
顔や足などのひどいむくみにお悩みではありませんか?
実は、産後の体の悩みとして多く挙げられることの1つにむくみがあります。実際に質問サイトなどでも、産後のむくみに悩んでおられる方の相談の投稿がたくさん見られます。
むくみは確かに多くの方が悩むことの1つではありますが、その原因ははっきりとしており、その解決法もきちんとあります。正しく対処することで、きっとあなたのむくみも解消されるでしょう。
このページでは、そのための正しい知識をわかりやすくシェアしていきたいと思います。産後のひどいむくみにお悩みの方は必見です☆
むくみの正体を簡単におさらい
私たちが普段むくみと言っているそのものの正体は一体なんなのでしょうか?
むくみの正体は体内に余分に溜まった水分です。血流が滞ったりリンパの流れが悪かったりすると、体の細胞と細胞の間に水分が溜まってしまいそれが目に見えるほど膨らんでいき、むくみとなります。
基本的にむくみは体のどこにでも起こり得るものなのですが、大抵の場合は顔、手、足に現れます。
産後のむくみの原因と仕組み
産後のむくみの原因は、産後の体や生活の変化、ホルモンバランスなどが大きく関係しています。
それらを一つ一つ見ていきましょう。
出産をきっかけに急激に水分が減少
妊娠中は大量に水分を蓄えます。それは妊娠状態を保つために血液量を増やすためです。
しかし、出産した途端体内からありとあらゆる水分が出ていき、突如極端な水分不足の状態を体が感じ取ってしまいます。そのように感じ取った体は、次に体内に水分を溜め込もうと働きかけてしまいます。その時に余計に水分を体に溜め込んでしまい、余分に溜まった水分がむくみとして現れてしまいます。
しかしこれが原因の場合は、産褥期を過ぎれば次第に治っていくのが一般的です。
授乳による水分不足
子供を出産し母乳育児をされる方の場合、母乳は血液からできますから、母乳を与えるほど体内から水分が抜けていきます。そうすると先程の内容と同じ原理で体にむくみが発生しやすくなります。
特に、新生児期から生後3ヶ月ごろまでは頻繁に授乳を行うと思います。この時期は特に体から水分が失われやすいため意識的な水分補給が必要となります。
しかし授乳の頻度が落ち着いてくるとともに、こちらも次第に落ち着いてきます。
自律神経の乱れ
赤ちゃんは非常に愛くるしく育児も楽しい反面、その分育児によるストレスも大きいかと思います。このストレスが自律神経を大きく乱してしまうのです。
このような状態だと血液の流れが悪くなり、その時に体内に余分に水分が溜まっているとむくみができやすい状態になります。
運動不足や寝不足
家事や育児に忙しい産後のママさんは、どうしても運動不足や睡眠不足になりやすい状況下にあります。このような状態は体の基礎代謝を下げ、同時に体の血流も悪くさせてしまいます。
つまり、体の循環が悪くなってしまうため、むくみが発生しやすくなってしまうのです。
産後のむくみ解消方法
産後のむくみ解消方法として効果的な内容は、運動や食事の要素だけではありません。
いくつかありますので、それらを一つ一つ解説していきたいと思います。
適度な運動を心がける
やはり、むくみの解消には運動が非常に効果的です。
何故かと言うと、体を動かすことでリンパの流れや血流が良くなり、むくみの原因となる水分の排出をサポートすることができます。
産褥期の時期はなかなか運動ができないと思われがちですが、産褥体操と言う体操ができます。これをするだけでもむくみ解消効果は十分に期待できます。
なお、産褥期が過ぎた後は、ウォーキングを行ったりヨガやピラティスなどに挑戦するのも効果的です。
継続すればするほどその効果を期待できるでしょう。
減塩を心がける
むくみは塩分を減らす食事が効果的です。なぜ塩分を減らす必要があるのかと言うと、塩分には体内にたくさん水分を取り込もうとする働きがあるのです。
つまり、塩分をたくさん摂取してしまうと、体に余計な水分が溜まりやすくなってしまうのです。だからこそ減塩食を心がけることが大切なんです。
カリウムの摂取を心がける
カリウムと言う栄養には、体内に含まれている塩分を汗や尿として体の外に排出する働きを促すサポート効果があります。
つまり、ちょっと塩分を摂りすぎてしまった。そんな時にカリウムがたくさん含まれているバナナやワカメ、ほうれん草などを食事で摂取することで塩分コントロールが可能になります。
