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産後2ヶ月までの過ごし方で知っておいた方がいいこと

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長い妊娠期間を経て、ようやく本格的な育児がスタートすると思いきや、産後間もなくと言うのは、特に自分の体を大切にすることも意識しなければならない時期でもあります。

ただ、産後は安静に過ごしましょうね。と一言で言われても、具体的にどのような過ごし方をしたら良いのか?という部分について、迷われてしまう方も少なくありません。

そこでこのページでは、産後の過ごし方の中でも、特に繊細な部分でもある産後2ヶ月までの過ごし方について解説していくほか、合わせてデリケートな産褥期についても解説しています。

これから出産を控えている方や、出産したばかりだと言う方は、特に参考にしてみてはいかがでしょうか?

産褥期の体の回復の過程

まず最初に、この後に解説する産後の過ごし方の内容が入りやすくなってくるように、産後1ヵ月以内の、産褥期の体の回復について見ていきましょう。

そもそも産褥期と言うのは、産後1ヵ月半位までの期間になります。この期間は、体の回復に伴い、様々な変化があります。
そこで、それらの変化について一つ一つ解説していきます。

子宮復古

簡単に言えば、膨らんだ子宮を急速に元の状態に戻す変化のことです。
このおかげで、妊娠中に膨らんだ子宮は、だいたい2ヶ月位で妊娠前の元の大きさに戻り、中身も元の状態に回復します。

会陰の傷

出産のときに、会陰切開をした後の傷は、およそ産後1週間以内にしっかりとくっついてきます。
完全に治るまでには1ヵ月前後はかかるかと思いますが、産後から10日程度たてば、傷も目立たなくなり、痛みもだんだん引いてきて、ちょっとした動きも楽になりますよ。

悪露

産後は、粘着性のある出血がしばらく続きます。これが悪露です。
日数とともに出血の量も減ってきて、だんだんと色も薄くなってくるはずです。そして大体1ヵ月半前後で悪露もなくなってくるようです。

後陣痛

赤ちゃんが生まれた直後は、大きくなった子宮が元の大きさに戻ろうと動き始めます。このときの強い子宮の収縮が後陣痛だと言われています。

どうしても痛い場合は、痛み止めをもらったりして乗り切るのですが、産後4日程度すればだんだんと後陣痛はなくなって痛みも引いてきます。

このように産後1ヶ月から2ヶ月程度の間に、出産の際に伴った疲労やダメージの回復を一気に行っていくんです。

産褥期に起こりがちなトラブルと対策

人間の体はよくできていますが、完璧では無い為、回復しなければならない産褥期でも、思わぬトラブルが発生することもあります。
これからそれらについて解説していきます。

子宮復古不全

子宮復古に関しては先程開設した通りですが、場合によってはこれが十分に行われない場合があり、子宮がなかなか元の状態に戻らなくなってしまいます。
そうなると、感染症や子宮内膜が炎症を起こし、不眠になったり、妊娠しても流産になりやすいなどの弊害を伴ってしまいます。

お腹の痛みが長い期間続いたり、悪露が全然変化しないと言う場合は、早めにお医者さんに診てもらうことが大切です。

産褥熱

これは出産中も含めて産後10日までの間に2日以上の38度以上の熱が続いてしまう状況を指します。これは、会陰の傷をきちんと消毒し、悪露はパット交換をこまめに行って、常に清潔を保つようにすることで予防することができます。

排泄が困難になる

毎日のことですので決して軽い話ではないのですが、出産の影響で骨盤が緩んで関係で、産後三日間、排尿しづらく感じる場合があります。
ですがこれは、体の回復とともに落ち着いてくるので焦る必要はありません。

産後うつ

産後は、幸せいっぱいな反面、昼も夜も関係ない私に育児に追われ、十分な睡眠時間を取れずに悩んでいるママも少なくありません。多くの方がそのような状況ですから、私も我慢しなきゃ。

といってついつい頑張りすぎてしまいがちですが、これが心に悪い影響を与え、精神状態が不安定になってしまう場合があります。
そういった状態が2週間以上続いてしまうと、うつの症状の可能性が高いため、家族の協力を得たり、精神科医を受診するなどして、心のケアをきちんと行う必要があります。

