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産後の低血圧の症状は?改善するためにはどうすれば良い?

今回は産後すぐの産褥期になりやすく悩まされてしまう方が多い『産後の低血圧』についてです。

 

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産後の低血圧の症状は?改善するためのポイントは?

どういった症状で血圧数値がどのようなものか、改善するためには鉄分を始めとした栄養補給が大切ですが、その他にも低血圧を改善するために欠かせないことを一緒に見て行きたいと思います。

産後の低血圧は誰がなってもおかしくないものなので、気持ち的に赤ちゃんのお世話や義実家のお姑さんの視線など気になることやストレスもありますが、一日も早く体調を万全にして産後の育児生活を楽しめるようにしましょう!

産後って低血圧になりやすいの?

産後すぐのママは基本的に低血圧になりやすいと言えます。というのも妊娠中にホルモンバランスの変化による身体の仕組みで血液量が増えていたのが、お産をきっかけに通常時に戻ろうとしているのとお産や後産(胎盤の排出)や悪露にによる出血などしばらくの間は身体の中から血液量が減り続ける状態になるからです。

出産したら急に起きれなくなったとか、身体がだるくて赤ちゃんを抱っこしたり、授乳するのもしんどい・・と言った体調になるのはこういった条件を考えれば当然と言えば当然です。もちろん個人差はあるので産後すぐのママは必ず低血圧になるというわけではありませんが、先ほど触れた通りの身体の回復や血圧維持に不利な条件が揃ってしまう時期であるという事は事実です。

低血圧で起こる症状

低血圧になることで起こる症状は次のようなものになります。思い当たる症状があるようなら『産後低血圧』と言って良いかも知れません。

  • めまい・立ちくらみ
  • 眠れない
  • スムーズに起きれない
  • とにかく動くのがツライ
  • 気付くとボォーっとしている
  • 動悸・息切れが酷い
  • 下痢・便秘の繰り返し
  • 抜け毛・肌荒れ

このような症状が起こっている場合は低血圧になっているとみて間違いないでしょう。

また、産後すぐの産褥期においては、基本的には家事は一切せずに赤ちゃんのお世話と授乳だけにして、後は安静にすることと眠ること、そしてしっかり食べて栄養をとることが大切です。昔から、産後すぐは「産後の肥立ち」と言って最低でも2週間から3週間は安静にして何もしてはいけないと言われるタイミングなんです。この時期に無理をしてしまうとお産のダメージから回復できない体の状態がそのまま続いてしまうことになりかねません。

産後低血圧の血圧数値は?

産後の低血圧と言っても数値的には通常の低血圧と特に変わりはありません。おおむね上が100~120前後。下が80~90前後の数値を大きく割っているようなら低血圧ということになります。

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ちなみに世界保健機構(WHO)では、上が100以下、下が60以下というのが数値上の低血圧という定義を採用しています。その上で前述のような症状が起こっている場合は間違いなく産後低血圧であると言えます。

産後低血圧であると判断できた場合には、まず休息を取ること。そして血液の元になる栄養素をしっかり摂ることが大切です。それでは具体手的にどんな栄養素が必要なのか見て行きましょう。

産後の低血圧を改善するために摂りたい栄養

産後の低血圧を改善するためにきちんと摂取しておきたいのは鉄分と葉酸、そしてビタミンB群です。

鉄分は女性の方がご存知の通り、生理周期による経血で失われやすい栄養素の代表的なもので「鉄欠乏性貧血」の原因になります。鉄分が不足することで、血液の中の赤血球が運べる酸素量が少なくなってしまうため、立ちくらみやめまい、体のだるさといった症状につながります。

また、葉酸とビタミンB群(特にビタミンB 6とビタミンB12)は「造血ビタミン」とも言われるもので、産後すぐでお産のダメージから十分に回復していない体にとっては欠かせない栄養素です。

それと当然ですが、生まれて間もない赤ちゃんに与える母乳はママの血液が原料なので、ホリデイにちゃんとした栄養素が含まれるようにするためにもこういった栄養素をしっかりとることが大切なんですね。

産後の低血圧には休息を取ることが大切だけど・・

産後に低血圧で体調が悪い日が続いてしまうというのは誰がなっても不思議ではありません。それまで『至って健康体で活発だったという方がお産をきっかけに低血圧に悩まされる』ということもまったく不思議ではないということなんです。

産後すぐで身体の回復が充分に進んでいない事が低血圧の主な原因ではありますが、その他にも『早く家事をこなすようにならなきゃ!』とか『わたしがこんな状態じゃ赤ちゃんがかわいそう・・』といって自分を責めてしまう事もストレスになるため、そういった『ネガティブな心理的要因』は出来るだけ自分の心から切り離すようにしましょう。

また、旦那さんのご実家のお姑さん(お義母さんやお義父さん)の存在が心の重荷になっている可能性もあります。義実家のお姑さんとはいえ『あくまでも他人に過ぎない』ということは意識しておくようにしましょう。あなたが心を痛めたところで解決する問題ではないからです。

また、先ほどご紹介した栄養摂取のところで『休息をしっかり取ること』と言いましたが、それと同じくらい『身体を適度に動かして水分補給をしつつお風呂も湯船で身体を温めてリラックスすること』も大切です。

休息と言っても『ただひたすら寝ていることや安静にしている事だけではない』ということは意外と知られていません。

もちろん、低血圧の症状が重く身体を動かすのもしんどいような状態では無理をすることは出来ませんが、あくまでも自分のできる範囲で身体を少しずつ動かして水分を補給することで『血液の原料である水分をちゃんと摂る』ことも心がけるようにすることで低血圧の症状を改善することにつながりますよ。