足の下に枕を敷いて寝る
枕もしくはクッションでも構いません。寝る時に足の下に置いて寝るとそれだけでも血流が良くなり起きた時に足がパンパンにむくんでしまう。
こういった状況を回避することができます。
こまめに足湯を行う
そんなに頻繁に行わなくても良いですが、足湯を行えば行うほど足元の血流を促進することができそれが直接的なむくみ解消につながります。
特に産後1ヶ月経っていない方の場合、湯船につかることができないかと思いますので、そんな時こそ足湯が効果的です。
気になる部分をマッサージ
マッサージを行うことでその部分の血流やリンパの流れを促進することができます。
そうすることで体内に溜まってしまった水分やその他にも老廃物などを排出することもできます。これを足湯をした後に行うとさらに効果的です。
むくみ改善用着圧ソックスを活用
むくみ改善のための着圧ソックスと言うものがあります。
これを履いているだけでも足元のむくみに効果的ですので、なかなかむくみケアのために時間が作れないと言う方にこそオススメかもしれません。
こんなむくみは要注意!受診の目安
産後のむくみは多くの場合、時間の経過とともに自然に改善しますが、中には医療機関の受診が必要なむくみもあります。以下のような症状がある場合は、早めに医師に相談しましょう。
✅ 片足だけがむくんでいる
左右で明らかにむくみの差がある場合は、**血栓(深部静脈血栓症など)**の可能性も。特に、片側のふくらはぎが腫れて痛む、熱を持っているときは注意が必要です。
✅ むくみに加えて息苦しさや動悸がある
全身のむくみとともに息切れや胸の圧迫感を感じる場合、心臓や腎臓に負担がかかっている可能性も考えられます。無理せずすぐに受診を。
✅ 顔やまぶたがひどく腫れる
妊娠高血圧症候群の影響が産後まで続いているケースや、ホルモンバランスの乱れが原因のことも。頭痛や目のかすみ、血圧の上昇などを伴うときはすぐに診察を。
✅ 長期間むくみが改善しない
産後1~2週間を過ぎてもむくみが全く引かない、または悪化している場合、何らかの内臓の不調や栄養バランスの乱れがあるかもしれません。
💡ポイント:
「たかがむくみ」と思わずに、違和感があれば早めの相談を心がけましょう。特に体の片側だけに出る症状や、全身の体調不良を伴う場合は要注意です。
病院での対処法は?
もし産後のむくみが異常と判断された場合、医療機関では以下のような対処が行われます。
🏥1. 原因の特定
まずは血液検査や血圧測定、場合によっては**超音波検査(エコー)**を使って、血栓や内臓疾患などの有無を調べます。深部静脈血栓症や心不全、腎機能障害が疑われることもあります。
💊2. むくみの治療
原因に応じて、利尿剤の処方や、**弾性ストッキング(医療用)**の着用が勧められることがあります。利尿剤は余分な水分を排出し、腎臓に負担が少ない方法でむくみを軽減するものです。
💡3. 食生活や生活習慣の指導
栄養不足や塩分の摂りすぎが原因とされる場合には、栄養指導が行われることも。授乳中でも無理のない範囲で、カリウムやマグネシウムを含む食材の摂取が提案されることもあります。
受診のポイント
「疲れのせいかな?」と我慢せず、自分の体調を丁寧に観察することが大切です。特に、むくみとあわせて体調不良を感じたら、早めの相談をおすすめします。
産後のむくみ解消まとめ

このページ内で産後のむくみの原因や解消方法をいくつかご紹介しましたが、簡単にまとめると、むくみの原因は体内に余計な水分が溜まってしまうことや、体内の循環が衰えて余分な水分を排出しにくい状況になっていることポイントとなっています。
また、極端な話ですが、産後のむくみが発生しやすい期間中は、どうしても体内に水分が溜まる事は完全には避けられません。
しかし、体内の循環促進し余分にたまってしまった水分や老廃物を排出する方向に促してあげる事は十分に可能です。そのために、先ほどご紹介した内容を取り入れられるものから始めていくことが大切です。
ダイエットと同じで、むくみも解消のための体作りをすればきっと効果的にむくみを解消できるでしょう。また、むやみを解消すればその先にあるセルライトを予防することにもなります。
今むくみと真剣に向き合う事は、非常に大切なことです♪