は安易に風邪薬に手を出すこともできません。それに、育児や家事などを両立していく生活の中で、風邪を治すためにゆっくりとしている余裕もなかなかありませんよね。。
特に初めての経験の方の場合、授乳中に風邪をひいてしまったらどうしたら良いの?
と戸惑ってしまうのもよくわかります。ですが安心してください。
このページでは、まず最初に産後に風邪をひきやすい理由を見ていき、後半部分で実際に風邪をひいてしまったときの対処方法や、産後の風邪を予防するための対策を一緒に見ていきたいと思います。
また、それに加えて実際に風邪をひいてしまったときの赤ちゃんへの配慮の仕方なども同時にまとめていきます。
産後に風邪をひきやすい理由
これには産後のお母さんの体の免疫力が大きく関係しています。
また、授乳中は免疫力が低下しがち。と耳にした事は無いでしょうか?
確かに授乳期間中は、母乳を通して赤ちゃんに自分の免疫力を渡しているため、自分の免疫力がその分低下してしまう。これはいかにももっともらしい理論ですが、実は産後の免疫力の低下は日々の生活習慣の中に隠れていることが多いんです。
日々の疲れと慢性的な睡眠不足による免疫力の低下
今まさにその真っ只中であるかと思いますが、育児中のママさんは、旦那さんが仕事に行っている間に家のことをすべてこなさなければいけませんし、24時間自分なしでは生きていけない赤ちゃんにつきっきりになります。
私自身子供がいますが、初めての子育てをしたてのときは「1日中家に入れるし、愛くるしい赤ちゃんと毎日一緒に入れるのは幸せだ」なんて思ってた時もありましたが、実際慢性的な睡眠不足が続いたり、自分のやりたいことが思うようにできなかったり、疲れやイライラが溜まることが多いですよね。
こういった睡眠不足や精神的な状態と言うのは、免疫機能の約7割をコントロールする腸内環境の悪化にもつながり、結果として免疫力の低下につながってしまうと言われています。
授乳による免疫力の低下
先ほど、授乳によって赤ちゃんに自分の免疫力を渡していることが自分自身の免疫力の低下につながっている。と言う話がありましたが、授乳による免疫力の低下は、体力の消耗が大きく関係しています。
実は母乳を作るためにはかなりのエネルギーが必要とされ、それはアスリート並みだと言われています。テレビ画面で見るようなアスリート並みのカロリーの消費量となれば、それは想像はるかに超えるものであることがわかります。
このようにかなりのカロリーを消費するほどの状態と言うのは無意識のうちに相当な体力の消耗しています。これが結果として免疫力の低下につながってしまっていたのです。
食生活の乱れによる免疫力の低下
母乳を作ると言う作業は相当なカロリー消費が行われていると言う話がありましたが、それに加えて赤ちゃんのお世話や家中の家事などを行うとなれば、食事のバランスが偏って栄養不足の状態になっていると、体の免疫機能が十分に機能しない事は何となく想像がつくかと思います。
何気なく食事のバランスが大事ですよ。とは言われていますが、正直その言葉を重く家泊めている余裕はありませんよね。ですが実際に食生活の乱れが、体の免疫力の低下に大きく関わっているのは事実です。
いろんな種類の野菜や果物を積極的に取ることを心がけていきたいですね。
風邪ひいちゃったかも!その時にできるママの対処法
どれだけ気をつけていても、やはり免疫力が低下している状態だとどうしても風邪をひきやすくなってしまうのは仕方がないことです。かといって授乳中の場合は安易に今までのように、市販の風邪薬でさっさと対処することができません。
では実際に風邪を治すためにどんなことができるのでしょうか。
室内を加湿する
風邪のウィルスは乾燥した空気の状態を好みます。また部屋の中が乾燥した状態だと体内に取り入れる空気も乾燥した状態になりますので、喉も乾燥しやすくなってしまいます。そうすると喉を攻撃しているウィルスが生存しやすい環境になってしまいます。
なので部屋が乾燥すると言う事は風を余計に長引かせてしまうことにもつながります。加湿器がなければ濡れタオルを干すのでも構いません。部屋の湿度を上げるための工夫をこなしていきましょう。
