一般的に産後クライシスと言うのは、出産後およそ2年以内に夫婦の愛情が急激に覚めてしまう現象のことです。
産後クライシスになり夫婦の愛情が冷めてしまうことが原因で離婚に発展してしまう夫婦は、年々増加していて今では社会問題になりつつあると言われています。
なお、厚生労働省の調査によると、母子家庭になったときの子供の年齢が0歳から2歳の段階が最も多く全体の約3分の1を占めていたことがわかりました。
その政府の調査結果から、離婚してしまう夫婦のおよそ3分の1が産後クライシスによるものが原因だということが考えられます。
産後クライシスと言うのはささいなことから始まるものですが、離婚まで発展してしまうとても強いものなんです。
- なぜ産後クライシスになるのか?
- 産後クライシスはいつどんな時になるの?
- 産後クライシスはいつ終わるの?
- 産後クライシスの改善方法
- マインドフルネス(瞑想)をすると優しくなれる
- 産後クライシスで離婚して最も後悔することってなに?
- 産後クライシスのまとめ
なぜ産後クライシスになるのか?
産後クライシスになってしまった方の多くは、子供を出産するまでは夫のことをとても愛していて夫婦関係もうまくいっていたという方が非常に多いんです。
それにも関わらずなぜ突然産後クライシスに陥ってしまうのか、産後クライシスの原因として考えられるものは次のようなものがあります。
夫に父親としての自覚が全くない
子供が生まれたことをきっかけに、通常では父親になる自覚が生まれる大切な時期であるにも関わらず一向に父親としての自覚が芽生えない、そんな夫に対して気持ちが一気に冷めてしまうようです。
夫の育児参加不足
父親の自覚がない夫と言うのは、自分の暇な時間を子供との触れ合いよりも自分の趣味に当てようとする傾向があるそうです。
さらには悪いパターンで言うと少し子供と遊んだだけで「俺はイクメンだ!」と言って、本来は妻と同じように育児に参加する責任があることを自覚していない夫に対して、だんだんと嫌気がさしてきて覚める原因となってきます。
ホルモンバランスの変化
出産後は誰でも女性ホルモンのバランスが大きく変化してきます。
そのため母親というのはどうしても涙もろくなったりイライラしやすくなったり情緒不安定になっていくもんなんです。
そういったホルモンバランスの変化の流れで夫に対して攻撃的になってしまったり、夫に対して嫌悪感を感じやすくなったりしてしまいます。
イクメンブームによる妻の焦り
近年日本ではイクメンという言葉が流行しています。
中には他所の夫のパパぶりを知って羨ましがってしまうと同時に、なにもしない自分の夫と比較をして不満を募らせてしまうということもあるようです。
さらにはイクメンブームに乗っかり夫が料理を作ったりしてくれるのは良いのですが、キッチン周りを盛大に汚しては片付けもせず子供と遊ぶだけで家事を手伝ってくれないなど、いいとこばかりを横取りされるのも夫に対して嫌気が差してしまうのも原因だといわれています。
夫婦間のコミニケーションが不足
結婚し、出産を経て家族を手に入れた男性というのは達成感や安心感から端をねぎらう気持ちが表現しなくなってしまう傾向にあるようです。
そういった傾向から夫婦間のコミニケーションがうまくいかなくなり、最悪の場合離婚まで発展してしまいます。
・・・以上の事は本当に些細なことかもしれませんが、産後クライシスというのはこういった小さなことから起こりうるものなのです。
産後クライシスにはどんな症状があるのか
産後クライシスの症状の例をいくつかあげていきたいと思います。
私の場合は、パートナーが外国の方だと言うこともあり出産前はスキンシップが多いのが当たり前でした。しかしながら、出産した後はそういったスキンシップが嫌で嫌で仕方ありませんでした。私は旦那に頼むから構わないで。そう伝えその状態が1年ほど続きました。その後も少しは緩和したもののやはり毎日スキンシップがありそれが本当に苦痛でした。
最初の1ヵ月間は育児の大変さで気づかなかった旦那の行動に、育児に慣れてきた2ヶ月目ごろから急に行に触るようになってきたんです。夫が家事を手伝ってくれてもイライラ。自由に身軽に動いている姿にイライラ。夫は特に何も悪くないのですが何気ない夫の行動についついイライラしてしまい、最終的には触れられることすら嫌悪感を抱くようになってしまいました。
私の場合は子供が生まれて3、4ヶ月下あたりでした。夫から話しかけられたとしても無表情でそっけないばかりしてしまいました。夫が仕事に行った後も、私はなんであんな態度をとってしまったのか。そんなつもりはなかったのにな。いつも仕事がんばってくれているのに申し訳ないな。そうやって思うのにもかかわらず、家の中で旦那の顔見るとやはりイライラが止まらないんです。それを繰り返す毎日でした。
私は出産直後から旦那に興味が持てなくて会話もしたくなく、旦那が家にいても気まずい、どうでもいいようなことでイライラし始めた。そういった感じでしたね。さらに出産した後夫のローンが判明したり、夫が転職したことによる金銭的な問題が夫への気持ちが覚めてしまう原因だったかと思います。金銭的なことも産後クライシスの原因かもしれません。
これは実際にあった産後クライシスの例です。
これらはほんの一例ですが、こういった状態に近いと思う方は産後クライシスを疑った方が良いかもしれません。
産後クライシスはいつどんな時になるの?
