産後クライシスはいつからいつまで? 産後クライシスという言葉を聞いたことがありますか? 出産が終わり、ひと段落した状態で夫婦関係が悪化するという産後クライシス。 多くの夫婦の間で引き起こされている産後クライシスは悩みにもなるし、最悪のケースは 離婚なんてケースもあるようなので、しっかりと仲良く夫婦関係を築いていきましょう。
産後クライシスは子供に愛情を注ぐチャンスでもある?
産後クライシスの原因
赤ちゃんが生まれたということは生活環境もリズムも変わっていきます。それだけ大きな変化があることは妊娠しているときからわかっていても、なぜ産後クライシスがおきてしまうのでしょうか。 産後クライシスの原因となるものはどういったものがあるのでしょうか。
- ホルモンの変化
- 子どもへの対応
- 夫婦での意見の相違
- 将来への不安
- パパが底立てに参加してくれない
大きく分類するとこの5つが産後クライシスの原因としてあげることができます。
ホルモンの変化
妊娠から産後まで女性の場合、ホルモンバランスが大きな変化をする時期でもあります。妊娠することで赤ちゃんを育てるためにホルモンの大量分泌があって、出産が終わることで一気に大量分泌していたホルモンは不要になってそれまでのバランスが乱れるんですね。
多くの方が妊娠してから産後の時期にイライラしたり、体調を崩したりするのはこのためなんです。こういったホルモンバランスの乱れによるイライラなどが産後クライシスの原因となるということは誰にでも起こり得るものなんです。
子どもへの対応
赤ちゃんが生まれることによって、ママは生まれたばかりの赤ちゃんがどうしても一番に考えてしまいます。赤ちゃんは守られなくてはいけない存在なので当たり前のことなのですが、夜泣きや授乳など今までとは大きく変化が生まれる瞬間が産後という時期なんですね。
出産が終わるまで夫婦関係が円満でも、育児をする中で育児疲れやイライラが募っていき、赤ちゃんに当たるということができないためにパパに当たってしまうというのも産後クライシスの原因となります。
夫婦での意見の相違
育児の方針や、育児と家事をどう行っていくのかなど、生活環境が変わる中で夫婦間の意見の相違が生まれやすいというのも産後クライシスの原因となりやすくなっています。
ママとしてはこれだけ育児が大変なのに理解してくれないとか、育児への参加が少ないなどの意見が出やすく、反対にパパとしては理由もわからないのにいつもイライラいしているママに不満を募らせたりといった悪循環に陥りやすくなっています。
将来への不安
子育てをしていると孤独を感じやすく、家事ややるべきことと自分のやりたいことなど、なかなか思うようにいかない中で、漠然とした将来への不安を感じやすいのも産後特有のものではないでしょうか。
このままでいいのか、その答えは出ないからぶつけようもない感情がストレスなどの蓄積につながり、自分は頑張っているのに誰にも認められないような状態になったら産後クライシスへと発展してしまってもおかしくはありません。
パパが子育てに参加してくれない
パパは仕事があるからと自分の中では納得しようとしても、思い通りにならない子育てはとても大変なものです。自分だけ時間ややりたいことを犠牲にしているような感覚にもなりやすいため、いくら仕事に疲れていてもパパは多少なりとも子育てに参加してあげる出来だと思います。
強力をしてくれないパパというのは、ママさんの会話の中でも断トツに会話に出やすい内容なんですね。口コミサイトでも出やすい内容なので、パパの子育ての参加は一緒に話し合っていきましょう。
どんな人が産後クライシスになりやすいの?
産後クライシスの原因を見ていくと、頑張り屋さんのママ、まじめなパパという組み合わせになるほど、産後クライシスの影響は大きく、夫婦関係が悪化しやすい傾向にあるというのが見えてきます。
誰かに言えないといった場合も、問題が深刻化するので、単身赴任などで友人がいないケースなども注意したいものです。
産後クライシスってどんな意味?状況?
