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産後の汗っかきは産褥期多汗?!原因と対策まとめ

産後の汗っかき

産後に、
「子供を産んでからやたら汗が止まらない。」
「汗っかきになった気がする。」
「冬にこんなに汗がでるって異常じゃない?!」
といったような、異常なまでの汗に驚いたり悩んだりするママさんは、意外と少なくないんです。

こういった産後の極端な汗については、「産褥期多汗」の可能性が考えられます。

これは一体なぜ起こるのでしょうか?
そして、この不快な症状はいつまで続くのでしょうか?
また、この状態に対策方法があるのか?
など気になる事はたくさんあるかと思います。


ここでは、そんな状態に考えられる産褥期多汗の原因や対策方法等について詳しく見ていきたいと思います。

 

産後の汗かき体質は「産褥期多汗」が原因かも

産褥期多汗というのは、産後間もない産褥期の時期に、汗が多く吹き出る多汗症の症状が出ることです。

なぜこのように、異常なまでの汗が出てくるのかと言うと、産後のホルモンバランスの変化が関係しています。

私たち人間の汗をかく仕組みと言うのは、男性ホルモンの働きによって汗の分泌が活発になり、女性ホルモンの働きによって抑制されます。
このように男性ホルモン、女性ホルモンがうまい具合に働いて程良い汗の分泌が行われていきます。

ところが産褥期と言うのは、女性ホルモンのエストロゲンやプロゲステロンが、急激に低下してしまいます。
このときのお母さんのホルモンの状態と言うのは、一時的にまるで更年期のように女性ホルモンが少ない状態になってしまいます。

女性ホルモンは、汗の分泌を抑制する働きがありますから、女性ホルモンが減って男性ホルモンが優位になってしまうと、うまく汗を抑制できなくなってしまうのです。

このような状態を、産褥期多汗と呼んでいて、これこそが産後すぐに汗かきになってしまっている最大の原因です。

 

産褥期多汗は一体いつまで続くの?

先程の内容で分かったように、産後の汗っかきは決して異常ではなく、むしろ誰がなってもおかしくない症状です。
とは言え、汗ばっかり出てしまうと、服選びにも困りますし、汗で体がべたつくのは嫌ですよね。。

この質問について、結論を言うと人によっては1ヶ月で収まった方もいれば、3カ月位まで汗が多い状態が続いた方もいらっしゃいます。
それ以上かかったと言う方もいらっしゃいます。

原因の部分でお話ししたように、ホルモンバランスの変化が根本的な原因です。
そのため、そのホルモンバランスが元に戻るまではこの症状が継続してしまう可能性が高いです。
そのホルモンバランスも、自分の意思でコントロールすることはできませんから、具体的に「いつまでには治ります」と言い切る事はできないんです。

 

産褥期多汗の時の臭い対策

汗がたくさん出ること自体が不快ですが、その次に気になるのが、汗の臭いだと思います。

これについては、汗をかいた後に雑菌が繁殖してしまう前に適切な処置をすれば防ぐことができます。
ポイントとしては、皮膚に対しては濡れタオルなどで汗の成分をしっかりと拭き取ります。
衣類については、速乾性のあるインナーを活用したり、脇の下には脇汗パットなどを仕込んで汗を速やかに吸収させます。
また、衣類に汗が染み込んでしまった場合、時間の経過とともに必ず雑菌が繁殖して匂いが発生します。
なので、あまりにもたくさん汗をかいたならば、こまめに着替えをするのも効果的です。

このような対策をとることで、体から汗臭い匂いが発生するのを予防することができます。

 

腸内環境が整うと臭わない汗を分泌できる

汗と腸内環境は一見関連性が無いように思えますが、かなり深いつながりがあるんです。
実は、汗と言うのは血液からできています。
つまり、血液に含まれる成分がそのまま汗となって皮膚の表面に出てくるわけです。

その血液は、体中をめぐっていく中でいろんな成分が出入りします。

そこで、あなたの腸内環境が悪い状態で、便秘気味だったとします。
便秘の状態は、あの臭い便がお腹の中で長期滞在し、腸内環境の中でさらに発酵して腐っていきます。
すると、有毒な成分が腸内に溢れ出し、それが腸内壁を通して血液に溶け込んでしまいます。
そして、腐った便のクサイ臭いの原因菌が、血液に流れ込んで体中に送られるわけです。

それが汗となって皮膚の表面に吹き出るんですから、腸内環境が悪いと汗がギトギトして臭くなってしまうのは想像がつくかと思います。

このような仕組みがあることから、腸内環境を整えることで、汗臭い匂いを根本的に予防することができるんです。
腸内環境整えるためには、ストレスコントロールをしたり、ウォーキングをしたり、いろんな方法があります。
ですが、産褥期にウォーキングはできませんし、何より最も即効性が高いのが普段の食事で食物繊維を摂取することです。

食物繊維は、穀物、野菜、果物、海藻、きのこ、豆類などいろんな植物性の食品に含まれています。
同時に授乳中に摂取したい栄養素の補給できますので、一石二鳥です。

 

産後の汗っかきはいずれ収まる

産褥期後の爽やかな汗をかくママ
ここでは、後半部分で産後の汗対策についてご紹介してきました。

ストレスコントロールをしたり、安静にしていたり、栄養バランスのとれた食事を心がけることで、いくらかホルモンバランスの安定をサポートすることができるかもしれません。
しかし、産褥期多汗の根本的な改善を自分の意思で行う事は、正直難しいものがあります。

もちろん、いずれは収まるものですが、それまでの間は、腸内環境を整えたり、こまめに体のケア、衣類の交換などを行って臭い対策をしていくことが大切です。

また、汗をかくと言う事は決して悪いことではありません。
なので深く考えすぎないことも大切ですよ!