先日、島根県の雲南市で行われたe-soprtsの説明会に出席させていただきました。
みなさんはe-soprtsについてどのくらい知っていますか?
35ラボでも取り上げた子供がゲームしたり、動画を見ることをやめないから宿題や勉強などができないというようなママさんパパさんの声からそのあたりの記事も過去に作成させていただきました。
e-soprtsというのはElectronic Sportsの略語であり、ビデオゲームを使用して対戦を行うスポーツ競技という意味があります。現在では子供にe-soprtsを教えるスクールなどもあるくらいで、海外では世界で活躍することを目指した子供が通う有名スクールもあるくらいなんです。
しかし、日本において親世代ではなかなか理解が進んでおらず、一部の人にしか本当の意味において知られていないのが現状。
そこで親世代にe-soprtsがどんなものなのか、世界においてe-soprtsがどんな存在なのか、親世代が子供がe-soprtsに触れる際にどんな態度で見ればいいのかなどを詳しく解説し、今後世界の中でどのような流れが起こるのかなどを今回は島根県e-soprts連合のスタッフさん方が市役所において説明会を開かれたんです。
この説明会の内容も含めて、今回取り上げる子供とゲームの依存の関係についてみていこうと思います。
まず一つの結論から、昔はゲームをやると頭が悪くなるという風潮があったのですが、ゲームと
「もうゲームやめなさい!」
「…分かった」と素直に言ってくれればいいのに、スマホを取り上げると、まるで別人格になったように暴れたり、叫んだりする。そんなお子さんの姿を見て、一人で深く傷ついているママさんへ。「うちの子、ゲーム依存なの…?」と、先の見えない不安に絶望しているかもしれませんね。でも、大丈夫です。あなたは決して一人ではありません。そして、今からでもできることはたくさんあります。

ゲーム依存は「病気」?そのメカニズムと正しい知識
世界保健機関(WHO)は、2019年に「ゲーム障害(Gaming disorder)」を国際疾病分類に正式に登録しました。これはゲームをすることが「習慣」ではなく、「病気」として認識されたことを意味します。では、なぜゲームに「依存」してしまうのでしょうか。
ゲームをプレイすると、脳の報酬系と呼ばれる神経回路が刺激され、ドーパミンという快楽物質が放出されます。このドーパミンは、「もっと快感が欲しい!」という欲求を生み出し、ゲームをさらに続けたいという強い衝動を引き起こします。これが、ゲーム依存のメカニズムです。
依存しやすいゲームの特徴
・達成感や承認欲求を満たす報酬システム
・終わりがなく、際限なくプレイできる仕組み
・オンラインでの人間関係や競争
・課金要素による射幸性の刺激など
まず各家庭のママさんパパさんには、こういった現状があることを認知してもらうことが大事になります。
「うちの子だけじゃないんだ…」と、まずは自分を責める気持ちを少し手放してみてください。これは、お子さんの意思が弱いからではなく、脳のメカニズムが関係しているのです。
子供のゲーム依存と睡眠の関係
子どものゲーム依存と睡眠の問題を考える上で、最も重要なのは「時間」という要素です。夜間に長時間ゲームをすることで、子どもの心身にどのような影響が及ぶのかを理解しましょう。
1. 「ゲームそのもの」ではなく「時間」が問題である科学的根拠
海外の大学の専門家による研究では、「ゲームの暴力性や内容が直接的に心身に悪影響を及ぼす」というよりも、「夜間の長時間使用による睡眠不足や生活習慣の乱れ」こそが、学業不振や情緒不安定の主な原因であるという見解が多く示されています。
- 睡眠相後退: 特に思春期の中学生は、体内時計が後ろにずれやすく(夜型化)、夜遅くまでゲームを続けると、睡眠相後退(寝る時間と起きる時間が遅れること)が加速します。週末に夜更かしして、月曜日の朝に起きられないというパターンが典型的です。
- ブルーライトの影響: ゲーム画面から発せられるブルーライトは、睡眠を誘発するホルモンであるメラトニンの分泌を強く抑制します。これにより、布団に入っても脳が覚醒状態となり、寝つきが悪くなります。
- ドーパミンの過剰放出: ゲーム中は報酬系の快感物質(ドーパミン)が放出されます。この興奮状態が続いたままでは、脳がリラックスできず、深い睡眠に入ることが困難になります。
つまり、ゲームを「悪」と決めつけるのではなく、「睡眠時間を削る行為」を問題視することが、適切な対応へと繋がります。
2. 睡眠不足が引き起こす心身への悪影響
