産後は体の回復やホルモンバランスの乱れ等の様々な影響から、体にたくさんの変化が現れます。
その変化は良いものばかりではなく、不快な症状につながるものもあります。
その中の1つとして湿疹も存在します。
そもそも湿疹ってなんだろうと言うと、簡単に言えば皮膚の表面に現れる炎症です。
原因は後ほど詳しく紹介しますが、原因は1つではなく実に様々で人によっても違ってきます。
また、湿疹ができてしまうと激しい皮膚の痒みに悩まされ、かに刺された時とは、比べ物にならないですよね。
そこでこのページでは、産後の湿疹に悩んでいる方に向けて、産後の湿疹の原因やその対処法などについて解説していきたいと思います。
最後には産後の湿疹と向き合う上で重要な「食」について見て行きたいと思います。
産後の湿疹の原因
産後の湿疹の原因と言えば、産後ならではの体の変化によるものや、産後の状況などが関連してくる場合もあり、産後の湿疹の原因は大きく分けると3つあります。
免疫力の低下とホルモン
産後の体はとても免疫力が低下した状態にあります。
また、ホルモンバランスの影響により肌のバリア機能も低下している状態です。
そういった状況であることから、今まででは刺激を受けてもなんともなかったような物質に対しても負けるようになってしまい、それが湿疹や炎症として現れてしまうんです。
ストレス
人間の体はストレスを受けることによって直接的な肌トラブルの原因となってしまい、それが湿疹の元となります。
産後は、慣れない育児や、これから先の生活の不安など、人によってストレスの原因は様々ですが、共通して言えるのは多くの人がストレスを受けやすい時期であると言うことです。
睡眠不足
産後の時期は子供の夜泣きなどから、睡眠不足に悩む方も少なくありません。
人間の体は夜の10時から深夜の2時の間に熟睡していないと、効率の良い肌の回復ができないため、それが肌の機能の低下につながり湿疹の原因となります。
産後の湿疹の対処方法
先ほどまでの内容から、産後は湿疹ができやすい時期だということがわかりました。
ですが、本来悩まなくてもいいはずのことに悩むのはできれば避けたいですよね。
そこでこれから、産後の湿疹の5つの対処方法について解説していきます。
掻きすぎはNG
湿疹ができてしまうと、そのかゆみはとても強烈ですので、掻きむしりたくなる気持ちはよくわかるのですが、ご存知の通り確実に悪化してしまう元となるので、絶対にやめてください。
免疫力を上げる
産後の湿疹の原因として、免疫力の低下と言うものがありました。
そのため、原因を潰すと言う意味でも免疫力を上げると言うのは、産後の湿疹を対処する方法としてはとても有効的です。
そのためには、栄養バランスが豊富な食生活の見直し、規則正しい生活リズムと言うのがとても大切になってきます。
母乳を止める
湿疹の中には、授乳中に飲んではいけない薬しか聞かないような場合や、赤ちゃんのよだれ自体によってかぶれてしまうというケースも存在します。
そのような場合は、できれば避けたいことですが、母乳を辞めると言うのも必要になってきます。
ただ、ミルクで育てても、赤ちゃんはきちんと元気に育っていくので深刻になる必要はありません。
漢方薬の活用
基本的に、授乳中は薬を避けたいところですが、やり方によっては、赤ちゃんに影響がないものを選んだり、飲み方に工夫をすることで赤ちゃんへの悪影響を防ぐことができ、湿疹の改善を図ることができます。
睡眠時間の確保
これもとても重要なことです。特に、早く寝ることを意識することで、肌の回復にとても重要なタイミングで熟睡することが可能になります。
睡眠時間を確保することと、眠りに入るタイミングをできるだけ早めて10時ごろにすることで、効率の良い肌の回復ができ、湿疹の改善につながります。
食べるものにも気を遣う
食べるものによっても、アレルギー反応起こして湿疹が発生してしまうという可能性もあるため、可能であれば食べ物も意識していく必要があります。
アレルギー反応が起きやすい食べ物は、
- 牛乳
- 卵
- ナッツ
- チョコレート
- 魚介類
- 牛肉
- 豚肉
などです。
もちろんこれらの食べ物を食べたからといって、必ずしも湿疹につながると言う訳では無いです。
あと、その人の環境やその日の体調によって変わってきますが、湿疹が発生した際に、それらの食べ物との関連がないか?
と言う所にも注意を向けると良いかもしれません。
湿疹の予防と改善に対する好ましい食生活
産後は、母乳の栄養など、その他様々なことに気を使わなければならないため、湿疹に関連する食べ物まで気が回らないかもしれませんが、可能であれば、食事を和食中心にしていく事も効果的です。
湿疹は、いってみれば皮膚の病気であり、皮膚の健康状態がきちんと保たれることで予防や改善につながります。
極端な話、現代では食の欧米化が進み、動物性の食品の摂取量が圧倒的に増えています。
言い換えると、アレルギー反応を起こしやすい食品をたくさん摂取するような食生活に変わってしまった。と言うことです。
本来の日本人の食である和食と言うのは、皮膚の健康だけにはとどまりませんが、皮膚の健康維持に重要な役割を果たす栄養素が、欧米の食事よりも豊富に含まれています。
そういったことから、食事の中心を和食にすることで湿疹などの肌トラブルを予防し改善して行く事につながるんですよ。