昼寝をフル活用
簡単に言えばたくさん寝ましょう。これが風邪の健全な対策方法です。
しかし、母乳育児中のママさんにとっては夜寝たい時に思うように寝れないのが現実です。ですが育児中だからこそ赤ちゃんと一緒に昼寝をするタイミングがあります。
赤ちゃんが寝たタイミングで家事をしたり自分の趣味などに時間を回したい気持ちもよくわかりますが、そこをぐっと抑えて赤ちゃんと一緒に昼寝をしましょう。
こまめにうがいをする
風邪予防と言えば手洗いうがいですが、うがいをすると言うのは実際に風邪をひいている時にも効果的です。
喉のウィルスをいくらか洗い流すこともでき、喉を潤わせることもできます。可能であれば数時間おきに行えるといいと言われています。
マスクを着用
一般的に風邪予防の為、もしくは風邪をひいたときに人に移さないために外出の際マスクを着用されるかと思います。
ですがマスクを着用すると言う事は自分の口の中の環境または喉の環境を保湿することにもなります。そうすると自分の喉を攻撃しているウィルスを弱体化させやすい環境作りをすることができます。
だからこそ家にいる時もできるだけマスクを着用することをお勧めします。
それでも治らない時はどうしたらいい?
上記のような方法で数日間過ごしてもなかなか風邪が治らない。また熱にまで発展してしまった。そうなった場合はお医者さんに診てもらうのが良いでしょう。
なお、お医者さんに行く際は内科にいかれる方が多いと思いますが、場合によっては授乳中も安全に飲める薬が把握できていないこともあります。
なので産科に行くのも1つの手です。そこであれば授乳中の時でも安全に飲める薬を把握することができていますし、出産の時にお世話になったので顔を出しやすいと言うメリットがあります。
産後の風邪予防のためのポイント
産後は免疫力が低下しやすいため、風邪をひきやすいのが現実です。しかし風邪をひかないようにするためにできる事はいくつかあります。
体温を上げる
人間の免疫力は36.5度から37度ほどが1番力を発揮すると言われています。逆に体温が1度でも下がってしまうと30%ほど免疫力が低下すると思言われています。
それほど体の体温は重要だということです。では体温を上げるためには何ができるのかと言うと、
- お風呂に入る
- ウォーキングをする
- 冷たい飲み物を避ける
- 腹巻をする
などです。
部屋の中を加湿する
これは実際に風邪をひいてしまったときの対処方法でもお伝えしましたが、部屋の中を加湿させる事は風邪予防にやはり効果的です。
なお、部屋の湿度は50%から60%が良いと言われています。夏場や梅雨時などは比較的部屋の湿度が高いと思いますが、乾燥しやすい秋や冬などは、あえて洗濯物お部屋に干すのも効果的です。
マスクを着用する
やはりマスクの着用は風邪予防に非常に効果的です。家の中でもずっとマスクを着用するのは違和感かもしれませんが、少なくとも外出する際、特に人が多いところに行く時はマスクを着用されることをお勧めします。
風邪をひいてしまったときの赤ちゃんへの配慮
自分が風邪をひいてしまった時、自分のこと以上に赤ちゃんが風邪をひいてしまわないか心配になってしまいますよね。
風邪を予防するための手段として、体温を上げることや部屋の湿度を高めるなどがありました。これは赤ちゃんにとっても有効ですので、赤ちゃんの体を冷やさないように注意して見てあげることや、部屋の湿度を保つことを意識することが大切です。
また、部屋の中にいる時も自分自身がマスクをすることで赤ちゃんに風邪を移すことを予防できます。
あと、母乳育児をされているのであれば、たくさん母乳を与えることが大切です。母乳には非常にたくさんの栄養があり、たくさんの母乳を与えることで風邪に負けない体作りをすることができます。
まとめ
今までは風邪をひいても何気なく対処していたかと思いますが、産後の授乳中ともなればたかが風邪とは言え正しい知識を持って的確に対処することが重要になります。
何をどうすれば良いのか分からなくなってしまった場合は、こちらのページでまとめた内容を改めて参考にしてみてはいかがでしょうか?