クライシスという危機、局面、崩壊を意味する英語が使われているので、少し難しく感じてしまうのですが、語源としてはNHKの情報番組の中で使われたものが定着した経緯があります。
産後2年以内に夫婦間の愛情が著しく冷めてしまう現象
と定義されるのが産後クライシスの意味なんですね。
出産までは仲の良い夫婦だったのに出産を経て、急に夫婦仲が悪くなるというのは経験していない第三者から見たらとてもおかしなことに感じるかもしれません。
産後クライシスは、ママが自分でもなぜこんなにイライラするんだろうと感じることが多く、いったいいつまでこんな状態が続くんだろうと感じることがあります。
原因の項目でも説明したのですが、個人差があるものの、ホルモンバランスが整ってくる出産から半年程度で収まる方もおられれば、2年以上もかかってしまったなどといったケースもあるようです。
産後クライシスから離婚というケースも実際あるようですよ。
産後クライシスはうつ病とは違うの?
産後クライシスと産後うつは何が違うのでしょうか。
一言で言ってしまえば、産後クライシスは夫婦間の不仲の状態で、産後うつは精神的な不安定を引き起こす病気なんです。
産後クライシスの対策│ママができること
産後クライシスは原因を見ても、どうしようもないものと、起こってもしょうがないというものの2パターンがありましたよね。そういった内容をふまえてママができることを見ていきましょう。
- 産後の状態を受け入れる
- 休める日を作るようにする
産後の状態を受け入れる
産後クライシスの原因を把握したうえで、自分がそういった状態にあることを受け入れるようにしましょう。イライラしたりするのを誰かのせいにしたりすると、より状況が悪化するケースがあるため、イライラの原因となったことやものなどを書きだしたりすることで落ち着く場合もあります。
産後クライシスを受け入れて、つらくなったらパパに言葉で伝えるようにするというのは、感情も収まるし、言われないとわからないという会話のやり取りも減ってくるでしょう。
休める日を作るようにする
育児はとても大変なものです。だからこそ、自分一人でいっぱいいっぱいにならないように、両親に預ける日も作ったり、パパと話し合って今日は夜までゆっくりしてくる日などを作ることが、息抜きにもなるしすっきりもします。
保育園や子育て支援サービスに相談してもいいでしょう。
産後クライシスの対策│パパができること
今度はパパができる産後クライシスの対策を見ていきましょう。
- 現状を受け入れること
- 家事や育児をサポートする
現状を受け入れること
パパは産後クライシスを起こしている状態のままに驚いたり、戸惑ったりする場合が多いのですが、その際の反応がママのストレスになる場合もあります。
産後クライシスは、変化の大きさに個人差はあるもののほとんどの夫婦間で起こるものです。
自分がイライラしているときに、正論で追い詰められたり、ダメなところを指摘されると余計にイライラしてしまうように、ママもイライラしている理由さえ分からない場合があるため、話を聞くだけとか、受け入れるだけを意識するとうまくいくことが多いんですよ。
家事や育児をサポートする
家事や育児は想像以上に大変なものです。育児に参加している育メンの方々が声をそろえて仕事なんかの何倍も育児は大変だと言われているように、育児の大変さを理解してあげて、家事や育児に積極的に参加するようにしましょう。
何をやればいいのかわからないというそぶりが、イライラにつながる場合があるので、自分で考えてできることからするようにしたらbest!しかし、それでもわからない場合は、ママに聞いてコミュニケーションも大事にするようにしましょう。
ただし、男性の場合はついつい上から目線になることがあります。「手伝ってあげようか?」「なにかしてあげようか?」というような発言が、ママからしたら、あなたの子供でもあるから手伝って当然でしょと思われることもあります。
「何かできることないかな?」などといったようにやさしく聞いてあげましょう。
まとめ
産後クライシスになったとしても、やはり重要なのは夫婦で協力して子育てをすることです。 この時期だからこそ目いっぱい子供に愛情を注いであげる期間だと割り切って、 笑顔の絶えない家庭にしていきましょう。