上の子が2歳だった頃の出来事です。
まだ言葉も中途半端に覚えていて、とにかく覚えたての言葉を発したいという時期でした。
本人も喋るのが楽しいらしく、一緒に買い物に行くと何かしらヒヤッとさせられました。
ハプニングその①
上の子がトイレトレーニング中で、自宅でうんちがでるといつも
「うんちでたね、すごいね。」
と私と一緒になって大喜びしていたのですが…
ある日の昼間、近くのスーパーで2人で店の中に入ると急にうんちがしたいとその場で地団駄踏み始めたので、子供を抱えて急いで女子トイレへ直行しました。
そこで2人で洋式のトイレのところに入ったのですが、子供が見事うんちができた瞬間大声で
「ママ?おっきいの出たね!すごいね!えらいね!」
と拍手しながら叫んだのです。
女子トイレ内はその日に限って混み合っていて、恐らくトイレ内の人全員が子供の声を聞いていたと思います。
子供がうんちしたのに、何故か私が大物のうんちをしまかのように子供に褒められ…
もう恥ずかしくて急いでトイレの手洗いを済ませ子供と出ました。
うん、すごいよ?
スーパーでうんちができたんだもの素晴らしいよ?
でも、頼むから大声で報告するのは自宅だけにしてくれ。
と思った瞬間でした。
ハプニングその②
上の子がDVDでとなりのトトロにハマっていた時期でした。
大きくて丸いものはなんでもトトロ!
と指を差しながら喜んでいうブームが来ていて微笑ましく見ていたのですが…
またまた近所のスーパーで事件は起きました。
近所に住む60代後半くらいの白髪の優しそうなマダムに声をかけられ、子供のことを見ると
「あら可愛い盛りね、これどうぞ。」
とポケットから飴玉を取り出して子供にくれたのです。
その場で子供もありがとうと言い嬉しそうにはしゃいでいました。私もマダムにお礼を言いその場を去ろうとしたその時のことです。
子供がまだマダムが近くにいて十分声が聞こえる距離で
「大きいトトロが飴くれたね、トトロ優しいね!」
とこれまた大声でニコニコ話したのです。
その場の空気が一瞬にして凍りつきました。
マダムは少し振り返りやや引きつった笑顔で手を振ってくれましたが、私は大量の冷や汗をかき声にならない声ですみませんを連呼しながら何度も頭を下げその場を退散しました。
もちろん子供はそんな私を見て不思議そうな顔をしていましたが、私は気が気じゃないくらい焦っていたので、それからしばらくはトトロのDVDは封印しました。
子供の言葉は正直すぎて本当に笑えないくらいの出来事が多々ありました。