子どもにとって、適切な睡眠時間の確保は、大人以上に重要です。睡眠不足は、単なる眠気だけでなく、学習能力や精神の安定に深刻な影響を及ぼします。
| 悪影響の分野 | 具体的な症状 | 長期的なリスク | 読者の気持ち |
|---|---|---|---|
| 学業・認知機能 | 授業中の集中力低下、記憶力・思考力の低下 | 学習成績の低下、学校不適応(不登校など) | 「成績低下は睡眠不足が原因だと理解できた」 |
| 精神・情緒 | イライラ、些細なことでキレる、感情のコントロール不良 | うつ傾向、不安障害のリスク増加 | 「落ち着きのなさは体力の問題ではないと知った」 |
| 身体の健康 | 倦怠感、免疫力低下、視力低下、肥満のリスク増加 | 自律神経の乱れ、慢性的な体調不良 | 「ゲームだけでなく、子どもの体そのものを心配する」 |
3. 適切な「睡眠習慣」を確立するための独自ルール
ゲームと睡眠を両立させるためには、「何時まで」ゲームをしてもいいのかを、親子で科学的な根拠に基づいて話し合い、ルール化することが不可欠です。
- 就寝90分前ルール: 寝る90分前にはゲームを含む全てのデジタルデバイスの使用を終了させましょう。これにより、メラトニンの分泌が正常化し、スムーズな入眠につながります。
- 寝室への持ち込み禁止: スマートフォンやゲーム機を寝室に持ち込まないルールを徹底しましょう。誘惑を物理的に排除することが、深夜の隠れての使用を防ぐ最大の防御策です。
- 朝型の生活を促す: 夜のゲーム時間を制限するだけでなく、朝の起床時間を一定に保つことが、体内時計を整える上で最も効果的です。朝日を浴びる習慣をつけましょう。
- 「ゲームの区切り」を意識させる: ゲームには「セーブポイント」や「区切り」があることを理解させ、その区切りで潔くやめる練習をさせましょう。これは、現実社会での時間管理能力にも繋がります。
子供のゲーム依存を解決する「3つの対処法」
「じゃあ、どうすればいいの?」そう思っているママへ。今からでも実践できる、具体的な対処法をご紹介します。
| 対処法 | 具体的な行動 |
|---|---|
| 1. ルールを「一方的に」決めない | ・「ゲームは1日1時間」と一方的に決めるのではなく、お子さんと話し合って一緒にルールを作る。 ・ルールを破った時のペナルティも一緒に決める。 |
| 2. ゲーム以外の「居場所」を作る | ・お子さんが夢中になれるような、ゲーム以外の趣味を見つける手助けをする。 ・家族で一緒に楽しめる時間を作る。 ・学校以外の第三者との繋がりを作る。 |
| 3. 専門家に「相談」する | ・どうしても解決できない場合は、一人で抱え込まず、児童相談所や心療内科、カウンセラーなど、専門家に相談する。 ・お子さんの状態を客観的に見てもらうことで、解決の糸口が見つかるかもしれません。 |
大切なのは、「子供をコントロールしようとしないこと」です。お子さんの気持ちに寄り添いながら、解決への道を一緒に探していきましょう。
勉強時間や塾や家庭教師など親が決めるパターンが多く聞かれますが、子育てというものは親が強要せずに、しっかりと子供の声を聴いて子供から選択できるように親がサポートしてあげるというのが正解です。
そのためいろんな情報を親が子供に渡してあげ、それらを子供がトータルで判断するという行動を選ぶように導いてあげましょう。
他人に決められたものは、長続きしない傾向にあるし、興味のないものに強要されると嫌いになってしまう可能性すら出てきます。
よくあるご質問(Q&A)
- Q1:ゲームを取り上げたら暴れました。どうすればいいですか?
- A1:お子さんが暴れるのは、ゲームから得られる快楽を奪われたことに対する拒絶反応です。まずは落ち着いて、お子さんの気持ちを「辛かったね」「悲しかったね」と受け止めてあげましょう。
- Q2:ゲームの時間を守りません。どうすればいいですか?
- A2:ルールを破った時は、一緒に決めたペナルティを実行しましょう。しかし、頭ごなしに怒るのではなく、「一緒に決めたルールだったよね」と冷静に伝えてあげることが大切です。
- Q3:ゲームのルールを一緒に決めても、守ってくれません。
- A3:ルールが厳しすぎるのかもしれません。お子さんの状況に合わせて、ルールを再検討してみましょう。「どうして守れないの?」と理由を聞くことも大切です。
- Q4:ゲームをしないと、友達との会話についていけないようです。
- A4:ゲームは、お子さんにとっての重要なコミュニケーションツールです。ゲームを全否定するのではなく、ゲームを通じて友達とどんな話をしているのか、興味を持って聞いてあげましょう。
- Q5:ゲーム依存は治りますか?
