産後の忙しい毎日の中で、体の不調のサインでもあると言われている肌トラブルを起こすケースも非常に多くあります。 今回は子どもに怒りやすいとも言われているあせもを特集していこうと思います。
産後にあせもを繰り返すのは私だけ?肌トラブルに注意しよう!
あせもや蕁麻疹などの肌トラブルは子供が鳴りやすいというイメージを持っているかもしれませんが、産後のママに起こりやすい症状でもあります。
かゆみを伴い、理由もわからないのに何度も繰り返す方もおられるため、どうしても予防や対処をしっかりとしていきたいものです。
放置すると悪化する肌トラブルは、育児や家事をしなくてはならないママにとっては避けたいものです。
通常時のあせもの原因
あせもの原因というのは基本的に体にかいた汗を放置して、皮膚の中で汗の通るところが詰まってしまい、炎症や水ぶくれなどを発生させて、かゆみを伴うぶつぶつを引き起こしてしまいます。
この汗をかいている自覚がない場合でも、無意識の中で汗がでて、その汗が雑菌などの繁殖でにおいやかゆみにつながるため、汗のかきやすい夏シーズンだけではなく、冬なども体を清潔にするということは、当たり前のようですが大事なことなんです。
また、汗のかきやすさは気温だけではなく、湿度にも影響されるため、梅雨シーズンも注意が必要になります。
できやすい時期というのは6月から9月があせもが起こりやすい傾向にあります。
産後にあせもや湿疹になりやすい原因
あせもというのは、産後という時期でなくても起こるものなのですが、産後には起こる環境が整っていることが
ではなぜ産後という時期はあせもや蕁麻疹などの皮膚トラブルが起きやすいのでしょうか。
産後のあせもの主な原因はホルモンバランスの変化とお肌のバリア機能の低下があげることができます。
2つの原因があるようにあげましたが、両方とも密接に関係しています。
妊娠してから産後しばらくはホルモンバランスが整うまで様々な影響があるのですが、その影響の中の一つが肌トラブルにつながるんですね。
エストロゲンは日光に対する過敏性を増加させ、プロゲステロンはメラノサイトを刺激してシミなどの色素沈着が発生しやすくなったり皮脂の分泌を促進させるなどの働きがあり、産後の肌トラブルは多くの方が苦戦する悩みになるんですね。
一般的に出産後1ヶ月を目安にホルモンバランスの乱れは落ち着くと言われるのですが、これは個人差があり、1年くらい肌トラブルに悩まされるという方もおられるんですね。
そして育児や家事によるストレスなども肌のバリア機能を低下させる原因となります。
ストレスには育児疲れも含まれるため、ホルモンバランスの問題と合わせると産後にあせもや肌トラブルに悩まされるのが多くのママが経験するのも納得の条件下なんです。
あせもの種類
あせもというのに種類がある音をご存知でしょうか。
医学的には、「紅色汗疹」「水晶様汗疹」「深在性汗疹」という名前で3種類のあせもが存在します。
その中で「深在性汗疹」というのは日本人はあまり関係ないと言われているので、ここではその他の2種類を見ていきます。
産後のママさんがなりやすいあせもや、乳幼児がなりやすいあせもは同じものなのかも一緒に見ていきましょう。
紅色汗疹
基本的にあせもというもののほとんどがこの紅色汗疹です。
肥満傾向にある方や汗をかきやすい人、乳幼児や湿度が高かったり気温が高かったりとした汗のかきやすい環境にいる方などほとんどの方にできやすい種類のあせもです。
特徴としては皮膚表面に1~3ミリ程度のぶつぶつができ、かゆみと熱が感じられ、この上に汗をかくとチクチクしたり、ピリピリします。
かゆみを強く感じるために湿疹になりやすく、アレルギー体質の方や皮膚が弱い方も症状がでやすいため、早めのケアや病院などで適切なケアをしてもらう必要があります。
水晶様汗疹
紅色汗疹と比べて、皮膚の表面に近い部分の管が詰まることでできるあせもで、激しい日焼けをしてしまった場合や大量に汗をかいた後や発熱の後などにできやすい傾向があります。 特徴は小さめの水疱が集まっているようになるのですが、かゆみやできた部分の発熱などの自覚症状はほとんどなく、数日程度で自然に治るケースがほとんどです。
産後のあせもや湿疹の治療法
あせもになると産婦人科や皮膚科で診察してもらうのがいいのですが、授乳中でも薬の副作用など考えるとどんな治療がされるのか気になりますよね。
塗り薬や内服薬などは、持病があるとかアレルギーを持っているなどといった場合は個人個人で対応されるのですが、多くの場合どのような治療をされるのかをまとめてみました。
蕁麻疹
蕁麻疹もあせもの延長と考えるとやはり治療が必要な場合があります。
蕁麻疹の場合は基本的には抗ヒスタミン薬が処方されるのですが、同じ抗ヒスタミン薬でも授乳中に使えるものと、使わないほうがいいものがあります。
抗ヒスタミン薬を処方された場合は、自分が授乳中であることとをしっかりと医師に伝え、授乳中でも使えるのかを確認するようにしましょう。
湿疹
あせもが湿疹になった場合、軟膏やローションといった外用薬が主に処方されます。このような塗り薬は傷口になった部分から薬の成分が吸収され血管を通るといったケースは、授乳中でも気にするような量ではないと言われているため、安心して使っていいと言われています。
市販の治療薬などを使う際の注意点
病院に行く時間のない場合、市販薬や治療薬などをドラッグストア等で購入することもあるかと思います。
そのような際は、薬剤師さんに授乳中でも使えるのか、薬剤師さんがいない場合は裏面の説明書きやホームページを参考にするようにして、自己判断しないようにしましょう。
事前にあせもや湿疹を予防するには?
