今回も産後の育児中に困ったママの体験談シリーズをご紹介したいと思います。
今回のテーマは『授乳と睡眠』についてです。
産後の授乳育児中は、ママ自身も寝ることもままならないほど頻繁な間隔で授乳をしなければならない時期があります。
もちろん、赤ちゃんの方もママのおっぱいで満足できない部分や寂しさ、甘えたい気持ちがあるので頻繁に泣いて目を覚ましてはおっぱいを求めるのですが、あまり度を越したものについては身体を壊してしまっては元も子もないので対策を考えなければなりませんよね。
今回の体験談はこういった産後の授乳期にありがちな悩み事を乗り越えた方のやり方を見て一緒に見て行きたいと思います。
いろいろ試した結果困り果てたわたしがやってみた授乳と睡眠の体験談
わたしが産後の子育て中に起こった困った一番のことは、子供の授乳と睡眠の問題です。
産後すぐから、一歳四ヶ月の断乳まで毎日が辛くて泣くこともありましたが、子供が四歳になった今では懐かしくも感じます。
産後一ヶ月~一歳四ヶ月の断乳まで。
子供が産まれてからの一ヶ月間、粉ミルクと母乳の混合授乳をしていました。
完全母乳だと主人の育児参加が少なくなるので、混合授乳にしていたところ、母乳の出が良すぎて、乳房が痛くなり発熱。
乳腺炎になりました。
近くの母乳外来、マッサージしてもらえる助産院を探し、駆け込みました。
マッサージで乳腺につまった母乳を出してもらい、完全母乳の指導を受けました。
その後、一歳四ヶ月の断乳まで完全母乳、夜中も眠れない日々が続き、心が折れそうになりました。
授乳中は夜中も頻繁に起きる子で、多いときは三十分~一時間おき、明け方になってようやく二時間ほどまとまった睡眠をとれる状況でした。
泣く度に授乳を繰り返していたので、母子ともに睡眠不足になっていました。
育児本を数十冊読みあさり、これというものはいくつか試してみました。
朝は決まった時間に子供を起こすようにし、昼間はたっぷり運動させ、適度な日光浴と規則正しい生活を心がけました。
母乳が美味しくないから泣くのかと思い、私自身の食生活にも気を付け、大好きたったカフェインを控え、乳腺が詰まらないように、和食中心の食事に切り替えました。
子供にはたくさん話しかけ、穏やかに接するようにもしました。
子供が六ヶ月の頃、育児本にあった一人寝のトレーニングにチャレンジしました。
子供が泣いてもすぐには行かず、数分待ってから側に行き、優しく声かけと背中トントンをして子供のいる部屋から出る、また泣いたら少し待って側に行き背中トントン・・ 少し落ち着いたらまた部屋を出る。
この繰り返しをするうちに一人寝ができるようになるという手法も試してみましたが、やはりこれもダメでした。
もう体がボロボロになって疲れきっていました。
この頃、子供が一歳を過ぎて離乳食をしっかり食べるようになっていたので、思いきって一歳四ヶ月で断乳することを決意しました!
今思うと、断乳はもう少し早くても良かったのかなと感じます。
母乳のメリットは、母子の絆を深めやすい、授乳に準備が要らず荷物もなし。
簡単で早い。当然ながらミルク代もかかりません。
デメリットは、父親の育児参加が少し減る、ママ以外の人が寝かしつけできない、母子ともに睡眠不足になりやすい、乳腺炎や乳頭が切れたり、母体に負担がかかるなど。
粉ミルクと母乳、どちらにもメリットとデメリットがあるので、ママが元気でたくさん笑顔になれる授乳方法を選ぶのが一番よいと思います。
子供にミルクをあげる経験は、子供を慈しむとても貴重な経験なので、粉ミルクの場合はパパにも参加してもらうと、後々の育児も楽になるような気がします。
最後に私の断乳の方法をご紹介します。
まず、断乳の二週間ほど前から毎日、子供に「もうすぐおっぱいバイバイだよー」と優しく言い聞かせをします。
この時、子供が言葉をわかること、離乳食をある程度食べていることが断乳時期の目安になるかと思います。
断乳決行の日はできればパパにも手伝ってもらい、夜の寝かしつけをママ一人でしないようにします。
夜は子供があまりにも泣くとママの心が折れて授乳してしまうからです。
断乳の日の朝、私はオッパイにマジックでへのへのもへ字を書き、乳頭に絆創膏を貼っていました。
子供が泣くと、それを見せオッパイバイバイだよーと言って聞かせました。
昼間はごはんや、おやつで何とか誤魔化せるのですが、問題は夜です。
ここで、パパにも協力してもらい、泣いたときは背中トントンや「大丈夫だよー」、「寝ていいよー」と声かけしてもらいます。
ママはオッパイが張って痛いので抱っこもできません。
これを二日ほど続けると、何と三日目の夜には授乳なしで朝まで寝てくれました。
四歳になった今でも朝まで一度も起きずにぐっすり眠る子になりました。
私の方は、三日ほどオッパイが張り発熱、激痛でしたが、1日一回だけ、お風呂で搾乳します。
この時の搾乳は、搾りすぎないように。
少し張りが治まる程度に搾ります。
痛みが治まれば、搾乳する間隔を一週間おき、一ヶ月おきと空けていくと、自然に元の状態に戻ります。
断乳後半年くらいで搾乳しても乳汁が出なくなりますので大丈夫。今のところトラブルもありません。
完全母乳は、母親への体の負担がとても大きいと私は感じました。
でも子供と密に触れあう貴重な体験でもあります。
母乳でなくてもたくさん抱っこしてあげたり、スキンシップをとったり子供と触れあう方法はいくらでもあります。
一つ言えるのは、ママが幸せに笑顔でいることが、子供にとっても旦那様にとっても一番幸せなことだと思います。
子供の命を守り、慈しみ、育てることはとても責任が重く貴重な体験です。
上手に手抜き、息抜きしながら、長い育児を時には苦しくも楽しく続けていけるようにしたいですね。