産後クライシスは、家庭状況やその人の性格やさまざまなことが絡んでくる為、いつどんな時になるかというのを明確にすることはなかなか難しいものです。
ただ、多くの方は先ほど書いたような産後クライシスの原因がこつこつ積み重なってそれが何らかの形で爆発してしまったときに、産後クライシスになっているという傾向にあるようです。
日常的に産後クライシスの原因となってしまうようなことが起きている場合は、産後クライシスになってもおかしくない。と言うふうに身構えるのも良いかもしれません。
産後クライシスはいつ終わるの?
こちらも状況によって個人差があるためいつ終わるかということを具体的にお伝えすることは難しいですが、私が調べた感じだと以下の例がありました。
- 子供が2歳になった位まで続きました。
- 子供が3ヶ月になった頃に自然と無くなりました。
- 子供が1歳になる頃まで続きました。
- 子供が3歳になるまでずっと続いていました。
…このように数ヶ月で終わる方もいれば、子供がある程度何年か成長していくまで産後クライシスの状態が続いてしまうという方も少なくないようです。
産後クライシスの状態が長く続けば続くほど離婚のリスクも高くなってしまうため産後クライシスはできるだけ短い期間に留めておきたいところですね。
産後クライシスの改善方法
ここで産後クライシスを改善する3つの方法を紹介したいと思います。
日ごろからのコミニケーション
会話を良くする夫婦は良い関係を築けると言いますね。
それは産後クライシスでも同じことでお互いの気持ちをしっかりと理解しあうことで産後クライシスなんて怖いもんではありません!
そのためいやいやでもコミニケーションを増やすように心がけていけると良いかと思います。
また、夫の様子をよく観察して少しでも育児や家事を手伝ってくれたようなときは、たとえそれがうまくできていなかったとしてもありがとうの一言をかけると状況は大きく好転しますよ♪
夫を他人と比較しない
近年イクメンが増えたり友達の旦那さんなどと、自分の旦那さんを比較することは避けましょう。
あなたの夫にはあなたのお隣の良いところがあり他のどこの旦那さんにもきっと悪いところはあるはずです。
他と比較してしまうことで劣等感を生むだけですので、目の前のことにフォーカスし旦那さんの良いところを見てあげられると良いですね♪
産後の体が大変なことを自覚する
出産した後は、ホルモンの量とバランスが著しく崩れてしまうものです。
ホルモンは目に見えないものですが人の体と心に大きく影響与えます。
こういったホルモンバランスの問題や睡眠不足、または出産の傷を抱えたまま世の中のママ達は育児をしています。
自分の心と体が今大変であることをしっかりと自覚し、今はホルモンのせいで夫の行動が許せないだけだと冷静に理解することが大切です。
時間が達ホルモンのバランスが戻ってくるとともに夫に対する嫌悪感も薄れてきます。そのことをしっかりと夫に話理解してもらうよう心がけましょう!
マインドフルネス(瞑想)をすると優しくなれる
産後クライシスで離婚して最も後悔することってなに?
産後クライシスのまとめ
いかがでしたか?
産後クライシスの原因や産後クライシスの症状などを見て、自分と当てはまったでしょうか?
当てはまったからといって不安になる事はありません。
先ほどまとめた産後クライシスの改善方法などを実践することで産後クライシスの状況を少しでも改善することにつながっていくかと思います。
また、改めて産後クライシスはホルモンバランスの回復とともに徐々に薄れていくことをたまに思い出すことも大事なことです。
子供の為にも、最悪の事態になってしまわないように産後クライシスとは上手に向き合っていきたいところですね!