今回は産後の授乳中に咳のしすぎで肋骨にヒビが入ってしまって毎日激痛と戦ったという方の体験談をご紹介します。
しかも、今回の体験談の主は『母乳育児の最中だったこともあって鎮痛剤が飲めない』という苦しさも味わったそうです。
そんな不利な条件の中でどうやって痛みを堪えて授乳期を乗り切ったのでしょうか。
さっそくですが体験談を一緒に見て行きましょう。
咳のしすぎで肋骨にヒビが入って激痛と戦った授乳中の体験談
産後8ヶ月経ち、育児にも慣れてきた頃に『咳が止まらず肋骨にヒビが入る』という最大のピンチが訪れました。それと、娘は生後3ヶ月頃から哺乳瓶を拒否するようになり、いつのまにか完全母乳になっていました。
ミルク代も節約ができるし、哺乳瓶洗う手間も省けるので私としてはラッキーだったのですが、唯一問題なのは薬が飲めないことです。
それでも暖かい時期は何事もなく平和に過ごしていたのですが、母親からの免疫がなくなるとされる生後6ヶ月を過ぎると、やはり娘も風邪を頻繁にひくようになりました。
また、ちょうど寒くなってきた頃で風邪のシーズン真っ盛りだったので、常に鼻水を垂らしていたり、咳やくしゃみをしていたりという状態でした。
もちろん、常に横にいる私も毎回その風邪をもらってしまいます。娘が風邪を引けば私もうつるというのがお決まりのパターンでした。
もちろん授乳中で薬を飲むことができないので、自然治癒に任せることしかできません。
そして、本当に心から困ったのが年末頃にひいた風邪です。
最初はよくある普通の風邪の症状だったのですが、いつまで経っても私の咳が止まらないことに違和感を覚えました。
娘は風邪も治り、元気そうに過ごしていたので、私もしばらくすれば治るだろうと思っていましたが、2週間以上ひどい咳き込みが続きました。
ある日、咳をした瞬間ものすごい痛みが胸の下にズキっとあり、一瞬何が起こったか分からず、思わずうずくまってしまいました。
その痛みが起こった後は咳をするたびにおかしな痛みがあり、咳が出そうになったら無理矢理息を止めて我慢するという方法をとるしかなくなってしまいました。
また、咳の時だけではなく、体をひねったり、腕を上に伸ばす時にも痛みを感じるので、娘をお風呂に入れたり、抱っこするのも痛みと戦いながらでした。
更に娘はこの頃は抱っこ紐でしばらく揺らしていなければ寝ない癖がついていたので、寝かしつけが最も苦労しました。
床に置く時に無理な姿勢になってしまうので、痛みで涙が出そうになりながらそーっと慎重に眠った娘を床に降ろしていました。
しかも、ちょうど年末年始で病院が休みだったので、病院に行くことができず、途方に暮れてしまいました。
しばらく実家で家事や娘の世話をしてもらっていましたが、あまりにも痛すぎて咳き込んだ瞬間吐いてしまうことをしばしばありました。
この時ひどい状態だったと思います。病院が休みの時期だったのは運が悪かったですが、年末年始で実家に帰省するタイミングだったのはとても助かりました。
常に抱っこをしてほしがる娘の世話を他の人に任せることができて本当に良かったです。
年明けに病院に行くと、肋骨にヒビが入っていることが分かりましたが、特に治療はなく時間が経過するのを待つしかないという答えが返ってきました。
他の部分の骨と違って肋骨はヒビや骨折があってもギプスで固定することが出来ないので自然治癒に任せるしかないんだそうです。
唯一の対処法として肋骨部分が動かないように固定すると良いとのことだったので、サポーターのようなバンドを胸の下に巻いて過ごしていました。
固定していると少しは楽になったので、なんとか吐き戻すことはなくなりました。
やはり原因としてはひどい咳き込みが続いていることが考えられるので、授乳中でも飲める咳止めを処方してもらいましたが、既に風邪をこじらせてひどい状態にまで悪化してしまっていたので、薬だけで劇的に咳が止まって改善はしませんでした。
それから2週間くらいは咳が続いたので、約1ヶ月程度風邪が長引いていたということになります。
寝不足や疲れもあって、なかなか体が回復しませんでした。
やっと咳も治り、あとは肋骨の痛みだけですが、この頃には痛みもだいぶマシになってきました。
抱っこ紐での寝かしつけだけは相変わらず負担がありましたが、それ以外の動作はあまり痛みを感じないようにはなっていました。
少しでも骨に良さそうなことをしようと、小魚を食べてみたり、牛乳を飲んでみたりもしましたが、やはり一番の治療は時間の経過を待つことだけでした。
カルシウムをとったり、適度な休息や栄養で体を整えておくことは、日頃から習慣にしておかないと付け焼き刃では意味がないなと心から感じた出来事でした。
今ではすっかりヒビも治りましたが、咳が出た時は少し恐怖心を抱いてしまいます。
しかし、最近は夜間断乳に成功したので、体調が悪い時には寝る前だけは薬を飲むことができるようになり、風邪も数日で治るようになりました。
薬のおかげというのもありますが、夜間断乳をして夜泣きがなくなったのでしっかり私も休めるようになったというのも大きいと思います。
もし、第二子が生まれた時には母乳とミルクの混合で育てようと思っています。
赤ちゃんの健康が第一ではありますが、お母さんの体調が悪くなってしまっては育児もできず、結果的に赤ちゃんが不安な思いをしてしまいます。
体調が悪いなと思ったら、飲める薬があればきちんと飲んで早めに病気を治すことを心がけていこうと思います。
その意味でも、ちゃんと授乳中であることを理解してくれる産婦人科の先生や助産師さんと仲良くなって『お薬などのアドバイスをもらう』ということは大切だと痛感しました。