今回の体験談は、産後ママにとって最初に経験する壁とも言える『母乳が出ない』という悩みをどのように乗り越えたのかというお話です。
生まれたばかりの赤ちゃんを育てているママにとって赤ちゃんが順調に育ってくれるかどうかは何をおいても気になることで、そのためには自分自身の分身として育つ赤ちゃんが満足できる母乳の量。
でもなかなかうまく赤ちゃんが満足できる量の母乳が出ない。
母乳が出ても赤ちゃんに上手に飲ませられないのか飲んでくれない。
このような悩みを解消する方法として母乳マッサージや母乳相談です。具体的にどんなメリットがあったりどんなことを教えてくれたりするのかを一緒に見て行きましょう。
産後すぐで母乳が出ない!母乳マッサージを受けた体験談
出産して初めて赤ちゃんに母乳を飲ませる時、わたしは母乳は何もしなくても出るものだと思っていました。
けれど初めて赤ちゃんに母乳を飲ませる時は、なかなかうまく赤ちゃんの口に入らず、ようやく咥えてくれたと思ったら痛くてたまりませんでした。
そのくせほとんど母乳は出ずに、赤ちゃんの体重はあまり増えてはくれませんでした。それでも何度も母乳を飲ませていれば、いずれ出るのだと思っていましたが、産後2週間経っても母乳はあまり出ずに、産婦人科の助産師の指導のもと、母乳とミルクを合わせて飲ませる混合で過ごしていました。
その時に飲ませていたミルクの量からすると、わたしの母乳はほとんど出ていかなったのだと思います。
そして母乳を飲ませ終えたあと、母乳がでるようにと毎回搾乳をしていたのですが、それにもだいぶん時間がかかるため、疲労の原因にもなっていました。それでも助産師が、搾乳をすることによって母乳が出るようになると言っていたので、それを励みに頑張っていました。
母乳のメリットとしては子どもの免疫力がつくということ、そして母体側も治りが早くなるということです。
デメリットとしては、飲める量が少ない時はすぐに赤ちゃんがお腹が空いて泣き出して母親があまり休むことができないということです。
金銭的なことと、母乳のメリットを考えて、わたしは母乳のみでできないかを周囲の人に相談しました。
そのときに、初めての出産したときは、最初は母乳が出ない人が多いということを知りました。そして、そういう人たちのために母乳マッサージというものがあることを教えてもらいました。
わたしは近くの母乳マッサージをしているところに予約をして、行ってみることにしました。
そこでは、まずは赤ちゃんがどのように母乳を飲んでいるかを見ます。赤ちゃんが母乳を飲む時には、乳輪全てを含ませるように咥えさせなければいけません。
母乳を飲ませる時も、抱き方がいろいろあることを教わりました。
わたしの赤ちゃんは、飲み方も上手みたいで、吸う力もあるようでした。
けれども赤ちゃんも、哺乳瓶のほうが楽に吸うことができるので、母乳をあまり飲まないのだろうということでした。
そういうことは、産婦人科では教えてもらうことができませんでしたし、初めて知ることが多かったです。
その後に母乳マッサージを受けて、乳腺が詰まりやすくなる食べ物や、ついつい食べてしまうお菓子の注意点、そして母乳が出やすくなる食事の話を聞きました。
わたしの場合は、母乳の量はまずまず出ていましたが、飲ませるミルクの量が多いためにお腹が空かず、母乳を飲ませる間隔が空きすぎていたことが原因になっているようでした。
ミルクの量は産婦人科の助産師さんの指導通りにしていましたが、わたしはここで母乳マッサージをしている人の言うとおりに、ミルクの量を減らすことにしました。
そしてもう一つ、水分を摂取する量が少ないとも指導を受けました。丁度夏の時期だったので、わたしも気をつけて多めに取っていたのですが、母乳で出る量もあるので、さらに多くの水分が必要な状態であることを初めて知ることができました。
また、母乳後の搾乳も、疲労の原因になるのでしなくてもいいと言われ、それはとても嬉しかったです。搾乳は時間もかかりますし、搾乳する時間を休むことや睡眠をとることができます。
そのほうが母体も回復するし、疲れがなくなるぶん、母乳も出やすくなるということでした。母乳マッサージを受けて1週間経ち、わたしは産後1ヶ月になっていました。
それでも母乳の量はあまり出ずに、ミルクの量は当初の半分ほどまで減らすことができていましたが、なくすことができませんでした。
この時点では、赤ちゃんの体重は順調に増えていましたし、母乳マッサージの方と相談して、思い切ってミルクをなくすことにしてみました。
お腹が空いてよく起きてしまうかもしれないと心配されていましたが、赤ちゃんはミルクがないとわかったら、母乳をしっかりと飲んでくれるようになりました。
きちんとした咥えかたができるようになったことと、赤ちゃんも飲み方が上手になったから、というものあると思います。
わたしの身体も悪露が続いていて、産後は回復があまりよくありませんでしたが、赤ちゃんがたくさん母乳を飲んでくれたおかげか、母乳をよく飲むようになってからは順調に身体の調子は戻ることができました。
今は母乳にこだわらなくても、ミルクがあるので最初からミルクで行くという人もいます。
けれども、もしも母乳を飲ませたいという人がいて、でも母乳が出ずに困っている人がいたら、母乳マッサージを受けることをお勧めします。
産婦人科では忙しくて相談することがなかなかできませんし遠慮してしまいます。
けれども母乳マッサージでは、母乳をあげるときに赤ちゃんの咥え方や抱き方、育児について悩みがあれば気軽に相談することもできるので、育児の不安も軽減することができます。
一つでも悩みや不安が解消されれば、育児が楽しくなると思いますよ。