あせもはできてしまうとかゆみがさらにストレスを呼ぶので、できることなら事前に予防したいものです。 産後のあせもは生活習慣の改善などで予防することができるため、予防策を見ていきましょう。
肌を清潔にするのと保湿
エアコンの効きすぎや肌に合わないスキンケアなどは、お肌の乾燥やバリア機能の低下を招く可能性があります。
産後、特に授乳中は今までの肌質ではなく、変化している肌に合わせたスキンケアをすることがお肌を守るためにも必要になります。
また湿度の低いシーズンは加湿器を使うとか、洗濯物を部屋干しするなどと部屋の過失をすることが肌の乾燥予防にもなります。
栄養バランスを意識した食事
肌トラブルになるのが肌の免疫猟区の低下やバリア機能の低下にあるのなら、食生活で免疫をあげるために栄養バランスを意識した食事をすることが、あせもの対策にもつながります。
産後は母乳のためにも栄養を意識しているので、お肌のためにも食事での栄養バランスのいいものを考えるようにしましょう。
ただし、中には食事を栄養まで考えることを毎日続けると、それ自体がストレスに感じるという方は、適度に手を抜いたり、サプリに助けてもらうという選択肢も視野に入れるようにしていきましょう。
疲労とストレス
産後は育児や家事などママはとても忙しい時期なんです。
両親の家が近くて育児を手伝ってくれているというのならかなりうれしいのですが、なかなかそうは言ってられません。
育児疲れやストレスを抱え、それを誰かに相談することもできない方もおられるでしょう。しかし、そういった環境はさらにストレスを加速させたり、心身の疲れにつながります。
産後うつにもつながるし、体の免疫力も下げてしまいます。
あせもの予防だけではなく、心身の健康のためにもママにお休みをあげるように周囲で協力したり、家事代行サービスを使うなど適度なリフレッシュをするようにしましょう。
友達と時にはランチに行ったりカラオケに行ったりするとストレスの発散にはいいですよ。
紫外線対策
紫外線対策はお肌へのダメージを軽減することにも、汗自体の対処にもなります。
ただし、肌の抵抗力が落ちているため、妊娠前に使っていた日焼け止め自体が肌に合わなくなっていることも考えられるので、使う前にパッチテストを行ってから使うようにしましょう。
産後でもBBQやお花見、お祭りなど外出する機会がある場合は特に注意したいものです。
妊娠する前は大丈夫でも、産後になってからアレルギーに悩まされる方もおられるので、日傘、長袖の洋服、日焼け止め等のUVケアなどの紫外線対策を考えていきましょう。
また子供に日焼け止めを使う際も、刺激の少ない専用品を使うようにして、さらにそれが肌に合うかを事前にパッチテストをしてからの使用を心掛けましょう。
産後のあせも産婦人科や皮膚科へGO
あせもは強いかゆみを感じて我慢したいと思ってもなかなか難しいものがあります。家事も育児もしなくてはならないママにとっては深刻な悩みになる場合もあります。
かゆみが収まらない、肌が赤くなっているということ自体がお肌が疲れていたり、体がストレスや疲労のサインを出しているのかもしれませんよ。
悪化させる前に産婦人科や皮膚科にいって早めに対処してもらうというのが、一番いい方法かもしれません。
あせもが悪化して外出もできないとか、かゆみによってストレスを赤ちゃんにあたってしまうとなれば、せっかく大変な思いをして大事な赤ちゃんを産んだのに
育児は誰もが大変な思いをしてやっています。あなたも頑張っていると思います。
だからこそ自分の身体も大事にしてあげてください。
病院に行く時間もないよという声も上がると思いますが、いかないで悪化させることは悪循環を招く可能性があります。