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産後に腹筋を鍛えるのはダメ?腹直筋離開って知ってますか?

今回は産後ママにとって気になるポッコリお腹を治すための『腹筋』についてお話したいと思います。

お産が終わって赤ちゃんのお世話に忙しい毎日を送っているママさん。妊娠中にお腹が大きくなって以来なかなか治らないポッコリお腹が気になっていませんか?

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産後1ヵ月以内は出来るだけ安静にして身体の回復を待ちましょう・・なんて良く言われますよね。それは産後の産褥期に無理をして身体を動かし過ぎたり、無茶なことをすると身体の回復に差し支えるからなんですが、その影響のひとつがポッコリお腹なんです。

え?どういう事?と不思議に思った方もいらっしゃると思うので、まずは産後のポッコリお腹がなかなか凹まない理由から見て行きたいと思います。

腹筋を無理なく鍛えることや引き締めることができる便利なアイテムもご紹介しますので最後まで読んでみてください。

産後にポッコリお腹が治らない原因は食べ過ぎじゃない!

産後にポッコリお腹がなかなか治らない原因は、妊娠後期から分泌が始まる骨盤を開かせて産道(赤ちゃんの通り道)を確保するための女性ホルモン『リラキシン』の働きによる『腹直筋離開(ふくちょくきんりかい)』によるものが原因の大半を占めると言われているのはご存じでしたでしょうか。

特に産後すぐに始まる『赤ちゃんへの授乳』で、栄養が不足しがちになるためや消費カロリーの大きさからとってもお腹が空くのでどうしても『こんなに食べて食べ過ぎなんじゃ・・』とか『こんなに食べてるから痩せれないんだわ・・』と感じていらっしゃる方も多いと思いますが、もちろん実際にそれが原因に関与することはありますが、『産後のポッコリお腹が治らない原因の9割方は腹直筋離開が占めている』ということが分かっています。

また、ポッコリお腹の主要因である腹直筋離開は、それだけではなく産後の腰痛の原因にもなることも徐々に知られるようになってきました。しかし骨盤ベルトの選び方や正しい使い方などである程度までは回復させることができます。

 

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腹直筋離開は腹筋を鍛えれば治せる?

結論から言ってしまうと治せません。というよりも『腹筋運動をすると却って症状を悪化させる』ことになりかねません。

そもそも、腹直筋離開の治し方自体がまだはっきりと確立されていないことも問題なのですが、腹直筋が左右に割れてしまう事が腹直筋離開なので腹直筋を鍛えることは無意味です。これを分かりやすい例を挙げて説明すると、割れたカップの割れ目がピッタリ合わないとくっつけようとしても治らないのと同じような状態になると考えられるんです。

腹直筋離開になっているかどうか見分けるには?

腹直筋離開を起こしているかどうかを見分けるには、お腹の縦の中心線に沿って手を当ててすべらせてみるとボコンとした凹みが縦に走っているのが手触りで確認できます。

ただしこれは、腹直筋離開が悪化しきって重症化しているケースならばという話です。

なので、正確に腹直筋離開が起こっているかどうかを知るには病院で診断を受けることが確実な方法です。

ただし、それを診断してくれるのは産婦人科なのですが、腹直筋離開自体には『特に痛みがない』というのが特徴なので、中には痛みや不自由がないという事で対応しなくても良いという理由から『もし気になるなら腹筋でもしておけば・・』と冷たく突き放されてしまう場合もあります。突き放すならまだ良いですが、回復方法として腹筋運動をすることを勧めてくるようなら『腹直筋離開についてなにも知らない先生』である可能性も出てくるため注意が必要です。

腹直筋離開を治すにはどうすれば良い?

一番良い方法は、出産直後にすぐウエストニッパーを巻いて腹直筋を左右から閉めてあげるような力を加えてあげることなのですが、それができなかった場合にはできるだけ安静にして裂け目の幅が広がらないようにすることで自然に治るのを待つというのが現状の治療法の主なものになっています。

なぜ産後すぐでないと理想的な回復が出来ないのかというと、産後すぐなら大体産後の2ヶ月弱の間に分泌されているリラキシンの力を借りることができるからです。もともとリラキシンの働きによって左右に広がってしまうのが腹直筋離開なので、その働きがあるうちに引き締めて治してしまうというのが一番確実で手っ取り早い方法と言えます。

ですが、産後すぐに家事復帰を求められてしまうような家庭環境や個別の事情があるためなかなかそうはいかないというのも実情です。

そのため、産後何年も経ってから腹直筋離開が悪化してから医師に相談して重大事に気付くも、中には『ちゃんとした答えを返してくれる医師に巡り合えるかどうかも運次第』というのが実情になってしまっているんですよ。

腹直筋離開に気付いたらどうすれば良い?

腹直筋離開に産後にしばらく時間が経ってから気づいた場合は、まず離開している幅によって対処法が違ってくるので、産婦人科医に相談する。ただし、先ほども触れた通り『相談した医師が正しい認識を持っているかどうかは分からない』ので、もし『付近でもしておけば・・・』と答えられてしまった場合は、それには従わないようにしましょう。

そして、腹直筋離開の幅を詳しく診断してもらって正しい対処法を教えてもらうには『形成外科に相談する』というのが正しい初期対応です。

というのも、腹直筋離開の幅が狭い場合は腹直筋が戻ろうとする時に腹膜の下にある腸を挟んでしまって『腸閉塞』を起こしてしまう可能性もあるためです。

また、その上で今すぐ治療が必要とは言えないと診断された場合にも、まずは『できる範囲で安静にすること』と離開の幅が広がったり悪化したりしないようにするための対処が必要なので、その部分について次の段落でご紹介します。

腹直筋離開を悪化させないための方法

腹直筋離開を悪化させないためには『お腹を引き締める方向に力を加えておく』ことが大切です。

腹直筋離開の幅が広がって悪化してしまうと腰痛(しかも椎間板ヘルニアの可能性を含む)の悪化につながるためです。

なので、個人差はありますが『ウエストニッパーを装着しておく』というのもひとつの方法ですし、その他には古典的な方法としては『さらしを巻く』というのも方法でしょう。

また、もうひとつの方法としては『加圧シャツを使う』というのも良い方法です。加圧シャツなら最新のものなら授乳でバスト形の崩れもサポートできますし、汗による蒸れや肌トラブルの予防なども含めてしっかりと考えられた設計をされているので、肌トラブルやバストの崩れなどを予防しつつ、腹直筋離開の幅が広がって悪化してしまう事を防ぐことも可能です。

もちろん筋肉に弱めで安定的な負荷を掛けることができるので、全体的な引き締めができるというのが一番のメリットかも知れませんね。

 

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