産後の過ごし方

このページのテーマである産後の過ごし方について解説していきたいと思います。
まず、産後2週間までの話についてですが、産後から大体1週間位で何も問題がなければ、母子ともに退院することができます。
ただ、母体はまだまだ十分に回復していないため、ママのする事はオムツ替えと授乳だけで済むような状況を作ることも大切です。

また、まだ湯船につかることができないため、お風呂の際は軽くシャワーを浴びて、その後会陰切開の傷は消毒して常に清潔を保つ事は忘れないでくださいね。

産後3週間

このくらいになると体の回復が進んできて、だんだんと楽になっているのを感じると思います。そうなってきたら少しずつやることを増やし、だんだんと日常生活に体をならしていきます。

あくまで無理をすることはまだ良くないですが、家の仕事も体の負担がない程度の軽いものであれば、はじめていっても大丈夫です。

ただ、入浴はこの時もまだシャワーだけにしておきましょう。買い物も、できるだけ家族に頼んだり、ネットスーパーや宅配サービスを使って、できるだけ外出をしないようにしてください。

産後1ヵ月

このタイミングになると一家月検診を受けると思います。その時に特に問題がないと言われたら、いろんなことが自分でできるようになってきます。
しかし、このときは赤ちゃんの授乳間隔がまだまだ短いため、夜中にゆっくり眠る事はできないと思います。なので日中でもきちんと寝れる時は寝ることを意識してください。また外出の時間も少しずつ増やし、湯船につかることも可能になってきます。

産後5週間

このくらい達人、何も問題がなければほぼ妊娠前と同じような生活をしても問題ありません。逆にこの時期になってまでもずっと横になってばかりいるとどんどん体力が落ちてしまい、今度は逆に体の回復を遅らせてしまう場合もあります。

産後2ヶ月

このぐらいの時期になれば、いつも通りの生活が送れるようになると思います。あわせて、月経が再開する方も中にはいますが、母乳育児をされている場合はもっと遅い方もいるようです。

気をつけたいのは、妊娠前のようにいろんなことができるようになったからといって、張り切りすぎてしまうと逆にストレスが溜まってしまいます。せっかくできることが広がったのですから、出産と言う大仕事を終えた自分に対するご褒美がてら、心のリフレッシュにも時間を当てたりするのも大切なことだと思います。
また、ウォーキングをしたり、体の回復のためのエクササイズや体操など行ったりするのも良いですね。

1ヵ月検診を終えるまでは性行為も控える

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産後の夫婦生活再開のタイミングについて、気になる方もいらっしゃるかと思います。
再開する際は最低でも産後の1ヵ月検診が終わってからにしたほうがよさそうです。
また、1ヵ月検診にて問題がないことがわかればその後再開しても良いのですが、もしも産後の肥立ちが遅れているなどの何かしらのトラブルがある場合は、それが落ち着くまでは控えることをお勧めします。

産後の体の回復を早めるには

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出産後間もなくは特にいろんなことが制限されストレスが溜まりがちですが、1ヵ月検診にて問題がない状態を作るためには、産褥期に体の回復を最優先させる必要があります。
そのためにできることとしてとにかく安静にすることや、家事は旦那さんに手伝ってもらうもしくは必要なこと以外はできるだけしない。といったことが効果的といましたが、それに加えて産褥運動を取り入れたり、食事の際は鉄分、カルシウム、タンパク質などの栄養を積極的に取り入れることを心がけたいところです。
なお、どんな食べ物を食べたら良いの?と言われると上記の栄養素については上げるとキリがないためわかりやすく言うとヘルシーな和食を心がけると良さそうです。
 
クックパッドで和食を調べると、たくさんのメニューが出てきます。
2つ、3つのシンプルなメニューに固執せず、いろんなバリエーションのメニューを取り入れることで、栄養の偏りを防ぐことができ、なおかつ産後の体の回復に必要な栄養素を幅広く補給することができます。

まとめ

このページでは、主に産後の過ごし方について解説してきました。

ここでは順調にいったパターンで話しましたが、産後すぐに無理をして動きすぎてしまうと、体の回復に遅れが出てしまうため、特に産後1ヵ月以内の産褥期の時期は、先ほども書いたように、赤ちゃんのオムツ替えや授乳をするぐらいな気持ちで体をいたわってあげて下さいね。