- A5:お子さんの状態や、ご家族の協力次第で、改善は可能です。一人で抱え込まず、専門家や支援機関の力を借りながら、少しずつ改善を目指しましょう。
Q6:ゲームを「あと5分だけ」と懇願されたら、どう対応すべきですか?
A6: 「5分」を許容すると、それが習慣化し、ルールが崩壊しやすくなります。事前に決めたルールを「家族の健康を守るための約束」として貫き通しましょう。代わりに「明日の放課後、30分多くやってもいいよ」など、他の時間帯での代替案を提案し、交渉の余地は持たせつつ、睡眠前のルールは絶対だと伝えましょう。
Q7:ブルーライトカットメガネは、本当に効果がありますか?
A7: ブルーライトカットメガネは、目の疲れ軽減には効果がありますが、メラトニンの分泌を抑制する光の波長を完全に遮断できるわけではありません。また、ゲーム自体の興奮作用は残るため、「物理的にデバイスから離れること」に勝る効果はありません。あくまで補助的なものと考えましょう。
Q8:寝る前に音楽を聴くのも、睡眠を妨げますか?
A8: デバイスの画面を見なければ、ブルーライトの影響は抑えられます。しかし、聴く音楽の種類によっては脳を興奮させる可能性があります。寝る前は、歌詞のない静かなクラシックや、ホワイトノイズなど、リラックス効果のある音を選ぶようにしましょう。
Q9:子どもが「みんなやっているから」と言って、深夜までやめません。
A9: 思春期の子どもにとって、仲間外れは大きな恐怖です。しかし、健康が最優先であることを伝えましょう。「みんな」がやっているかどうかではなく、「あなたの体」にとって何が必要かを考えさせることが大切です。担任の先生やカウンセラーに相談し、学校全体での啓発活動を促してもらうことも一つの方法です。
Q10:ゲーム時間を早く終えるために、親が一緒に区切りを見つけてあげてもいいですか?
A10: はい、最初は大いに結構です。子どもと一緒にゲームをプレイしたり、近くで見守ることで、「あと〇〇をクリアしたら終わり」という区切りを親が提案しやすくなります。親が関心を持つことで、子どもも隠れてやらなくなる傾向があります。
まとめ
「もうどうしていいかわからない…」と、一人で深く悩んでいたママさん。でも、もう大丈夫です。あなたは、このブログを読んで、お子さんのことを真剣に考えている。その気持ちこそが、何よりも最高の「愛」の形です。
確かにゲームのやりすぎによって宿題や勉強の頻度が低下するのは問題ですが、一方で「他人とのコミュニケーションが学べる」「いろいろな知識が身に付く」とった声が子供たちから上がっているのも事実。
そして、『親しい友人が増える』『自分や他人を認められるようになる』『自分の居場所ができた』という調査結果もeスポーツ団体が出しています。
ただし、そこにはゲームをする相手に対する配慮や敬意、そして大会などへの健康への意識などが必要になるんです。
ここで気が付きませんか?
これらはリアルの社会と同じなんです。
相手を大事にする、自分を大事にする、ゲームの時間を自分で管理するなどゲームから学び、それを実社会に生かすことをママやパパがサポートしてあげるというのが正しい親の導きにつながるのではないでしょうか?
私たち35ラボは、様々な方面から声をかけていただき、それらがママさんやパパさん、子供たちにどう活かせるのかを考え続け、しっかりと声をあげていきたいと思っています。
ゲームを完全にやめさせる必要はありません。問題は、ゲームではなく「睡眠時間を奪う使い方」にあります。あなたは、この知識を武器に、お子さんを責めるのではなく、適切な睡眠の重要性を教える「最高の睡眠コンサルタント」になれます。適切な時間管理を身につければ、お子さんはゲームを楽しみながら、学校生活にも集中できるバランスの取れた生活を送れるようになるはずです。
さあ、このブログを読んだら、まずは深呼吸をして、お子さんに「ゲームのことで、ちょっと話さない?」と優しく声をかけてみませんか?「ゲームを取り上げよう」とするのではなく、「一緒に考えていこう」という姿勢が、きっと、お子さんの心を動かします。あなたのその小さな一歩が、きっと、素晴らしい未来を連れてきてくれます。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の効果を保証するものではありません。